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昨日、理化学研究所、米ハーバード大学、山梨大学などの研究者からなる研究チームが、iPS(人工多能性幹)細胞やES(胚性幹)細胞よりも更に高度に未分化状態であるSTAP(刺激惹起性多能性獲得)細胞の作成に動物実験で成功したというニュースが日本ばかりでなく世界を駆け巡りました。発表された内容に間違いがなければノーベル賞の受賞はほぼ確実だと、もう言い切ってしまえるほど大きな成果です。打った瞬間にスタンド上段に入るホームランと分かる打球です。 ▽▽▽▽▽▽ ここから内容が少し専門的 ▽▽▽▽▽▽ しかも、 ◆iPS細胞作成の際には遺伝子DNAを4つ細胞の中に入れるというちょっと手間な操作が必要だが、STAP細胞作成においては、弱酸性の溶液に漬けたり、ガラス細管の中を通したり、軽く毒素を加えるなどといった、そんなに手間がかからない化学的、物理的、生化学的刺激をどれか1つ与えるだけ。 ◆iPS細胞作成においては収率(=収穫歩合)は0.2パーセント未満だが、STAP細胞作成においては7~9パーセントとより高率。 ◆iPS細胞作成には2~3週間かかるが、STAP細胞作成では3~7日とより短い。 ◆iPS細胞は癌細胞化してしまう事があるという欠点を持っているが、STAP細胞ではそのリスクがより低い。 ◆iPS細胞やES細胞から胎盤組織を作成するのは今のところかなり難しいが、STAP細胞から胎盤組織を作成できる事が確認された。 ◆脾臓から取り出したリンパ球を原素材として今回のSTAP細胞作成の研究は進められたが、脳、皮膚、骨格筋、脂肪組織、骨髄、肺、肝臓、心筋などの組織から取り出された細胞もSTAP細胞作成の原料となりうる事が確かめられた。 などという優れた点があるようです。現在判明しているだけで、これだけあります。 ただ欠点として、生後1週間以内のマウスから採取した細胞でないとSTAP細胞の収率が極端に落ちるという事があるようです。しかし、人間の場合でもそうなのか、まだ分かりません。 もちろん、今回の発見は潰瘍性大腸炎やクローン病の非常に有効な治療法につながる可能性があると思います。 また今回の研究は、「炎症が長期間続いた部位が癌化しやすいのはなぜか」という疑問に対して、DNAが傷つくからという答え以外のメカニズム発見の糸口になるかも知れません。つまり、炎症という体細胞にとってのストレス環境が体細胞のSTAP細胞化を誘導し、そうして生じたSTAP細胞が癌細胞に変身するというメカニズムの提唱です。今回の研究では体細胞をpH5.6の溶液に漬けてSTAP細胞に変身させたのだそうですが、大腸の中もそれくらいの弱酸性です。ただし、STAP細胞の癌化傾向がどの程度なのか不明ですので何とも言えません。 ところでなのですが、潰瘍性大腸炎やクローン病の治療法として用いられている血球除去療法(例、顆粒球除去療法(GCAP)、白血球除去療法(LCAP)、遠心分離式白血球除去療法)において、骨髄から新たに補充された細胞が腸壁組織の修復に参加しているという発見が今までにありましたが、これらCD34陽性細胞の中には、骨髄由来幹細胞だけでなく、カラムに詰められた吸着ビーズや吸着繊維の間を通されたり、遠心分離にかけられたりといった軽いストレス性の刺激を受けることによって血球細胞からSTAP細胞に変身したものも含まれているのではないかという発想に行き当たりました。造血幹細胞だけでなく、多能性幹細胞もCD34マーカーを発現しているようなのです。もし血球除去療法の腸管組織治癒メカニズムにSTAP細胞が関係している事が明らかになれば、血球除去療法をよりSTAP細胞が発生し易いように改良する事によって、更に高い腸壁組織治癒能を得る事ができるかも知れません。 △△△△△△ ここまで内容が少し専門的 △△△△△△ 【今回の研究チームが出したメディア向け発表】 ◆体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見 -細胞外刺激による細胞ストレスが高効率に万能細胞を誘導- 独立行政法人理化学研究所プレスリリース2014年1月29日 【今回の研究チームが発表した論文2本】 ◆Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency. Haruko Obokata, Teruhiko Wakayama, Yoshiki Sasai, Koji Kojima, Martin P. Vacanti, Hitoshi Niwa, Masayuki Yamato & Charles A. Vacanti. Nature 505, 641–647 (30 January 2014) doi:10.1038/nature12968 Received 10 March 2013. Accepted 20 December 2013. Published online 29 January 2014. <論文無料全文.html> (英語) ◆Bidirectional developmental potential in reprogrammed cells with acquired pluripotency. Haruko Obokata, Yoshiki Sasai, Hitoshi Niwa, Mitsutaka Kadota, Munazah Andrabi, Nozomu Takata, Mikiko Tokoro, Yukari Terashita, Shigenobu Yonemura, Charles A. Vacanti & Teruhiko Wakayama. Nature 505, 676–680 (30 January 2014) doi:10.1038/nature12969. Received 10 March 2013. Accepted 20 December 2013. Published online 29 January 2014. <論文無料全文.html> (英語)
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| 2014-01-30 06:49
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