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先日、某学院大学のチャペルまでパイプオルガンのコンサートを聴きに行ってきました。 会場のチャペルです。 鐘楼が空へそびえています。正面両脇にはもみの木が植えられています。クリスマスの前になると電飾などで飾り付けられたりしているようです。はっきりとは写っていませんが、入り口真上のステンドグラスには魚が描かれています。キリスト教会のステンドグラスに魚が描かれているのを初めて見ました。イエス・キリストが最初に弟子にしたのが漁師達だったことを示しているのだと思います。キリスト教のシンボルは今でこそ十字架ですが、実は、教団成立当初はシンボルは 魚 だったそうです。弟子達は皆漁師だったとされています。イエスは「大工の子供」と聖書には書かれていますが、父親ヨセフの職業は「船大工」だったという説もあるようです。イエスは、「私の弟子になりなさい。あなたを魚を獲る漁師ではなく、人々の心を言葉の網でもって虜にするような立派な人間にしましょう」と、かっこ良いセリフでもって漁師達を弟子にしたことが聖書に書かれています。 チャペルの祭壇横のパイプオルガンです。 このパイプオルガンはイギリス製で、全高は6.3m、パイプの総数は938本だそうです。ストップの数は16栓、つまり音色の数は16種類だそうです。全体として優しいタイプの音色のパイプオルガンでした。音一つ一つの立ち上がりが比較的しっかりしていて聴きやすかったです。 曲目はJSバッハのものが中心でした。ヨハン・セバスチャン・バッハは、いかに信心深かった人であったかがその曲からにじみ出ている作曲家です。正義感が強い人だったらしく、若い頃には教会聖職者とよくぶつかったそうです。ちなみに、モーツアルトも聖職者とよく衝突したそうです。彼はJSバッハを尊敬していたそうです。 今回のコンサートでは、曲目に „Jesus bleibet meine Freude“ 『イエスはとこしえに我が喜び』が入っていました。音符の一つ一つからJSバッハの深い信仰心があふれている曲です。原曲は器楽伴奏による合唱です。最初の8小節の部分は実は伴奏で、9小節目から主旋律である合唱(混声4部)が入ります。声楽のプロとしての訓練を受けていなくても歌えるような平易なものに書かれています。声域的にも、誰でもどのパートでも歌えるような無理のないものです。事前にパート練習したことが無い人でさえ、主旋律なら歌うことが出来ます。「一般のミサ参列者もここは一緒に歌ってくださいね」というJSバッハの意図が感じ取れます。伴奏の楽器も、プロではなく趣味で弾いているような人でも演奏できるような簡単な形に書かれているように思います。それほど平明であるにも関わらず、このように美しい曲をつくったJSバッハの非凡さを思い知らされる曲です。 ▽▽▽▽▽▽ ここから内容が少し専門的 ▽▽▽▽▽▽ この曲は日本では『主よ、人の望みの喜びよ』という曲名で呼ばれているのですが、なぜこのような訳になったのか不思議でした。調べてみましたら、ドイツ語から英語に訳するときに間違って訳してしまったことが発端のようです。英語圏ではこの曲は „Jesus, joy of man's desiring” という曲名で一般的に呼ばれているようなのですが、はっきり言ってめちゃくちゃな訳です。この間違った英語訳から日本語訳を誰かがつくってしまったようで、そのために "meine"「私の」という言葉が欠け落ちてしまい、更にドイツ語原題には無い「人」や「望みの」という言葉が入ってしまったようです。ドイツ語 bleiben「とどまる」を「待ち望む」という意味にとってしまい、desire(英語)という訳語をあててしまったようで、ここから原題には無い「望みの」という言葉が日本語訳に入ってしまったようです。また、主語が「イエス」=「我が喜び」であるということを英語訳をつくった人は見抜けていなかったようで、「人」(man)が主語であると解釈してしまったようです。ここから原題には無い「人の」という言葉が出現してしまったようです。また、bleibetの活用形は接続法第1・現在・3人称・単数・古形であるということも見抜けていなかったようで、なぜか „desiring“ と現在進行形にしてしまっています。ここは願望の意味を表す接続法第1・現在と考えて、「とどまり続けてください」という意味にとるべきだと思います。よって、つまり、ドイツ語原題の日本語への直訳は、「イエス、我が喜び、留まり続け(居続け)たまえ」ということになると思います。これを意訳すると『イエスはとこしえに(永久に)我が喜び』となります。 △△△△△△ ここまで内容が少し専門的 △△△△△△ チャペルの入り口にはモットー(=座右の銘)が掲げられています。 „SEQUIMINI ME“ とあります。ラテン語(=古代ローマ語)です。 イエスがその弟子たちに投げた言葉です。 聖書原典の古典ギリシア語は Δευτε οπισο μου、 英語訳は Follow me、 ドイツ語訳は Folget mir nach、 フランス語訳は Suivez-moi、 です。 『我に続け』 という意味です。 パイプオルガンを聴きながらこの言葉の意味するところをいろいろ考えていました。 イエスは、聖書の記述によりますと、未来を前もって知ることが出来る人だったようで、逮捕される直前にこれから先に起こることを知って心を痛めて血の汗が吹き出るほどもだえ苦しんだそうなのですが、なぜそんなに苦しんだのかということが分かったような気がしました。おそらく、自分の弟子たちがみな殉教する運命である事を父なる神から知らされたのだと思います。自らは処刑される運命にあるということはかなり前からイエスは知っていて覚悟していたようで、そのことに対してはうろたえたりしない肝の据わった人だったようですが、弟子達までが殉教という残酷な目にあうということを知って言い知れないショックを受けたのだと思います。うろたえて、父なる神に、「どうにかならないのですか」と無理を言うほど心を痛めたようです。『我に続け』という言葉は、目をつけた人物をイエスが自分の弟子として勧誘する時にかけた言葉だったわけですが、もう一つ、『大変な道に誘ってしまって皆にはすまないことをした。私がまず勇気をもって苦難をこの身で受けて手本を示すから、皆も恐れずに運命を受け入れて私に続いて欲しい』という意味があるということかも知れません。 この „Sequimini me“ という言葉の重さを見抜いて教会のMottoとして据えた人は素晴らしい人だと思います。一般の人々に対しては「入信しませんか」という勧誘の言葉であるのかも知れませんが、聖職者に対しては並々ならぬ覚悟を迫る言葉であるのかも知れません。 コンサートが終わってから聴衆がパイプオルガンの前に集まっていろいろ質問をしていました。一番高い音と一番低い音を鳴らしてもらったりしていました。一番高い音は超音波領域に近いくらいの高い音でした。調律が狂ってしまわないようにチャペルの中の温度を一定に保つよう気を配っているそうです。 久しぶりに生のパイプオルガンの音に触れて、心が洗われる思いがしました。 チャペルを出て、キャンパスの並木道を歩いていると、青や赤に見事に咲いたアジサイが目に入りました。アルカリ性の土壌に植えられると青い色の花を咲かせ、酸性の土壌に植えられると赤い色の花を咲かせるそうです。自らの境遇に逆らわずに懸命に美しい花を咲かせているアジサイ達に、これまでとは違う美しさを見たような気がしました。
by pascor
| 2008-06-24 22:10
| 雑記
|
Comments(9)
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monaka-deutsch at 2008-06-26 07:22
草はみさん
なかなか堂々としたオルガンですねー。作られて新しいのでしょうか。建物のデザインもモダンかつシンプルですてき。 ところで質問なのですが、 -mini はPräsenz/zweite Person/Plural/Passivで、Imperativなら-teだと思い込んでいました。でもそうするとes wird ihr gefolgt (folgenはDativをとるのでesをつけてみました)になってしまうし、Akkusativのmeが余ってしまいます。うーん、どうやって訳されたのか教えていただけますか。マニアックですみません。
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草はみ
at 2008-06-26 23:02
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monakaさん
あのオルガンは1990年のこけら落しで、その後キャンパスの移転が決まり、1995年に引越しをしています。引越し前にも聴いたことがあるのですが、幸いにも引越し後のほうが音がいいように僕は思います。 sequiminiの辞書に載っている形はsequor、つまりこれは「形式受動態動詞」(verba deponentia)に属する動詞なんですねえ。活用形は受動態(passivum)しか持っていないくせに、意味は能動(activum)で、しかし分詞(participia)、動名詞(gerundia)、スピーヌム(spina)の形は能動と同じという変り種の一群の動詞の1つです。ひょうが降る中を道端で海パン一丁で水遊びをしているおっさん達みたいなものです(笑)。活用表は、 http://la.wiktionary.org/wiki/sequor です。 (下に続く↓)
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草はみ
at 2008-06-26 23:08
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loquor(sprechen),morior(sterben),nascor(geboren werden),mentior(luegen),utor(verwenden),patior(ertragen)あたりはdeponentiaの例として覚えるかもしれませんが、sequorは覚える必要を感じるかどうかぎりぎりのあたりかもしれませんね。
日本語「続く」は「我に続け」と与格(dativus)をとるのですが、ラテン語sequorはmeと対格(accusativus)をとるのでややこしいです。sequiorは「~に続く」ではなく、「~を追随する」と覚えています。
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monaka-deutsch at 2008-06-26 23:15
草はみさん
ありがとうございます。そうですよね、辞書でichの形で-orと出ている時点でDeponentienって気付けって自分につっこみを入れました。しかも辞書にちゃんとmit acc.って書いてあるし…。 言い訳すると、DeponentienとSemideponentienの覚えないといけないリストにsequorは入っていませんでした。 継続しないと、こういう大事なことをすらすら忘れてしまうんですね…。
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草はみ
at 2008-06-27 23:47
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monakaさん
ラテン語の原文と翻訳と解説が載っているような「ラテン語格言集」がお勧めです。ラテン語は格言においてその真価を発揮すると言っても過言ではないと思います。ちょっとした時間の隙間にバッグから出して1格言読むというのもいいかも知れませんね。 ネット上のページでは、 http://www.kitashirakawa.jp/taro/latin15.html なんかがお勧めです。
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monaka-deutsch at 2008-06-28 05:00
草はみさん
すごい情報量のホームページですね。ただ、説明が日本語なので、頭が混乱して軽くパニックに。ドイツ語で同じようなページを探したのですが、文法の説明まではなかなか。ドイツ語でおすすめサイトがあったらぜひぜひ教えてください。
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草はみ
at 2008-06-28 23:44
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monakaさん
「lateinische sprichwoerter」のキーワードでネット上を検索してちょっと探してみましたが、原文とドイツ語訳文と文法的解説があるサイトは見付けられませんでした。 書籍ならそういったものがあるかもしれませんので、ドイツにいるうちに、書店へ探しに行くか、図書館で探してISBNを控えておいて注文するかをすることをおすすめします。
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アナログ
at 2016-04-10 21:46
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キリスト教のシンボルが魚である事について。心理学者のユングの自伝にこんな情報がありました。
ギリシャ語で「イエスキリスト 神の子 救い主」の頭文字を組み合わせるとできるIchthysは魚を意味するそうです。語学に堪能な草はみさんならすぐ分かりますね? いわゆる精神世界では、イエスの誕生から二千年は魚座の時代とか言います。何か有るのかもしれません。まったくのこじつけかも知れません。(笑)
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草はみ
at 2016-04-19 21:34
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アナログさん
キリスト教は、初期は弾圧されて地下に潜っていましたから、目立たないものをシンボルとして採用し、そのシンボルに秘密の意味をたくさん持たせたのかも知れません。
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