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本当は春の種まきからこまめに報告するべきだったのですが、今年初めての「青黛自製」の記事は、いきなりタデアイの生葉から青黛を製造する作業の報告になってしまいました。 貸し農園の一角に育ったタデアイです。もっとたくさん栽培しようと思ったのですが、他人が借りている区画を又貸ししてもらいましたので、空いている畝(うね)の都合で畝1メートル分しか植えられませんでした。幸(さいわ)い、大阪の高温多湿の気候と、たこ焼きソースがたっぷり染み込んだ大阪の土に相性がぴったり合ったのか、、、まだそのネタ使い回すんかいな(笑)、大阪平野の酸性気味で粒子が細かい火山灰土壌に相性がぴったりあったのか、元気にワサワサと育ちました。60cmくらいにまで伸びました。 タデアイの中でも、変種のマルバアイです。葉が卵型です。葉は青梗菜(ちんげんさい)のように、多少肉厚に育ちました。去年栽培したタデアイの葉はもうちょっと薄かったです。 縁にこのような赤系統の色素を発色した葉が結構見られました。ひょっとするとインジルビン(indirubin)かも知れませんが、UV-Vis-NIRもHPLCもNMRもMSも測定するツテが草はみにはありませんので、単なる推測です。 ◆DYE ANALYSIS OF PRE-COLUMBIAN PERUVIAN TEXTILES WITH HIGH-PERFORMANCE LIQUID CHROMATOGRAPHY AND DIODE-ARRAY DETECTION (英語) JAN WOUTERS, & NOEMI ROSARIO-CHIRINOS JAIC 1992, Volume 31, Number 2, Article 7 (pp. 237 to 255) ◆Indirubin and indigo are potent aryl hydrocarbon receptor ligands present in human urine. (英語) Adachi J, Mori Y, Matsui S, Takigami H, Fujino J, Kitagawa H, Miller CA 3rd, Kato T, Saeki K, Matsuda T. J Biol Chem. 2001 Aug 24;276(34):31475-8. Epub 2001 Jun 25. インジルビンはどうやら熟れた柿の実のような色をしているようです。研究者向けのネット通販を色々と調べてみますと、注文最小量が1kgで、25kg入りという物まであるのが驚きです。何に使うのでしょうか、かなり需要があるようです。 ↓ ◆Indirubin - B2B Trade Leads - China Products, China Commodities (英語) 「タデ食う虫も好き好き」という諺(ことわざ)がありますが、このタデアイも多少虫に食われていました。ちなみに無農薬で栽培しました。ところで、葉を食べた虫の糞らしき物が葉の上に落ちていたのですが、濃い青黛色を見事に発色しています。ひょっとすると、タデアイを一度全て虫に食べさせて、その糞を集めて青黛を抽出すれば、高収量で迅速な製造が可能なのではないかとか、アイデアが浮かびます。そのあたりの研究をしたくて仕方がありません。 タデアイのラテン語学名はPolygonum tinctoriumです。poly-は古代ギリシャ語のπολύς(polus)「たくさんの」から、gonumは古代ギリシャ語のγόνυ(gonu)「膝」から、tinctoriumはラテン語のtinctorius「染物用の」から来ています。ご覧のように、タデアイの茎には膝(ひざ)のような形をした節(ふし)がたくさんあります。 花穂がちらほら出て来て開花し始めていました。実は、自然染色の業界では、タデアイに花が咲き始めると藍(あい)染料の収量が少なくなるので、その前に刈り取らなくてはならないとされているようです。ちなみに、草はみが畑へ収穫に行ったこの日は8月の中旬でした。 収穫したタデアイです。左下に写っているのは草はみの足(長靴)です。 刈り取ったあとです。すっきりしました。種を取るために一部はハサミを入れずに残しました。刈り取りでは、地面から20cmくらいの高さの所にハサミを入れました。根元20cmを残しておけば今期中に2回目の収穫が可能かも知れないと思ったからです。 しかし、9月中旬に二番刈りに行った時には、全体に花が咲いてしまっていました。青黛製造用として刈り取はせずに、そのままにして来年用の種を結ばせる事にしました。 貸し農園には井戸と、昔ながらの手押しポンプがあります。この井戸の水をバケツに汲んで、刈り取ったタデアイをざっと洗いました。水の冷たさが気持ち良かったです。ネット上でみつけた中国語の青黛製造マニュアルには洗うように書いてあるものが多かったです。 製造マニュアルの幾(いく)つかには新鮮なうちに作業にかかるようにと書かれていましたので、すぐに家に持ち帰りました。台所のシンクでもう一度よく洗い直しました。 葉だけを枝から摘み取りました。集めた葉の重さを量りましたら、600gくらいでした。洗った時の水滴がたくさん付いていましたし、葉が水を吸って重くなっていたでしょうから、だいたいで計りました。中国語の製造マニュアルを色々と複数読んでみますと、葉の重量の1/100の青黛が得られれば首尾良しという事のようです。ですので、青黛の収量の目標は6gです。よっしゃ、やったるでぇー。 15リットル入りバケツのこのあたりまで水道水を注ぎ入れました。葉は全て水面の下にないといけないようです。必要ならば、木や竹で上から押さえつけ、更には重石(おもし)も載せるようです。バケツの口にラップをして、ベランダに放置しました。 水の中に漬けておく時間につきましては、1日(24時間)が目安と書かれている製造マニュアルがあったり、3から4日というものもあるようです。気温が高い時は短くてもいいようです。漬ける時間が長すぎても短すぎても出来上がりの青黛の品質や収量に影響するようです。そのあたりの調整は最終的には製造者の経験によるようですが、pHや酸化還元電位の計測などで科学的に最適を見極める研究が中国ではおこなわれているようで、中国語の論文が幾つか出されているようです。 漬けてから24時間たってもマニュアルにあるような水の色の変化が見られませんでしたので、更に24時間くらい漬けておこうかと放置していましたら、いろいろ都合などがありまして、次の作業をするのが4日後になってしまいました。マニュアルには、あまり漬けておくと収量が減ると書かれています。ちょっとまずかったかも知れません。 4日後、作業にかかろうとバケツをおそるおそる覗(のぞ)いてみますと、水がかなり青黛色になっていました。マニュアルには、漬け水の色が「老黄色」、つまり濃い黄色になるまで漬けるとなっていましたが、さあ、これは失敗なのでしょうか、それとも大丈夫なのでしょうか。青黛特有の臭いが結構していました。決して良い臭いでない事は確かです。 表面には部分的に紫色の薄い膜が浮いていました。光沢性の膜です。 おおなんと、バケツの縁には既に生成した青黛の粉が付着していました。これは青黛で間違いないと思います。購入した青黛を水に投入した時と同じような挙動です。青黛の粉は水には交わろうとせず、水から逃げるかのように容器の縁をよじ登ります。 作業のために用意した物品です。園芸用の消石灰、100円ショップのゴム手袋、ペーパータオル、ジャムの空き瓶、プラスチックのスプーン、割り箸、ゴミ袋などです。 分量の消石灰(しょうせっかい。水酸化カルシウム)を水で溶いて石灰乳液を作りました。消石灰は園芸店で買いました。一応、袋に「高級 消石灰」と書かれています(笑)。中国語の青黛製造マニュアルには、水で溶いたあと、100番の篩(ふるい)で雑物を除いて、一度煮沸するとなっているものもあるようですが、今回はこれらの工程は省略してしまいました。しかし、結構砂が混じっていましたので、茶漉(こ)しで漉すくらいはしたほうが良かったかも知れません。加える石灰の量は、原料植物の重量の約1/10となっているものが多かったですので、そうしました。 (2018年5月追記:中国語の辞典を改めて引いてみますと、中国語「石灰」は日本語の「生石灰」(せいせっかい。酸化カルシウム)の事であると載っていました。つまり、原料の重さの1/10の消石灰ではなく、生石灰を投入しなければならなかったはずでした。という事は、計算しますと、消石灰ならば原料の重さの1/7.7の重さを投入しなければならなかった事になります。2割強、足らなかったようです。) 石灰乳をバケツに投入しました。消石灰乳液はアルカリ性がきついものですので、手の皮膚を守るためにゴム手袋をし、目を守るために100円ショップの工具売り場にあったゴーグルをかけて作業をしました。 割り箸でもって空気を入れるようにして泡立てました。タデアイの葉から多少の粘性成分が抽出されていたのか、結構泡が立ちました。もっと長い、菜箸(さいばし)のほうが作業性が良かったかも知れません。 このように、すごい色の泡が立ちました。画像では判らないと思いますが、泡の表面には青黛の微粉末が付着していました。古代ローマの大プリニウスの文献『博物誌』にある通りです。この泡を手で掬(すく)って、 ペットボトルを切って作った容器に移しました。泡立てて掬ってを5回くらい繰り返しました。回数を重ねるごとにこのような青黛色の泡は立たなくなっていきました。 集めた青黛色の泡は、しばらくすると消えて、青黛粉末を含んだ少量の水が底に残りました。 容器の壁に付着した青黛をスプーンでもって底に溜まった水へ丁寧にこそぎ落として、その水を百円ショップのコーヒードリッパーで漉(こ)しました。青黛の粉末はかなり微細なのですが、コーヒーフィルターを透過する事はできないようです。フィルターは、いつもコーヒーを淹(い)れる時に使っている「メリタ フィルターペーパー バンブー 無漂白 1×1」を使用しました。 質が悪いフィルターペーパーを使いますと、はいったコーヒーがかすかに粉っぽくなりますので、ちょっと値段が高いこれをいつも使っています。ちなみに草はみの最近のお気に入りレギュラーコーヒーは、ローソン直営の百円ショップ「ローソンストア100」が取り扱っています「バリューライン こくのあるブレンド レギュラーコーヒー (80g)」です。 漉し取られた青黛に、100円ショップの文具売り場にあったスポイドでもってきれいな水を少しずつ何回も注いで、青黛を注水洗浄しました。 下に落ちてきた洗浄廃液はかすかに茶色がかっていました。匂いをきいてみますと、かすかに抹茶のような香りがしました。飲みはしませんでした(笑)。 乳鉢(にゅうばち)と乳棒(にゅうぼう)です。東急ハンズで購入しました。メノウ製のほうがいいのかも知れませんが、七百円弱のこれを購入しました。この乳鉢で青黛を擂(す)ります。乳鉢は大きめのホームセンターでも見かけます。 漉し取られた青黛を漉紙から新品の耳かきでもって丁寧に時間をかけて掬い取り、 全て乳鉢に移し、 ごく少量の水を加えて乳棒で擂り、 スポイドでもって壁面の青黛を流し落とすようにしながら適量の水を注(さ)しました。軽く掻き混ぜ、数時間放置して青黛が底に沈殿するのを待って、上澄みの水を捨てました。このような青黛の洗浄を数回繰り返し、ホコリが落ちないようにラップを蓋がわりに軽く置き、数日間放置して水分を乾燥させました。 乾燥した青黛は小さくて薄いポテトチップのような薄板状になりました。 薄板状の青黛塊を乳棒で擂って細粉にし、壁面にこびり付いた青黛を新品の耳かきでもってこそげ集めました。 青黛の完成品です。量的には僅(わず)かですが、自分で種からタデアイを育てて青黛を製造する事に遂(つい)に成功したという感激で涙うるうるです。 (ToT) 保存のため、青黛を耳かきでもってサンプル管に移しました。左に置いてある円盤は大きさの比較のための1円玉です。1/100gまで計れる計りを使うツテをもっておりませんので正確な最終収量は不明ですが、推測で0.2gくらいではないかと思います。 ガラス面が微(かす)かに曇(くも)っていますが、これは青黛粉によるものです。かなり微細な粉末で、ガラス面にこのように薄く付着します。 今後、私の潰瘍性大腸炎の症状が一定のレベルまで悪化しましたら、製造した青黛の半量くらいを服用して効果をみたいと思います。11月に入ってから悪化の兆(きざ)しがありまして、現在、体が重くて、長距離を歩いたりすると頭痛がします。トイレットペーパーにも多少変色した血液が付きます。一度しか服用ができないくらいの量しかありませんが、服用を試す日が楽しみです。 ※ご注意※ 皆さんは決して私の真似をしないで下さい。私は以前、青黛を自分で取り寄せて服用しましたが、万が一、何かあっても、誰からも何の補償もないことを承知した上での事です。もし服用したいと思われる方は、青黛の潰瘍性大腸炎患者に対する使用について、副作用や投与量などを十分理解している医師の指導のもとでなさってください。また、炎症を沈静化させたり再び悪化させたりを繰り返すという行為は癌の発生を促進する行為である可能性がありますので、皆さんは決して私の実験の真似をしないで下さい。また、自分で製造した青黛を服用するのは危険である可能性もあります。重金属や残留農薬の検査を専門家に依頼して問題なしという結果を確認してからに本来はするべきものですので、真似はなさらないでください。 2018年5月追記: 青黛製造法の概略と、青黛の性状的特徴の概略について記された部分を、中国の大規模な辞典から抜粋して日本語に翻訳してみました。 草はみ訳注: ◆中薬大辞典:編纂、初版出版は20世紀後半の中華人民共和国。初版の日本語訳が小学館から出版されています。2006年に第二版が中国で出版されています。 ◆甕(かめ):瀬戸物の容器という意味だと思います。ポリバケツなどの樹脂製の容器でも大丈夫だと思います。金属製の容器は、溶け出す金属イオンが化学反応に影響する可能性がありますので、使わないほうがいいと思います。アルミ製は、石灰というアルカリ性の物を投入しますので、絶対にだめだと思います。ステンレス製であっても、条件によっては錆びて金属イオンが溶け出しますので、念のためやめておいたほうがいいと思います。 ◆清水:水道水でいいと思います。 ◆2から3昼夜:気温などの条件によって増減させる必要があると思います。「葉が腐爛して枝から外れたら」という記述のほうを重視したほうがいいと思います。 ◆斤:中国の重さの単位で、近代では500グラムの事です。ここは、つまり、葉10に対して石灰1の割合という意味です。 ◆石灰:中国語の辞書には、消石灰(しょうせっかい。水酸化カルシウム)ではなく、生石灰(せいせっかい。酸化カルシウム)の事であるとあります。両者間では、同じ重量でも、効力が違ってきます。
by pascor
| 2011-12-02 00:22
| 青黛自家製造
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Comments(8)
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at 2011-12-06 16:52
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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草はみ
at 2011-12-07 22:36
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匿名のOOOOOさん
たいへんなこともあったけれども、良いこともたくさんあったようですね。広島漢方で寛解が続いているそうで、良かったです。メラノーマのその後の経過も良好なようですね。 (^^) 精神的ストレスからの円形脱毛症で抜けた髪はそのうちに戻ってきますから大丈夫です。 青黛は、ほんの少ししか得られませんでしたが、とりあえず製造には成功しました。 (^^)v これからもこのブログをよろしく申し上げます。
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konan
at 2011-12-21 18:48
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お陰様で8割がた炎症の直腸が1日1グラム強2か月で2割ぐらいに減り感激しました。ノー植物油・乳製品の食事療法もしましたが医者はノーステロイドなのに不思議がってました。本当に感謝いたします。青黛のを発見してもらったおかげで前へ進む力と勇気を得、勉強にもなりました。これからもよろしくお願いいたします。
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草はみ
at 2011-12-21 21:59
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konanさん
青黛で症状が改善して良かったですね。 (^^) >青黛のを発見してもらったおかげで いえ、これは青黛についての情報の蓄積に貢献してきた紀元前からの大勢の薬学者、医学者、臨床従事者の功績です。名前がのこっている有名な学者もいれば、名もなき人も無数にいると思います。 こちらこそ、これからもこのブログをよろしくお願い申し上げます。
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うぬぼれイカ
at 2018-05-13 22:08
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草はみさん
こんにちは。青黛の自家製造、大変興味深く読ませて頂きました。実は私も自家製造にチャレンジしようと計画しており、草はみさんの知識に頼りたいことがあります。私が調査した限りでは、青黛は、タデ藍の葉を水に浸し石灰を混ぜた後に発生する「泡」を集めて乾燥させたもの、と書いてある場合と、「沈殿藍」を乾燥させたもの、と書いてある場合があります。どうやら「泡」のほうが上質のようですが、「沈殿藍」でも可能のようです。そこで草はみさんにお聞きしたいのですが、「沈殿藍」からでも青黛を製造可能でしょうか?
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うぬぼれイカ
at 2018-05-14 08:17
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追加
もしご存じだったらおしえて頂きたく、お願いいたします。
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草はみ
at 2018-05-18 23:46
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うぬぼれイカさん、こんばんは。
沈殿藍には青黛の粉と、溶けなかった石灰、砂、不純物などの粉が一緒に混じっている訳ですが、青黛の粉は軽く細かい事、また水には溶解しない事が特徴ですので、「水飛」(すいひ)という古代からのシンプルな技術によって純度を高める事が出来ると思います。 多めの水を加えてかき混ぜ、しばらく静置して、一番上の透明な水を捨て、その下の青く濁った液体を別の容器に移し、更に下の沈殿物は捨てます。青く濁った液体をより長い時間静置して、容器の底に沈んだ青い泥を集めて、乾燥させれば、2級品としての青黛が得られるようです。 薬学者によっては、この方法で得られた物を「青黛」と呼称する事を許さないかも知れません。しかし、現在の中国においては、これも「青黛」として出荷している製造者が少なくはないようではあります。 しかし、潰瘍性大腸炎に対してより効果が高いのは、また、より副作用が少ないのは、青黛と沈殿藍のどちらなのかという事は、これから動物実験などで研究がなされるべきだと思います。 参考になりますかどうか、中国の文献を一部翻訳して、記事本文の最後に追記として掲載しておきました。
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うぬぼれイカ
at 2018-05-24 08:33
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草はみさん
すごく勉強になりました。製造方法の参考になります。 今、苗を定植させているところなので、原料が沈殿物と泡の場合の成分分析とか、やれたらやってみようと思います。 本当にありがとうございました。
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