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Rob Hill氏はストーマ(人工肛門)を保持するクローン病患者ですが、"NO GUTS - KNOW GLORY"(腸はなくても、栄光の頂きへ)というスローガンをかかげて、世界7大陸の各最高峰の全踏破に挑戦しているそうです。 2006年7月8日(土)に東京の千代田区で日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)の主催で「The Great Comebacks(R) Award 受賞記念講演 ?IBDとストーマを克服して世界7大陸最高峰に挑む?」と題してRob Hill氏が講演を行いました。 CDの発病とストーマの造設と山への挑戦 Rob Hill(本名:Robert Hill)氏は、1993年にクローン病と診断され、「大腸を摘出するか、それとも命を失うか」という選択を迫られ、オストメイト(人工肛門保持者)となったそうです。 「ストーマを持ってのこれからの人生は私にとってむしろ第2のチャンスなのだ」と考え、冒険やアウトドアーが好きだったこともあり、その後、『腸がなくても栄光の道へ ― 7つの頂上踏破キャンペーン』を始めたそうです。「私ががんばることによって慢性的な腸疾患に悩まされているほかの人々に希望を失う必要はないということを示したかったのです」とHill氏。世界七大陸最高峰全踏破を成し遂げたのはこの20年間で100人に満たないというほどのたいへんなチャレンジです。 Hill氏は、現在は、山へのチャレンジおよび疾患の理解と偏見の払拭のための講演活動をされているそうです。「山頂への到達はたいへんな困難であるが、腸疾患患者に向けられている社会的な偏見を払拭することはそれ以上の困難である」とHill氏。 2005 Honorary Great Comebacks (R)の受賞 USAの患者団体であるCCFAとストーマ用具製造会社のConvaTecは彼の活動に対して『2005年名誉グレート・カムバック賞』を授与しました。 Rob Hill氏が現在までに征服した頂上 (凡例:山の名前、標高、頂上所在地、大陸、登頂した年月日) ◇エルブルス、5633m、ロシア、ヨーロッパ大陸、2002年6月 ◇キリマンジャロ、5963m、タンザニア、アフリカ大陸、2003年10月 ◇アコンカグア、6962m、アルゼンチン、南アメリカ大陸、2004年1月 ◇デナリ(マッキンリー)、5895m、USA(アラスカ)、北アメリカ大陸、2005年1月 ◇ヴィンソン・マシフ、4897m、南極大陸、2006年1月 これから目指そうとしている頂上 ◇カルステンツ・ピラミッド、4884m、インドネシア(ニューギニア島)、オセアニア大陸 ◇エベレスト、8850m、ネパール/チベット、アジア大陸 情報源 ◆Intestinal Disease Education and Awareness Society "IDEAS" ◆Crohn's Patient Robert Hill To Scale Antarctic Summit For Intestinal Disease Awareness ◆Crohn's Patient Robert Hill to Scale Antarctic Summit for Intestinal Disease Awareness 【追記】(2007年4月27日) 2007年4月22日にカルステンツ・ピラミッドへの登頂を無事成し遂げたそうです。 Hill氏がCarstensz Pyramidの登頂に成功
by pascor
| 2006-07-05 11:27
| IBD有名人
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Comments(4)
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名古屋嬢
at 2006-07-08 23:32
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今日の講演会、いかがでしたか?
行きたかったけど、今月は名古屋でおとなしく?してます(笑) 記事のアップ楽しみにしています。 私の知り合いの患者さんで、オペ前は体調が不安定だったが、ストーマーにしてから登山を楽しんでいらっっしゃるってお話を聞きました。 Rob Hillさんの活動って、この書き込みだけですごいと思います。
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草はみ
at 2006-07-09 22:05
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名古屋嬢さん、お世話になってます。よくいらして下さいました。
参加者が少ないのではないかと心配されていたのですが、席は7割くらい埋まっていたのではないかと思います。ジャズバンドの生演奏、専門医の基調講演、パネラーを招いてのシンポジウム、CD患者声優の真山亜子さんの「ちびまるこちゃん杉山くん」の声の披露、手記の朗読、CD患者ボディービルダー井上政一さんののパフォーマンス、KASSYさんのところのジャニーズ系マジシャンの2人のマジック、Rob Hill氏の講演など、本当に盛りだくさんでした。多少でも当日運営を手伝った身として、盛会に終わってよかったです!
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さくら
at 2006-08-15 19:22
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こんばんわ
私も先生からこの講演会さそわれましたが。。子供の退院と重なって行けませんでした。 残念でした。 後うちの子もまだらです。。 内視鏡の写真見せてくれました。 潰瘍性大腸炎で。。 過敏性大腸症候群、、かぶっていると言われています。 この部分で同じだなとおもい。。 後、先生が片言の僕の英語で呼ぶの大変だったよと言ってました。 多分冗談だとおもいますが 英語の論文たくさん書いておられるので。。 でも話すのと書くのは大違いかもしれないですが。。。 草はみさんも。。ご苦労様でした。。
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草はみ
at 2006-08-16 01:12
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さくらさん、こんばんは。
参加できなくて残念でしたね。 過敏性腸症候群(IBS)も持っている潰瘍性大腸炎(UC)の患者さんは多いそうです。大腸は心理的なものによって調子を左右されやすい臓器ですからね。過敏性腸症候群は医師でなくても治してあげることができると思います。「治してあげる」というよりは「癒してあげる」と言ったほうが正確かもしれません。ネット上を検索すればいろいろな関連サイトがあると思いますから、参考にしてみてください。
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