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食用油脂はオレイン酸やリノール酸などの様々な脂肪酸の混合物として構成されていますが、潰瘍性大腸炎を発症するリスクが、オレイン酸を多く摂る人は0.11倍、リノール酸を多く摂る人は2.49倍、ドコサヘキサエン酸(DHA)を多く摂る人は0.23倍という結果がヨーロッパでの大規模な試験で出たそうです。つまり、オレイン酸とDHAは潰瘍性大腸炎の発症に関して予防的に働き、リノール酸は促進的に働くという結果が出たという事です。 (草はみ注: 倍率の数字が1より小さい場合は、発症を予防する要因である事を意味します) DHAを多く含む脂ののった魚介類を、オレイン酸を多く含むオリーブオイルで調理するといった種類の料理が発症リスクを大きく下げる可能性がある事になります。事実、そのような料理が日常的に食べられている地中海沿岸では潰瘍性大腸炎の発症率がヨーロッパの中では比較的低いという事が知られています。 今回の結果は初回発症に関するものですが、既に発症してしまった人に対する治療法の開発につながる可能性は充分にあると思います。 紹介する研究内容の1つめですが、 オリーブオイルなどに豊富に含まれるオレイン酸を多く摂っている人は、そうでない人と比べて潰瘍性大腸炎を発症するリスクが約10分の1(0.11倍)だったという研究結果を、UKの研究チームが世界最大の消化器学会であるDDWで発表したそうです。 報道記事の冒頭をぱっと見て、「UC発症リスクが1割減」の間違いではないかと思いましたが、「9割減」で間違いないようです。これが本当ならば、たいへん大きな数字です。 「オレイン酸をたくさん摂取する事で潰瘍性大腸炎の発症者をおよそ半分にできるかも知れないという事を意味しています。1日にティースプーン2から3杯のオリーブオイル摂取で予防効果があるとみています」 「潰瘍性大腸炎の発症メカニズムは不明ですが、食事に含まれる成分、例えばオレイン酸などが発症を阻止する要因として重要なのではないか。」「(オレイン酸が)炎症を刺激する化学物質をブロックするのではないか」 と研究チームは主張しています。ファストフードなどにはコストの面でオリーブオイルが使用される事は基本的にないのだと思いますが、潰瘍性大腸炎の発症にファストフードの食べ過ぎが関係しているのではと主張する研究者も少なくなく、今回の発表内容はそのような主張とも整合します。 オリーブオイルは決してそんなに高価なものではなく、スーパーで1リットル980円で売られていたりします。炒め油や焼き油をオリーブオイルにするだけでもし本当に発症者を半分にできるのでしたら、潰瘍性大腸炎の予防において非常に大きな進歩となります。日本ではオリーブオイルの使用量は現在まだ少ないと思いますので、大きな予防効果を発揮する余地がおおいにあると思います。 今回は概要の発表だけで、詳細はまだ明らかになっていませんが、詳細を報告する論文がそのうちに出ると思いますので、注目したいと思います。 発表の詳細ですが、 1993年から1997年にかけて40歳から74歳の健康者2万5639人に治験に参加してもらい、2004年まで追跡したそうです。参加者に7日間の食事内容の詳細な記録をつけてもらい、専門家がそれを綿密に分析したそうです。 追跡期間の中央値は3.9年で、その期間中に参加者のうち22人が潰瘍性大腸炎を発症したそうです。喫煙、オメガ3系多価不飽和脂肪酸、オメガ6系多価不飽和脂肪酸などの摂取による影響を補正して計算してみたところ、 オレイン酸をたくさん摂取していた人は、そうでなかった人と比べて潰瘍性大腸炎の発症リスクが0.11倍だったそうです。 「オレイン酸含有食品に多く含まれるほかの要素が影響しているかも知れませんので、オレイン酸に本当に予防効果があるのかどうかを確かめるために更なる治験を実施する必要があると思います」 「更なる治験によって、オメガ3系(魚油など)とオメガ9系(オリーブ油など)は有益だが、オメガ6系(リノール酸など)は有益ではないという事が明らかになるかも知れません」 とコメントしています。 ◆食事内容の記録が7日分だけだった ◆潰瘍性大腸炎は若い時に発症する事が多いのに、治験参加者の年齢層が少し高かった ◆エキストラバージン(非加熱で機械搾り)オリーブオイルに豊富に含まれるポリフェノールによる影響もあるかも知れない などが問題点としてあげられはしますが、注目すべき結果だと思います。 紹介する研究内容の2つめですが、 同じ研究主幹によるものだと思うのですが、リノール酸とDHA摂取量の潰瘍性大腸炎発症への影響に関する論文が去年出されていまして、リノール酸を多く摂っている人は少ない人と比べて発症リスクが2.49倍、DHAを多く摂っている人は少ない人と比べて発症リスクが0.23倍という結果が出たそうです。 Linoleic acid, a dietary n-6 polyunsaturated fatty acid, and the aetiology of ulcerative colitis: a nested case-control study within a European prospective cohort study. IBD in EPIC Study Investigators, Tjonneland A, Overvad K, Bergmann MM, Nagel G, Linseisen J, Hallmans G, Palmqvist R, Sjodin H, Hagglund G, Berglund G, Lindgren S, Grip O, Palli D, Day NE, Khaw KT, Bingham S, Riboli E, Kennedy H, Hart A. Gut. 2009 Dec;58(12):1606-11. Epub 2009 Jul 23. 《無料全文.html》 (英語) ▽▽▽▽▽▽ ここから論文の概要 ▽▽▽▽▽▽ ▽▽▽▽▽▽ ここから内容が少し専門的 ▽▽▽▽▽▽ n-6系の脂肪酸であるリノール酸は体内でアラキドン酸に変換され、更にアラキドン酸はプロスタグランジンE2、ロイコトリエンB4、トロンボキサンA2などの炎症誘起性イコサノイド(エイコサノイド)の原料となる。これらのイコサノイドは潰瘍性大腸炎患者や潰瘍性大腸炎モデル実験動物の腸粘膜で濃度が過剰になっている事が報告されている。治療に用いられる5アミノサリチル酸はこれらイコサノイドの合成を阻害するという説がある。 今回の試験は、潰瘍性大腸炎発症に対するリノール酸の影響を調べた初めてのprospective(=計画書実行型)試験である。 △△△△△△ ここまで内容が少し専門的 △△△△△△ デンマーク、スウェーデン、ドイツ、UK、イタリアに居住している健康な30歳から74歳の男女20万3193人に治験に参加してもらい、食事内容を記録してもらい、中央値4.0年間にわたって追跡したところ、そのうちの126人が潰瘍性大腸炎を発症した。なお、登録から18か月以内に発症した人は集計から除外した。 食事に含まれるリノール酸、アルファ・リノレン酸、オレイン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)の量を詳細に解析したところ、潰瘍性大腸炎の発症に関して、 リノール酸を多く摂っている人は少ない人と比べてリスクが2.49倍、 DHAを多く摂っている人は少ない人と比べてリスクが0.23倍 という結果が、それぞれ或る補正条件において統計学的に出た。 (草はみ注: 「DHAを多く摂っている人は少ない人と比べてリスクが0.23倍」という事は、つまり「DHAの摂取が少ない人は多い人と比べてリスクが4.35倍」という意味です。0.23の逆数をとる、つまり1を0.23で割ると4.35です) 「リノール酸を多く摂ると潰瘍性大腸炎の発症リスクが2.49倍」という事は、「潰瘍性大腸炎発症の3割はリノール酸を多く摂る事が発症原因」と換算する事ができる。 △△△△△△ ここまで論文の概要 △△△△△△ 潰瘍性大腸炎は欧米に発症者が多いとされていますが、南ヨーロッパでは比較的少ない事が謎となっています。そうなる原因は複数あるのかも知れませんが、スペイン、イタリア、フランスなどの地中海に面した国ではオリーブの栽培が盛んである事も影響しているのではないかとも言われています。ちなみに、赤ワインや魚介類の生産も多く、それらも影響している可能性も言われています。 NHKのテレビ語学講座をみていますと、例えばドイツとイタリアではかなり食文化が違うようです。イタリア語講座のレオナルド・ベヌッチがドイツの食事内容をみて、「マンマ・ミア」(なんてこった)(ママたいへんだよ)と嘆いたりしていました。ドイツの女の子がパンのカナッペにオリーブオイルを垂らすのではなくて風味付きラード(豚脂)を載せたシーンだったと思います。次にフランスの食事内容をみて、「かなりマシだな」と言っていました。スペイン語講座をみていますと、晩御飯はバーをハシゴしながらおつまみを何種類も食べるというのが一般的なようなのですが、調理した魚介類にオリーブ油をかけたカナッペが主流のようです。ドイツ語講座では、大阪の人が街でタコ焼きを食べるような感覚で、揚げソーセージを屋台で買って食べたりしていました。カレー粉をかけるのが流行っているそうなのですが、アメリカ人でさえレタスを挟んでいるのにと思いました。イタリア語講座をみていましたら、南イタリアは食事内容が良い意味で質素で、健康に良さそうな印象でした。豆などをよく食べているようです。しかし北イタリアではモツ煮込みをパンではさんで食べていたりと、南北でちょっと違うようです。 食用油を構成する脂肪酸について少し解説しておこうと思います。 食用油には、コーン油、大豆油、オリーブ油、エゴマ油(シソ油)、魚油、ラード(豚脂)など、搾り取った原料によっていろいろな種類がありますが、それぞれの油脂を構成している化学物質である脂肪酸の構成や混合割合には違いがあります。主要な脂肪酸としましては、 オレイン酸(oleic acid) オメガ9系(n-9系) リノール酸(linoleic acid) オメガ6系(n-6系) アルファ・リノレン酸(alpha-linolenic acid) オメガ3系(n-3系) ドコサヘキサエン酸(docosahexaenoic acid. DHA) オメガ3系(n-3系) エイコサペンタエン酸(eicosapentaenoic acid. EPA) オメガ3系(n-3系) パルミチン酸(palmitic acid) 飽和脂肪酸 などがあります。 ▽▽▽▽▽▽ ここから内容が少し専門的 ▽▽▽▽▽▽ ちなみに、脂質を構成する物質なのに「酸」という文字が付く理由ですが、上記の物質は全て化学的には実は酢酸と同じカテゴリーに属する物質だからです。全て分子の頭にカルボキシル基(-COOH)という、酸性を呈する構造を持っています。しかし分子が長くなるほど酸性が弱まりますので、脂質を構成する脂肪酸の分子はほとんど酸性を示しません。 ところで、例えば「オメガ9系」といいますのは、分子の端から9つめの炭素‐炭素結合が二重結合(-C=C-)であるという意味です。古代ギリシャ語のアルファベットの最後の文字であるω(オメガ)と、分子の最も端にある炭素-炭素結合をかけているわけです。「n-9系」(エヌ・マイナス9・けい)とも呼ばれます。nはその分子の炭素の数を意味しています。飽和脂肪酸には炭素‐炭素二重結合(-C=C-)は存在しません。 分子のどこに二重結合があるかで、化学的反応性や生理学的活性がかなりか違ってきます。 化学的反応性についてですが、例えばラード(豚脂)に多く含まれる飽和脂肪酸はCC二重結合を持っていませんので酸化されにくいです。しかしエゴマ油(シソ油)に多く含まれるアルファ・リノレン酸は二重結合をたくさん持ち、更に分子の端に近い所にCC二重結合が存在しますから、非常に酸化されやすいです。脂肪酸は酸化されると様々な有害物質に変化します。刺激臭がする物質も生成します。過酸化脂質という活性酸素類も生成します。 生理学的活性についてですが、オメガ6系(n-6系)からは体内で炎症を強く誘起するタイプのイコサノイドが作られますが、オメガ3系(n-3系)から作られるイコサノイドは炎症を強く誘起しないタイプとされています。よって、理論的に、オメガ6系を多く摂ると炎症を起こしやすい体質となり、オメガ3系を多く摂ると炎症を起こしにくい体質になります。この事を実際に裏付ける研究結果も出ているようです。しかしそれとは別に、オメガ9系はイコサノイドに変換される事はないのにも関わらず、オメガ9系を多く摂ると腸壁に炎症を起こしにくい体質になる可能性を今回の試験データは示唆している可能性があると思います。 △△△△△△ ここまで内容が少し専門的 △△△△△△ ラードは酸化しにくいので油臭くならない揚げ油として重宝されます。しかし、たくさん摂取すると体内のコレステロールの量が増えるとされています。 エゴマ(シソ)油は非常に酸化しやすく、加熱には向きませんので、サラダドレッシングなどの用途に限られます。開栓後の保存につきましても、冷蔵庫の中が推奨されています。更に早めの使い切りが推奨されています。見つけた時はびっくりしたのですが、実は、ホームセンターの塗料のコーナーに行きますと、エゴマ油が「天然素材ニス」として売られています。常温ですぐに酸化重合して固まるほど酸化しやすいようです。家に帰ってから食用エゴマ油を試しに木片に塗ってみましたら、半日で完全に樹脂性の透明な皮膜になっていました。ちなみに、和傘の和紙の表面には撥水ニスとしてエゴマ油が塗られているそうです。 食用油は普通は様々な種類の脂肪酸の混合物です。栽培品種や産地によって多少変わるようですが、だいたいの脂肪酸構成比を例示しますと、 オリーブ油の脂肪酸構成比は、 オレイン酸7割、リノール酸1割、パルミチン酸1割 大豆油の脂肪酸構成比は、 リノール酸5割、オレイン酸2割、パルミチン酸1割、 シソ(エゴマ)油の脂肪酸構成比は、 アルファ・リノレン酸6割、リノール酸1.5割、オレイン酸1.5割 イワシ油の脂肪酸構成比は、 EPA1.5割、パルミチン酸1.5割、DHA1割、オレイン酸1割 紅花油(サフラワー油)につきましては、リノール酸が体に良いと学者に到るまで信じていたかつてはリノール酸7割からなっていましたが、その後リノール酸は実は健康に良くないという事が判明し、それまでとは違う品種が栽培されるようになり、現在はオレイン酸7割からなっているようです。昔、「リノール酸は体に良い」と信じてリノール酸含有率が高い食用油を高いお金を出して買って使っていた人は、実は体を余計に悪くしていた可能性があります。 (;^^) 食用油としては出回る事はほとんどないと思いますが、魚油はDHAやEPAなどのオメガ3系の脂肪酸をたくさん含んでいます。魚油もエゴマ油と同じく酸化され易くて、ニスとして使用できるようです。かつて「世界ウルルン滞在記」か何かのTV番組で、北欧の漁師が、野外の木部に保護ニスとして魚油を塗っているシーンがありました。 エキストラバージン・オリーブオイル(extra-virgin olive-oil)は果実から抽出する過程で化学物質を添加していない食用油ですので、そういう面でも優れた食用油だと思います。オレイン酸が豊富なオリーブオイルは普通のサラダ油より酸化しにくいというのは確かなようで、実は秘伝なのですが、タコ焼きを焼く時に鉄板に塗る食用油として草はみはエキストラバージン・オリーブオイルを使っています。できあがったタコ焼きが油臭くなりにくいので、幾つでも食べられるものができます。お好み焼きでも使っています。サラダ油より煙が多く出るのですが、風味から判断して酸化はしにくいようです。 エキストラバージン・オリーブオイルの保存方法ですが、光が完全に遮断された環境で保存してください。食卓に小出しする時には、陶器製などの容器をおすすめします。色からなんとなく想像がつくと思いますが、エキストラバージン・オリーブオイルには葉緑素が多く含まれています。実は葉緑素は光に当たると活性酸素を発生します。この活性酸素がオイルを酸化劣化させてしまう可能性があるそうです。デパートなどのオリーブオイル売り場をみれば分かると思いますが、最高級品はガラス容器が銀紙で巻かれていたり、箱に入れられていたり、陶器製の容器に入れられていたりします。光を遮断するためです。 草はみは、食パンには、マーガリンではなく、エキストラバージン・オリーブオイルを塗っています。エキストラバージン・オリーブオイルにはマーガリンと違って塩分が含まれていませんので、トーストしたパンに市販の細かい焼き塩をサッと振ってから、オリーブオイルをティースプーンでかけています。マーガリンよりおいしいです。 【情報源】 ◆Medical News: DDW: Fatty Acids May Protect Against Ulcerative Colitis (英語) By Kristina Fiore, Staff Writer, MedPage Today Published: May 04, 2010 ◆Olive oil could guard against developing ulcerative colitis (英語) University of East Anglia (UEA) Wed, 5 May 2010 ◆DDW2010での発表の様子(YouTube動画): DDW: Fatty Acids May Protect Against Ulcerative Colitis (英語) ■
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by pascor
| 2010-08-16 21:35
| 潰瘍性大腸炎
|
Comments(33)
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勉強になる、すばらしいエントリーでした。
自分もここ6年は家族を含めてすべてオリーブオイルにしています。 エゴマ油は値段が高くて、加熱すると美味しくないので食料庫で寝ています。ニスとして使いますw ![]()
c3poさん、お久しぶりです。
(^^) 6年前からオリーブ油とは、早いですねえ。かなり前から心臓疾患予防に良いのではと言われていましたからね。 100%エゴマ油はシックハウスの原因にならないという事で、天然ニスとして注目されているようです。 匠の塗油(純正荏油)_太田油脂株式会社 http://www.ohtaoilmill.co.jp/products/perrilaoil.php 布で塗り込むようですが、使った布は水にひたしてからビニール袋に入れて廃棄しないと酸化熱で発火する可能性があるそうです。本当に酸化しやすいようですね。 先程、開封してから4年も放置しているシソ油のキャップを再び開けてみましたら、古くなった魚の干物のような臭いが強烈にしました。 (;^^) ![]()
どうも、こんにちは。
以前数回書き込みしたことある者です。 オレイン酸やαリノレン酸が腸に良いとは言われていましたけれど、それは本当だったというわけですね。 ただ、この試験だけではクローン病にも同様のことが言えるとは限らないのでしょうか? あとよく見ると大豆油はリノール酸が多いのですね。 エレンタールも大豆油でできているので、何だかちょっと心配です。 代わりにオリーブ油や紫蘇油をいれてもらえればいいのに....
素晴らしい内容に深く感銘しました。
ありがとうございました。 ![]()
Naoyaさん
今回の研究発表におきましては、クローン病発症との関係について、あるともないとも、全く言及されていません。という事は、クローン病に関しては現在データを解析中で、そのうちに発表する予定なのかも知れません。 エレンタールに入れられているダイズ油は1袋あたり0.5グラムと少量のようですので、そんなに影響はないと思います。ところで、例えば、ダイズ油をオリーブ油に変更したりすると、有効性や安全性の試験などをまたしなければならなくなり、たぶんかなりお金がかかるのだと思います。微量元素セレンを追加で入れる変更をいつまで経ってもしないところをみますと、変更にはやはりお金がかかるのだと思います。 ![]()
mstnさん
情報がお役に立ちましたらさいわいです。 ![]()
ためになりますね~
私も普段はオリーブオイル(加熱用)サラダに亜麻仁油(オメガ3)を使用してます。揚げ物はそれほど発症前も取っていたという記憶はないですが、オリーブオイルをそれほど使ってませんでした。再燃がないのもオイルが貢献してくれているのかもしれませんね。 ![]()
ミニーさん
調べてみましたところ、カナダでの結果ですが、妊娠4か月目に入って以降、つまり妊娠中期以降にアマニ油を自然健康食品として摂っていた妊婦では12%に早産がみられたそうです。一般には、早産のリスクは2から3%だそうです。 Flaxseed Oil Consumption Raises Premature Birth Risk If Consumed During Last Two Trimesters http://www.medicalnewstoday.com/articles/127630.php また、日本の独立行政法人 国立健康・栄養研究所が提供している健康食品の安全性情報にも、「安全性については、食品に含まれる量を摂取する場合、おそらく安全と思われるが、妊娠中の経口摂取は危険性が示唆されている。」との情報があります。 念のため亜麻仁オイルは中止したほうがいいかと思います。授乳中もやめておいたほうがいいと思います。 ![]()
草はみさん、いつも有用な情報ありがとうございます。素人に理解しやすい表現にしてもらうことで、IBDに関して各国で取り組みがなされていることを知ることができます。
いっぽう私としては読者としてときどきしかフィードバックできず、もし草はみさんが不安な想いをされていたら申し訳ないです。これからも期待しています。 ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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草はみさん、貴重な情報をありがとうございました。
亜麻仁油にそんなリスクがあったとは。。。サラダは週に2~3回、亜麻仁油1杯程度を妊娠中摂取してしまいました。。。いまのところ35週です。早産傾向がでてくるのですね。今となってはちょっと遅いかもしれませんが、摂取はこれからは中止します。いまのところは順調ですよ。 ![]()
YasuakiHさん
こちらこそいつも読んでいただきありがとうございます。 難しい医学専門用語がずらっと並んだ記事ならば実はもっと早く書けるのですが、わかりやすい表現にするためには内容の更なる深い理解が必要で、そこの所にいつも苦労しています。 最近ではTVで活躍している池上彰さんに頭が下がります。所属プロダクションにブレインが何人かいるのだとは思いますが、それにしても内容がわかりやすいです。 TVには視聴率、著書には売上げ冊数がありますが、このブログにもアクセス数があります。いつも心のはげみになっています。 これからもこのブログをよろしくお願い申し上げます。 ![]()
匿名でコメントを下さった○○さん
白い粘液が増えてきたという事は、クロストリジウム・ディフィシレ菌による偽膜性大腸炎の合併も疑ったほうがいいかも知れません。主治医と相談してみてください。 ゴマ油にはゴマ油なりの長所があると思います。しかし、どちらかと言うと、使えるなら練り胡麻のほうがいいと思います。油の絞りかすのほうにもまだ有用な成分がたくさん残っているかも知れません。 オリーブ油が良いといっても、油脂の全体摂取量をそれなりに控えないといけませんから、今まで使っていた油脂をオリーブ油に替えるといったほうが良いと思います。 地中海地方では、エクストラバージンオリーブオイルをスプーンで飲んでみて、喉の奥が「いがらく」なるほど品質が良いとされているようです。このいがらさの素はoleocanthalと呼ばれる化学物質で、抗炎症効果があるそうです。 草はみはイタリアのBertolliというメーカーのエクストラバージンオリーブオイルを愛用しています。2リットル1500円程で手に入れています。この商品を輸入している貿易会社はワインも安くていいものを輸入しています。 ![]()
ミニーさん
亜麻仁油は食事から摂る限り、今のところ、安全ではないかとされています。サプリメントとして1日にスプーンに何杯も飲むとリスクがあるという事だと多分思います。 早産傾向につきまして、概要は学会で発表されているようなのですが、詳細論文の掲載までどうやら時間がかかっているらしく、もう2年近くになるようです。 どの程度以上を1日に摂るとリスクが上がるのかが重要な情報なのですが、論文が掲載されるまでそれは公開されない可能性がありまして、じれったいところです。 亜麻仁(亜麻子)につきまして、中国語で検索してさっと目を通してみましたが、古代中国の薬学書には早産の危険性はどうやら書かれておらず、無毒と書かれている文献もあるようです。カナダで生産されている亜麻は何という品種なのか、あるいは、主に輸入している品種は何なのか、それらはいつ頃から栽培されるようになったのか、そのあたりまで調査しなければいけない可能性も出てくるかもしれません。 ![]()
調べてみましたら、BERTOLLIのオリーブオイルの輸入代理店がモンテ物産から日欧商事に2010年の7月にかわったようです。モンテ物産はCIRIOというブランドのオリーブ油にかえるようです。イタリア産100%オリーブにこだわるそうです。
モンテ物産が輸入しているSpigadoroのトマト缶も草はみは愛用しています。最近は今津株式会社が流通させているカットトマト缶も愛用しています。 ![]() ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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草はみさん、皆さん、毎日暑い日が続きますがお変わりありませんか?私はちょっと暑さのせいかバテ気味です(笑)。
主人は漢方10ヶ月経ちました。今月から改良版とのことですがどう改良されたのか解りません。また、内視鏡検査の結果(フィルムと組織検査結果)を送って下さいと言われましたので、送りましたところ、内視鏡結果拝見しました。写真ではまだ赤いところとむくみは残っていますが、昨年と比べるとかなり状態はい いようです。漢方はこのまま継続してください。とメールを頂きました。既に油はオリーブオイルに変えています。貴重なレポートありがとうございました。 ![]()
こんにちは、お返事ありがとうございます。
なるほど金銭的な問題だったのですか。 セレンやもっと亜鉛が入ればもっと完璧で喜ばしいのに.... エレンタールにオリーブオイルや紫蘇油を入れたらどうかと書きましたが、今回僕自身それを試してみようと思い、先程紫蘇油を購入しました。 体調が若干の下痢気味なのですが、紫蘇油を入れることで体調が変化するか試してみます。 もちろん自己責任で行います。 それとちゃんと1日の脂質の量も計算に入れるので心配はないかと思います。 まことに勝手ですが、何かありましたらこちらで報告させていただいてもよろしいでしょうか?? ![]()
ミナミさん
大阪ももちろん暑い日が続いております。小さめの台風が来て、被害が出ないような海上のコースを通ってくれると少しは涼しくなって良いのですが、今年は台風があまり来ませんね。 草はみはなんとか夏バテせずにすんでいます。イカに多く含まれるタウリンが夏バテに良いそうです。確かに、○ゲイン、○ポビタンD、○オビタドリンクなどのドリンク剤にはタウリンが配合されているようです。ご主人さんのアオリイカ釣りがシーズンオフで残念ですね。 スカイクリニックの漢方にまた改良があったそうですね。具体的に何が改良されたのかという情報はまだ入っていません。 ![]()
Naoyaさん
実は、シソ油(エゴマ油)にはプラスチック類を溶かすという能力がある事が知られています。 例えば、○ップヌードルなどの、発泡スチロール(ポリスチレン樹脂製)のインスタント食品容器にシソ油を大さじ1杯ほど入れて、台所のシンクに置いて、熱湯を注ぎますと、発泡スチロールが泡を出しながら溶けて、最終的には容器に穴が開きます。草はみも実験してみた事があります。 エレンタールは水に溶かしたあとに樹脂製の容器に入れる事が多いと思いますが、そこにシソ油(エゴマ油)を加えるとプラスチック製容器が溶けて混入する可能性があります。 ガラス製の容器に入れたとしても、キャップの内側のパッキンに樹脂が使われていたりします。シソ油でも溶けない樹脂がもちろんたくさん存在すると思いますが、しろうとがそれを区別するのは難しいと思いますし、知識がある人でも区別は面倒だと思います。 ですので、エレンタールにシソ油を加える事はおすすめできないです。 ![]()
草はみさん、やはり夫の状態がおもわしくなく、今月2回目の入院で、レベル6まできてしまったそうで、今日大腸全摘しました。5時間半ほどかかりましたが、ドクターいわく成功だそうです。Universitiy of Michiganのドクターだったそうですが、日本だとGCAP,LCAPという治療もあるのに、アメリカないんですね。驚きました。欧米のほうが発症率が高いのに、選択肢がすくないなんて。はやく治療法が確立されればいいですね。
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あ、そうでしたか!
エレンに混ぜたのは、紫蘇油を入れるような食事を作らなかっただけで、つまりは単純に怠惰なだけです。 とりあえずエレンには入れないようにします。 ということで、現在僕は豆乳とりんごジュースを混ぜたものに紫蘇油をほんの少しだけ入れてます。 まさかそれも駄目だったりしますか?? ちなみに酸化が怖いので、1時間以内に飲み干すようにはしています。 ![]()
ゆうこさん
『顕微鏡的大腸炎とランソプラゾールの関連性』のコメント欄にコメントをくださったちーずさんでしょうか? 手術が無事成功してよかったですね。 (^^) 手術したのちは脱水症(dehydration = lethal loss of water and minerals from the body)にお気を付けになってください。水分とミネラルのこまめな補給が重要です。特に汗をかきやすい夏場は注意したほうがいいです。 日本では、9月に入ったというのに猛暑が続き、熱中症や脱水症で亡くなるかたが相次いでいます。 ![]()
Naoyaさん
シソ油は、プラスチック類のうち幾種かを溶かす能力がある事と、酸化しやすいという事を注意しておいたほうがいいと思います。プラスチック類に触れないようにし、炒め油としては用いないほうがいいと思います。 豆乳とリンゴジュースにシソ油を混ぜた場合、どのくらいの時間で問題となるほど酸化が進むかという事は研究機関で測定しなければなんとも言えません。大豆に含まれるビタミンE、リンゴに含まれるビタミンCには酸化を防止する効果がある事は確かです。 ![]()
はじめまして。まじめて拝見しまして、大変心強くなれました。
最近、肉はほとんどやめて、魚を中心にしてるのですが、過去の草はみさんの情報を拝見していた所で、(魚でタンパク質は再燃のきっかけ)とありますが、魚もあまり食べないほうがようのでしょうか?魚の油が腸の炎症を抑えるとの文を見た事があったため、気になってしまいました・・・。よろしくお願いいたします。 ![]()
コックピットさん、はじめまして。
このブログがお役に立ちましたらさいわいです。 「肉は症状をひどくし発症を促進するが、魚は症状を和らげ発症を抑制する」という事であって欲しいという期待が皆さんにあると思いますが、『タンパク質を肉や魚から多く摂るとIBD発症リスク上昇』で紹介した論文ではそういう結果ではなかったようです。 ただし、あれはフランスでの結果ですので、日本ではまた違った結果になる可能性もあります。フランスではたっぷりのバターによる調理法が家庭の魚料理では主流のようでして、その事が関係している可能性もあると思います。特にフランス北西部はバターです。 《下に続く↓》 ![]()
日本人は特に脂がのった魚を好む傾向がありまして、この事が外国人には奇異にみえる事もあるそうです。脂がのった時期を旬とし、それ以外の季節では人気がなく、値段が安かったりします。日本人は新鮮な魚の脂が健康に良いという事を無意識に感じているのだと思いますが、外国人にはそのような生まれつきの感覚がないのかも知れません。一般に、脂がのった魚は魚臭さが少し強い傾向がありますが、外国人にはそれが非常に気になるようです。マグロのトロも、冷静に味わってみますと、赤身よりずっと魚臭いです。
結論としまして、脂ののった魚を好む日本人におきましては、また違った結果が出るかもしれません。 ![]()
早速のご回答ありがたく思います。
おっしゃる様に、フランスのバターたっぷりの料理の為の結果だと思いたいものです。 オメガ3を多くとると炎症を抑えるとの事を、今回教えていただいたので食物で摂取の方法を調べてみると(しそ油や魚)となっていました。 シソ油は酸化しやすいとの事なので、 草はみさんのおっしゃる様に『タンパク質を肉や魚から多く摂るとIBD発症リスク上昇』で紹介した論文と違った結果が出るかもと言う事を信じて、シンプルな魚料理(焼き・煮魚)をと思ってます。 ![]()
コックピットさん
フランス料理は、かつては、「バターの中に料理が浮いている」と悪口を言われた時期もあったようなのですが、シェフたちが日本料理と出会ってショックを受けて、今ではバターを大量に使わない、素材の風味を生かした料理がレストランでは主流のようです。コク付けにバターを使わず、かわりに隠し味として醤油が欠かせないという時代に入っているようです。 しかしそれも腕がある料理人が新鮮な魚を仕入れる事ができる場合で、家庭ではやはりバターによるムニエルやバターを使ったホワイトソースがけが多いようです。魚臭さをバターで隠そうとしているようにも思えます。 フランスでも地中海側はちょっと違うようでして、ブイヤベースなど、調理にオリーブオイルを使い、魚臭さは色々なハーブで消そうとしているようです。 バターが悪者と決まったわけではないのですすが、バターが多く使われている料理は胃に重いという事は確かです。なぜ胃が重たがるのか、不思議です。 焼き魚は、脂をしたたり落としてしまわないような火加減をさぐるのが重要だと思います。 ![]()
こんばんは
個人的には魚の油は非常にクセモノという感覚があります。たいていの場合は調子が悪くなります。しかし、腸溶性のコーティングをしたEPA製剤でソルミランというのがありますが、これを1日1200mg以内の量なら逆に調子が良くなります。おそらく青魚などの脂には抗炎症作用が「ある」のだと思いますが、自分の場合では普通の形の魚の脂だとトータル的には問題の方が大きいのだろうと感じています。 紫蘇油や亜麻仁油も同じようにダメですね。 普段使っている油は高オレイン酸の紅花油とキューピーマヨネーズ(菜種油と大豆油のブレンド)で、これは問題なしです。 草はみさんはパンにオリーブオイルを付けて食べるそうですが、これは僕は腹が冷えますね。バターなら冷えないんですが。 ![]()
sadaさん
オリーブ油でお腹が冷えるそうですが、中国伝統医学ではどうなのか中国語で検索してみましたら、オリーブ油は性質が「涼」、つまり、「寒」ほどではないけれども体を冷える方向に持って行く性質を持っているそうです。sadaさんの観察とあっています。肺や胃に熱がこもっているような時に使われるようです。 地中海料理の調理と言えば、まずフランパンや鍋にオリーブオイルとニンニクのスライスやみじん切りを火にかける前に入れて、弱火でニンニクのエキスを油に移すところから始まりますが、ニンニクは体を温める性質、「温」を持っていますので、「涼」を中和しているという事になります。 クローン病ではおなかを冷やすと悪化し、温めると軽快するという証言をよく耳にします。
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