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抗酸化サプリメントとして市場に出ているN‐アセチル‐L‐システイン(N-acetyl-L-cysteine)(NAC)に潰瘍性大腸炎の炎症を改善する効果がある事をスペインのアルカラ大学の研究チームが発表したようです。 ![]() 大腸の内壁をびっしりと覆っている上皮細胞が異常な代謝を起こすことによって大量に活性酸素類(=ラジカル)が発生し、それらが大腸内壁の防御ラインを破壊し、腸内細菌が粘膜に侵入し、それらを排除しようと白血球が粘膜に侵入してそこで更にラジカルを発生させ、潰瘍性大腸炎の発症に至っているのではないかという「ラジカル誘導理論」“Radical Induction Theory”と呼ばれる新しい仮説があるそうです。 ならばその活性酸素類を中和する働きのある物質を投与すれば炎症が改善するのではないかと考え、中等症から軽症の潰瘍性大腸炎患者37人を、N‐アセチル‐L‐システイン0.8gをメサラジン2.4gと共に投与する患者群と、プラセボ(=偽薬)0.8gをメサラジン2.4gと共に投与する患者群にランダムに分け、4週間投与してみたところ、N‐アセチル‐L‐システイン投与群では偽薬群よりも病状評価指数の下がり方が大きかった、つまりより大きな改善が見られたそうです。副作用は特に見られなかったそうです。ちなみに、メサラジンは日本ではペンタサの有効成分としてよく知られている薬剤です。 体内で発生した活性酸素類(ラジカル)は、通常はビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ペルオキシド・ジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオン・ペルオキシダーゼ、グルタチオンなどの物質によって中和されるのですが、潰瘍性大腸炎患者の腸粘膜ではそれらが欠乏しているという報告があるそうです。 N‐アセチル‐L‐システイン(N-acetyl-L-cysteine:NAC)は抗酸化物質であるグルタチオンの前駆体(=原料)となるようです。グルタチオンはアミノ酸がたった3つ列なっただけのペプチド(gamma-Glu-Cys-Gly)ですが、重要な抗酸化物質として体内で働くことが知られています。 研究に協力しているサプリメントメーカーFarmasierra社は、N‐アセチル‐L‐システインとメサラジンを腸で放出する錠剤の開発を目指しているそうです。 【情報源】 ◆Diario Digital del Henares - Investigadores de la UAH ensayan clínicamente la aplicación de un fármaco para la colitis ulcerosa. (スペイン語) ◆研究チームの発表した論文: N-acetyl-L-cysteine combined with mesalamine in the treatment of ulcerative colitis: Randomized, placebo-controlled pilot study. (英語) Luis G Guijarro, Jose Mate, Javier P Gisbert, Jose Luis Perez-Calle, Ignacio Marín-Jimenez, Encarna Arriaza, Tomás Olleros, Mario Delgado, Maria S Castillejo, David Prieto-Merino, Venancio Gonzalez Lara, Amado Salvador Peña World J Gastroenterol 2008 May 14; 14(18): 2851-2857 [無料全文.html]
by pascor
| 2008-07-22 21:00
| 新薬開発状況
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