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![]() 下痢、発作的発熱、激しい胃痛、直腸の膿瘍(のうよう)に長年悩まされ、死の前年からは血性の下痢、発熱、腹痛、肛門周囲膿瘍(=膿の袋)、肛門周囲ろう孔などの症状を起こしていたそうです。 ルイ13世の主治医であったブヴァール(Bouvard)は治療として彼に34回の瀉血(しゃけつ)、1200回の浣腸、250回の下剤投与をルイ13世の最後の2年間に実施したそうです。そのことが彼の寿命を縮めてしまった可能性があるそうです。 画像は画家ルーベンスによる肖像画です。 「瀉血」(しゃけつ)とは、古代インドまたは古代中国からヨーロッパに伝えられたとされる治療法で、血を少し抜くことによって病気を治そうという医療行為のことです。中国では金属の細い針を刺して皮下組織を刺激するのみでほとんど出血させないような形のものに進化していっていたようなのですが、ヨーロッパでは出血部の下に血を受ける容器を置かなくてはならないくらい出血させていたようです。こういった行為はしばしば患者の体力を奪ってしまっただけでなく感染症を招いてしまったような事例もあったようで、多くの人がかえって余命を縮められたそうです。現代医学では多血症や肝炎などの一部に対して以外はほとんどおこなわれることは無いようです。 ルイ13世は急性腹膜炎を起こして6週間にわたるひどい下痢と嘔吐の後にかなり苦しみながらお亡くなりになったそうです。腹膜炎の原因としてクローン病や腸結核が想定できるそうです。死後に解剖がおこなわれたそうです。毒殺や謀殺ではないかを調査するためにVIPに対して当時しばしばおこなわれたそうです。その結果、大腸や小腸に潰瘍、膿瘍、ろう孔がみられたそうです。これらはクローン病や腸結核に見られる特徴として知られています。 それにしても、クローン病であったとしてもなかったとしても、下痢に悩まされているのに何回も下剤を飲まされ浣腸をされて、しかも、貧血気味だった可能性があるのに血を抜かれ、ルイ13世は本当にお気の毒だったと言うしかありません。
by pascor
| 2007-06-10 18:35
| IBD有名人
|
Comments(12)
草はみさん
瀉血&浣腸は超ポピュラーな治療だったんですね。瀉血カレンダー(いつどこを刺すか書いてある)もあった位ですし。スペインで昔の浣腸マシーンを見ましたが、あんなのを1200回もされたら、元気な人だって病気になります。Louis XIIIかわいそう…。 それにしてもどこからこの情報を入手されたんでしょう。草はみさんの情報収集力、恐るべし。IBD偉人伝シリーズをリクエストしたいです。Beethovenもあやしい。 ![]()
monakaさん
「瀉血カレンダー」なるものが出回っていたなんて。。占星術師が計画を立てて理髪師が瀉血の処置を担当していたような状態だったようですね。なんじゃそりゃ。 浣腸マシーンですか。「enema」のキーワードでgoogleで画像検索してみると、、、たいへんな画像がこれまたたくさん出てきますねえ(苦笑)。右手に青いゴム手袋をしたお姉さんが何度も出てくるのはなんでだろう(爆)。ペンタサ注腸の画像も出てきます。「enema antique」で画像検索してみると、、自転車のタイヤに空気を入れることが出来そうなすごいものがたくさん出てきますねえ。「Klistierspritze」で画像検索してみると、これまたすごいのが。 あー、お勉強になったと(笑)。で、そうそう、ブラウザから履歴を全て消去してっと。もし他人に見られたら何だと思われるか(爆)。 情報源の1つはwikipediaのフランス語版です。あとは、USAのマウントサイナイ病院の記事とか。「louis xiii crohn」のキーワードで検索すると多少情報が出てきました。フランスの医学雑誌にルイ13世とクローン病に関して書かれた論文があるようなのですが、本文を手に入れるすべが無いので残念。 ![]()
[上からの続き]
ベートーヴェンがクローン病と似たような病状に悩まされていたことにつきましては、 『IBDを持ちながら活躍する有名人【海外編】』 http://ibdhotnews.exblog.jp/2310345 にて多少紹介しましたが、また調べておきます。難聴もあったことと、髪の毛から通常の100倍の鉛が検出されたことから鉛中毒の可能性のほうが高いような気もします。 ところで、ピアノソナタ第14番嬰ハ短調「月光」の第1楽章は僕にはどうしても『教会の鐘の音を表現したもの』に聴こえます。ベートーベンはいつも聞こえている教会の鐘の音が聞こえないことで難聴の進行を自覚したそうですが、ひょっとしてその教会の鐘の音は嬰ハ短調Cis-Mollに聴こえるのではないでしょうか? その教会でまだ当時の鐘が使われているのでしたら確認することが可能です。ただ、当時のピアノの調律がA=440Hzだとは限りませんので、そのあたりを修正する必要があります。「ピアノソナタ月光は難聴を自覚するきっかけとなった教会の鐘の音を表現したものである」という説はあるのでしょうか? 作曲はハイリゲンシュタットの遺書の直前です。一度音楽学の先生にきいてみていただけないでしょうか?
草はみさん
Astronomisch-medizinischer Kalenderで画像検索するといいのがありますよ。フランスの医学雑誌の名前と号はわかりますか?こちらで手に入るかもです。ベートーベンの件はちょっとマニアックなので、夏休みの宿題にさせて下さい。ちょうどBonnに行く用もあるし、いい機会です。Aは当時440Hzより低いと思います。メトロノームもゆっくりだったそうだし、時代ですかねー。 ところで昔、実家の電話番号に変な電話がたくさんかかってきたことがありました。「キャサリンさんいますか」「ナンシーさんいますか」とか。外人宛なのに日本語でかかってくる。普通に対応するとすぐ切られるので、ひとしきり小芝居をしてから、頼み込んで聞き出したところ、ある正直な人が「むにゃむにゃ専門の風俗店です」と言い辛そうに教えてくれました。世の中にはそんな需要もあるのだなーと学びました。でも何でうちの電話番号が???ということを草はみさんの書き込みで思い出した次第です。むにゃむにゃはご自由に想像して下さい。ヒントはIBDの人なら誰しも経験があるはず。失礼しました~。 ![]()
monakaさん
ありがとうございます。 Louis XIII's disease. Intestinal tuberculosis or Crohn's disease? Bernier JJ, Chevallier P, Teysseire D, André J. La Nouvelle presse médicale (←雑誌名) 1981 Jun 20;10(27):2243, 2247-50. (←巻、号) [Article in French] です。また時間があるときによろしくお願いします。 瀉血に関する中世の印刷物、見ました。当時は字が読めない人が多かったでしょうから絵図による説明が多いですね。当時の男性はトランクス派ではなくてslip派だったということも情報収集できました(笑)。 ベートーヴェンの件もボンで余裕があればお願いします。 キャサリン、ナンシーはいわゆる「源氏名」ですね。頼み込んで聞き出すより、「正直なことをお言い!」と高圧的に言ったほうが効果的だったかもしれませんね(笑)。それにしても、男の人から正直なところを聞き出す技術を持つmonakaさん、おそるべし。。。
草はみさん
早速調べたところ、うちの学校の医学部の図書館にその雑誌あります。木曜か金曜にコピーしに行ってきます。状態次第で郵送にするかPDF化してデータで送るかを考えますね。 「風俗店事件」は家族みんなの疑問だったので、私が解き明かした時にはみんなに「でかした!」と言われました。オープンな家庭でよかったです。。 ![]()
monakaさん
すごい、早速みつけていただいてありがとうございます。 本当に時間があるときでいいですので、お願いします。
草はみさん
コピー完了しました!郵送したいと思いますがどうしましょう、という旨のメールを送ったのでお返事お待ちしております。 ![]()
論文のコピーを手に入れていただいてありがとうございます。
いただいたメールに返信をいたしました。 最近日本では、インターネットが渋滞してサクサクつながらないようになっています。ここのところ急激に通信量が増えたそうです。みんな動画を見ているのだと思います。exciteのサーバーにも全くアクセスできない時間帯があるようです。データ通信各社が設備増強をしないと解決しない可能性があります。解決には期間がかかるかもしれません。
草はみさん
ほんと、つながりにくくなりましたね。コンピュータ世界の進歩にはついていけません。とほほ。実家の電話回線(ピーゴロゴロキュピーンってやつ)ではメールチェックが関の山だろうなあ。 ![]()
昨日の研究会で、この記事が紹介されていました。
聴衆一同、感動していました! 情報量が多くて、いつも感心しています。 寛解を維持されて、みんなのために情報公開をお願いいたします。 現在私の職場の冷蔵庫内に470万円の○ミケードが入っています。 事務長が誤って電源コード抜いちゃったかな、、、と深夜に相談あり。 明朝、夜明け前に確認に行きます~ ![]()
森ぱぱさん、いつも読んでいただきありがとうございます。研究会で聴衆の皆さんに感動していただいて光栄です。
上の記事は3年半前に書いたのですが、その後、ルイ13世は同性愛を行っていた可能性があるという情報も目にしましたので、ひょっとして性感染症だった可能性もあるかもしれません。 詳細論文「Louis XIII's disease. Intestinal tuberculosis or Crohn's disease?」をドイツ滞在時代のmonakaさんからわざわざ郵送していただいたのですが、難しい単語や言い回しが多い論文でしたので、一通りは読んだものの2通りめを読んでいる途中で机の隅に置いたままになってしまいました。読むためには仏和大辞典を所蔵している図書館まで行かないといけないのですが、再び引っ張り出して、読んで、このブログで概要を紹介したいと思います。 9世紀のウェセックス王であったアルフレッド大王(Alfred the Great)もクローン病に似た症状に長年苦しまされたようです。しかし彼にもpassive homosexual、つまり男性同性愛で受身のほうだったという説があるようです。
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