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【作用のメカニズム】 患者から取り出した血液から白血球の1種である制御性Tリンパ細胞を抽出して、増殖させて数を増やし、再び患者の体内に戻す事で免疫機構の本来のバランスを取り戻させて、過剰な免疫反応を抑制し、慢性炎症性疾患や自己免疫疾患を治療する戦略の治療薬(治療法)のようです。 【薬剤の系統】 自己由来・抗卵白アルブミン・1型制御性Tリンパ細胞(Autologous anti-ovalbumin type 1 T regulatory lymphocytes) 【海外での商標名】 OvaSave 【現在の開発者】 TxCell社 (フランスの国立研究機関であるInsermを発祥母体として2001年に設立された研究開発会社。自己由来Tr1細胞による治療法開発に特化しているようです。本社はフランスのニース) 【開発の段階】 クローン病: 難治性の活動期重症患者を対象として、ヨーロッパにおいて第1相と第2a相 【投与形態】 静脈より点滴注入 【既に認可を得ている適応】 なし 【ほかに治験が実施されている疾患】 潰瘍性大腸炎に対して治験準備中 【副作用】 現在実施されている治験の途中経過発表によりますと、「耐容性は良好(=患者にとってつらい副作用はあまりみられない)」だそうです。骨髄移植とは違いまして、注入前に抗癌剤、免疫抑制剤、抗菌剤などによる強い処置は必要ないと思いますので、副作用の点では骨髄移植より安全だと思います。 【詳細】 12週間・多施設・オープン・対照群非設定・用量範囲探索・第1相/第2a相治験をヨーロッパにおいて現在実施中だそうです。結果は2010年の末に出る予定だそうです。 「オープン形式治験」は、投与する薬剤の内容を患者が知らされた状態で行なう治験の事です。反対語は「遮蔽(しゃへい)形式治験」です。 ▽▽▽▽▽▽ ここから内容が少し専門的 ▽▽▽▽▽▽ 免疫寛容(めんえきかんよう)(immunological tolerance)という現象が免疫学の分野で知られていまして、自分自身由来の物質、または、摂取した無害な食材、気管から吸い込んだ比較的安全な雑物、皮膚に付いた比較的安全な雑物、腸内や皮膚にいる善玉菌などに対しては、免疫機構が「ほぼ無害か有益な物質である」と判断して、攻撃しない現象の事です。 TxCell社の解説ページによりますと、 TxCell - Tr1 pathway to cure immune diseases - Technology. (英語) 免疫細胞に免疫寛容の教育をする場所、つまり特に敵ではない物体に対して攻撃したりしてはいけない事を教えるための教育研修器官は主に2つあり、胸腺と末梢だそうです。 更に、末梢性免疫寛容には3系統の研修コースがあるそうです。 ◆クローン除去(clonal deletion) ◆反応性T細胞のanergy誘導 ◆制御性T細胞(Treg細胞)による免疫反応抑制 クローン除去とは、反応してはいけない抗原に対して反応するかどうかの試験を実施し、反応してしまった免疫細胞をアポトーシス死させる事です。anergy誘導とは、反応してしまった免疫細胞を、殺しはしないが、忍法金縛りの術をかけるかのようにして働きを封じる事です。制御性T細胞(Treg細胞)による免疫反応抑制とは、文字通り、この細胞が免疫反応を抑制するように周りに命令する事によって免疫細胞をおとなしくさせる事です。OvaSaveはこの3つめの機構を利用した治療製剤です。 OvaSaveの製法についてですが、TxCell社の別の解説ページによりますと、 TxCell - Tr1 pathway to cure immune diseases - Our Manufacturing Process. (英語) 患者から血液を採取し、或る特定の抗原を加えてリンパ球を刺激し、限界希釈培養法でもってリンパ球を培養し、特異抗原反応性の1型制御性Tリンパ細胞(Tr1)を特定し、それらを集めて、クローン培養し、余分なものを除いて、冷凍保存するといった行程からなるそうです。これを解凍して患者に点滴で戻すそうです。 卵白アルブミンに反応するTr1を選択する理由は調べ切れませんでしたが、ひょっとすると、体内に戻されたTr1が腸壁のみにおいて活動するようにするためかも知れません。もしそうすると、卵白や卵白を含む食品を全く摂らない人においては効果が出ない可能性がありますが、そのあたりも不明です。絶食中の入院患者では効果が出ない可能性も想定できます。 △△△△△△ ここまで内容が少し専門的 △△△△△△ 【そのほかの主な情報源】 ◆TxCell annonce des résultats préliminaires positifs pour l’essai clinique de Phase I/IIa d’OvaSave(R) dans la maladie de Crohn. (フランス語) Valbonne, France, le 29 avril 2010 ◆MALADIE DE CROHN : Une solution THERAPEUTIQUE pour les patients « difficiles » (フランス語) Actualité publiée le 29-04-2010 ◆YouTube上にあるTxCell社作成の解説CG動画: YouTube - TxCell controlled immunity (英語)
by pascor
| 2010-07-28 20:47
| 新薬開発状況
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Comments(6)
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at 2010-07-28 22:27
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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草はみ
at 2010-07-29 22:56
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非公開でコメントを下さったOOOOOさん
内視鏡検査ごくろうさまでした。主治医先生のところから広島のスカイクリニックに行った、または青黛を服用している患者さんはどうやら少なからずいるようです。多少お話しする機会が過去にあったのですが、明晰な先生で、ATM療法の重要性を早くから見抜いておられました。スカイクリニックの漢方につきましても、もうだいぶん前から有効性に気がつかれていたようです。
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at 2010-07-30 09:54
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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草はみ
at 2010-08-04 22:41
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非公開でコメントを下さったOOOOOさん
スカイクリニックの漢方は、配合の変更があった時に、「旧の漢方のほうが効きが良かったですので、旧のほうを送ってもらえないでしょうか」とお願いしたら、変更前のを送ってくれたという情報はありますが、各患者の体質を30分以上かけて観察して、体質に合わせて調合を微妙に変えるという事はしていないようです。最近また配合の変更があったとの情報がありました。 プールに長く通うコツは、最初はあまり体力的に無理をせずに、温泉にでも行くつもりで気楽に通えばいいと思います。温泉で泳ぐと怒られますが、泳いでも怒られない温泉に行くつもりで(笑)。
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kogoi
at 2010-08-07 11:47
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アサコール1日9錠を丸2週間。ここ2日程は目に見える出血がなさそうです。この調子で落ち着いているなら広島行きは少し先でいいかもと思い始めています。先日内視鏡の結果を聞きに行きましたら、上部あたりまで炎症が広がっているとのこと。特定疾患継続申請書に中等症と記載されていました。プレドニンなど使いたくないからなぁ、と先生の真剣な表情。同感です!ヨーグルトも色々種類があるので自分にあったものをみつけて続けてくださいと言われました。ヨーグルトにビール酵母を混ぜて食べたらこの病気が治ったとの書き込みをみて、時々しています。ヤクルト、ビフィーネも飲んでいます。お楽しみなのは近々まんぞく君のカレーやラーメンなどが届くこと。風邪が治ったらプールも。。完治が望ましいですが現状を保てたら万々歳くらいの気持ちですね。仕事も順調なので、今日も一日頑張ってね!!…とお腹にご機嫌伺いの毎日です。草はみさんの実行力には感動します。これからもご指導いただきますよう、よろしくお願いいたします<(_ _)>
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草はみ
at 2010-08-08 08:01
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kogoiさん
アサコールが効いているかも知れませんね。良かったです。 (^^) 善玉菌といっても、その菌種が体の中で良い働きをするかどうかは個人個人で違う可能性があるようなかんじです。逆に、悪玉菌といっても、その菌種が体の中で悪い働きをするかどうかは個人個人で違う可能性があるようなかんじです。指紋が個人個人で違うように、免疫にも個人個人で違う個性があるかもしれないとの最近の研究結果です。
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