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ブタの寄生虫であるブタ鞭虫(学名:Trichuris suis)がクローン病、潰瘍性大腸炎の治療に有効かもしれないという情報です。 海外では保険適応外の最新治療法として試す人が出つつあるようです。海外のIBD関連の有名な掲示板でも話題になっているようです。 ブタ鞭虫卵製剤”TSO”の通販が既にドイツで事業化されていて、発売元が下記のホームページを出しています。この治療法について実施された治験の報告論文(英文)も下記のサイトからダウンロードすることが出来ます。 Ovamed GmbH & Co. KG(英文) この治療法の臨床試験の成績を概述しますと、 ◆100人の潰瘍性大腸炎の患者と100人のクローン病の患者に対する治験がUSAで行なわれた。治験参加者の多くで腹痛、出血、下痢などのIBD症状が見られなくなった。緩解に至った患者の割合は、潰瘍性大腸炎で50%、クローン病で70%だった。 ◆活動期のクローン病患者29人に対する治験がアイオワ州で行なわれた。2週間に1回、卵2500個を投与した。24週間の投与後、79.3%に改善が見られ、72.4%が緩解に至った。副作用は見られなかった。アザチオプリンや6メルカプトプリンを並行して使用している患者のほうが成績がよかった。回腸末端の切除を受けていない患者のほうが成績が良かった。 ◆活動期の潰瘍性大腸炎患者30人にブタ鞭虫、24人に偽薬を投与する臨床試験がアイオワ州で行われた。2週間に1回、卵2500個または偽薬が投与された。12週間の投与後、実薬群では43.3%が改善し、偽薬群では16.7%が改善した。統計学的に有意(p=0.04)だった。副作用は見られなかった。 ということです。現在の時点では潰瘍性大腸炎よりはクローン病のほうがよく反応しているように見えます。 なぜブタの寄生虫を使用し人間の寄生虫を使用しないのかということですが、ヒト鞭虫はときに貧血などの副作用を起こすからだそうです。ブタ鞭虫は人間の体内では長期間生存できないそうです。 副作用についてですが、論文において、 「我々は数年に渡って約100人のIBD患者におよそ2000回の投与をおこなってきたが、明確な副作用や合併症は見られなかった(個人的観測)」 と述べているようです。また、 「アイオワ州では養豚業従事者の約20%がブタ鞭虫を宿しているが、この寄生虫への暴露による職業病は見られていない。」 と述べているようです。 一方、Van Kruiningen という研究者が、ブタ鞭虫はブタの体内では腸管壁にもぐりこむ行動をとることを述べている文献があるのでブタ鞭虫の投与は危険だと主張しているようです。 【情報源】 Potential Danger in the Medical Use of Trichuris suis for the Treatment of Inflammatory Bowel Disease. Van Kruiningen HJ, West AB. PMID: 15867596 [PubMed - in process] 寄生虫の体内での行動については人種差があるそうで、東アジア人であります日本人に対してブタ鞭虫は安全なのかどうか、日本には著明な寄生虫学者がいらっしゃいますから、ご意見をいただければいいですね。確か、藤田紘一郎先生が、寄生虫がアレルギー反応を抑える可能性があることを世界で最初に唱えられたのではなかったでしょうか? (もし私がブタ鞭虫を飲むとしたら、何と名前を付けようかな・・・) Ovamed社のホームページのFAQから情報をかいつまんでみますと、 ◆1服の値段 500卵入り 150ユーロ (約2万円) 1000卵入り 220ユーロ (約3万円) 2500卵入り 300ユーロ (約4万円) ◆服用間隔は2週間に1回。朝、胃が空っぽの時に。 ◆標準服用回数は10回。 ◆効果が出るまで大体6~8週間。 ◆緩解維持療法にも使用できる。 ◆主治医の承諾書がないとOvamed社は注文を受け付けない。 ◆主治医の観察のもとでないと服用できない。 ◆FAXで注文可。 ◆10服分以上を船便で送る場合、送料(60ユーロ(約8千円))は無料。 ◆冷蔵庫(4~8℃)にて保存。少なくとも9ヵ月保存可能。 患者ご本人に試してみる気があり、 患者ご本人が多少のお金を持っていて、 主治医が十分英語を読み書きできて、 主治医がOvamed社のHPの説明をくまなく読んでくれて、 主治医が承諾を出してくれれば、 この治療法を試すことが可能ではあります。 ※ ご注意 ※ 以上は、皆さんにIBD治療法に関する最新情報を提供することが目的であり、この治療を受けてみる事を勧めることが目的ではありません。服用をされようと思う方は、必ず主治医にこの治療法についての詳細を理解してもらって、承諾を得てください。服用は各自の責任においてなさってください。 #
by pascor
| 2005-10-14 10:17
| 両疾患共通
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胃腸学、肝臓学、内視鏡学、胃腸外科学の学会としては世界最大とされる“DDW“(Digestive Disease Week)が今年もUSAで5月に開催され、数え切れないほどの最新情報がそこで発表されたようです。 そこでは、幾つかの「生物学的製剤」の開発状況に関して特にスポットライトが当てられたようで、その短信をUSAの患者団体『CCFA』がホームページにて発信しています。 DDW Update: Clinical Research Highlights(英文) 学会では infliximab (Remicade) adalimumab (Humira), Alequel の3つにスポットライトがあてられたようです。 続きを読む… #
by pascor
| 2005-10-14 10:09
| 両疾患共通
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喫煙はクローン病患者にとって良くないことを報告する論文が世界中で出ているようですが、またひとつそのことを証明する論文が出たようです。USAのシカゴ大学での研究です。 過去には、1990年に、Sutherland らの研究グループが、喫煙クローン病患者は非喫煙クローン病患者と比べて再燃を起こしやすい事、1回目の手術後5年間の間に2回目の手術を経験する確率が喫煙患者は非喫煙者に対して2倍である事を報告しているようです。 1994年には、Cotton らの研究グループが、喫煙は再燃のリスクを高めるだけでなく、病状の重度も重くするということを報告しているようです。 今回の主な情報源となった Kane らの研究グループの論文では、手術によって緩解に至った患者をその後約5年間追跡した結果、 非喫煙クローン病患者は23%しか再燃していなかったが、 喫煙クローン病患者は69%も再燃していた、 また、再燃までの期間の中央値は、 非喫煙クローン病患者は234週間だったのに対して、 喫煙クローン病患者は130週間だった、 ということが報告されたようです。 「喫煙はクローン病の再燃と関連がある。 喫煙者は臨床的再燃に至るまでの期間が短い。 クローン病患者には禁煙を勧めるべきである。」 と結論されています。 【主な情報源】 Tobacco use is associated with accelerated clinical recurrence of Crohn's disease after surgically induced remission. Source: J Clin Gastroenterol Citation: Kane et al, J Clin Gastroenterol. 2005 Jan;39(1):32-5 論文要約(英文) #
by pascor
| 2005-10-14 10:05
| クローン病
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遺伝子解析に関する最新情報です。 白人クローン病患者のクローン病発症にある程度関わっているのではないかとみられている”NOD2/CARD15”と呼ばれる遺伝子の変異について、韓国のクローン病患者にこの遺伝子の異変が見られるかどうかの調査が韓国で行なわれたようです。 続きを読む… #
by pascor
| 2005-10-12 21:32
| クローン病
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潰瘍性大腸炎やクローン病を持ちながら活躍している海外の有名人達の情報を紹介します。 ◆アナスタシア Anastacia USAで活躍する女性シンガー・ソング・ライター・ダンサー。13歳の時にクローン病と診断されたそうです。 「おなかに大きな手術痕があるんだけど、わたしは決してそれを隠す事はしないと思うわ。クローン病を持っている人は自分の感情を抑えると症状が悪化するの。ある人にとっては呪いの言葉を言いたくなるような病気かもしれないけど、私にとっては天からの贈り物よ。おかげで本当の自分を見つけ出すことが出来たもの。この病気は私の感情に明るい窓を与えてくれました。おかげで一瞬一瞬を充実して生きる事ができるように、そして、ある状況において自分がどのように振舞っているかを間違わずに把握できるようになりました。クローン病は患者の体と心を弱らせてしまうことがあるけれど、私は幸運な事に患者のうちの2、3パーセントの比較的健康な患者のようです。すごく若い時にこの病気になったので、クローン病は私の人生の一部であり私をより強い人間にしてくれるものだと思えるようになったのかも知れません。」 と本人はコメントしているようです。 ◆シャナン・ドハーティー Shannen Doherty USAの女優。日本ではTVドラマ”Beverly Hills 90210 ”(邦題は『ビバリーヒルズ青春白書』。NHKで放送された)に人気が出るに連れて有名になった。『魔女3姉妹』などにも出演。 1999年に雑誌『スターマガジン』でクローン病であることを公表した。ドラマシリーズ製作の途中で役を降板することが多く、雑誌に「わがまま女優」として取り上げられることが多いみたいですが、実は病気が関係しているのかも知れません。心配なところです。 ◆アイゼンハワー Dwight D. Eisenhower (1890-1969) USAの第34代大統領。故人。 第2次世界大戦でヨーロッパ方面連合軍最高司令官としてノルマンディー上陸作戦を成功させ連合軍を勝利へと導いた。1949年、クローン病にかかる。東西冷戦の世界的緊張のなか、1950年に北大西洋軍最高司令官に就任。1953年には大統領に就任し、行き詰まっていた朝鮮戦争を休戦に持ち込む。2期8年の任期を、間に2回の手術を受けながら務める。79歳で亡くなるが、死因はクローン病ではなく心筋梗塞だった。 以上は、本人が病気である事を公表している、または病気に関する詳細な記録が残っていてそこからはっきりと診断できるケースのみです。 そのほか、 J.F.ケネディー大統領とマリリン・モンローの両者については「大腸炎(colitis)」であったことは確かのようですが、「潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis)」であったと確定できるデータまでは残っていないようです。もしそうだったら、二人の関係は「UC患者同士の不倫」ということになる!? また、作曲家ベートーベンもクローン病と同じような症状に常に悩まされていたようです。当時の医師に「腸カタル」と診断され、ひどい痔や発熱に悩まされていたようです。ただし、彼の場合はクローン病ではなくて、ワインに含まれていた重金属による中毒症のようです。彼は鉛で内張りされた容器で保存されて酸味の和らいだワインを愛飲していたそうです。 #
by pascor
| 2005-10-12 21:28
| IBD有名人
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