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イタリアのIBD患者団体であるAMICIが、新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)への対処法に関する炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病)患者向けの簡潔なアドバイスをホームページに掲載していましたので、その概要を紹介したいと思います。 ※ご注意※ 日本ではなくイタリアの患者団体がイタリア人患者向けに出した記事ですので、 以下の内容は参考とするに留めてください。 IBD治療の標準、インフルエンザワクチンの供給事情、ワクチンの製造法などが日本とは多少違うようです。日本におけるインフルエンザワクチンの接種に関しましては主治医に意見をきいてください。 イタリアの患者団体AMICIのホームページに掲載されていた記事: Vaccinazione per l’influenza A/H1N1 (イタリア語) ▽▽▽▽▽▽ ここから記事の概要 ▽▽▽▽▽▽ 新型インフルエンザのワクチンについての情報が欲しいとのリクエストがたくさんありましたので、消化器内科医Anna Kohnによる短い記事を掲載します。 新型であるインフルエンザA(H1N1)型ウイルスは従来のインフルエンザと同じような症状の急性・ウイルス性・呼吸器感染症を起こします。突然の38度以上の発熱、せき、のどの痛み、筋肉痛、頭痛、疲労などの症状が出ます。肺炎などの重篤な合併症を伴う事もあります。 この冬(2009-2010)においては、次の2つのインフルエンザワクチンが供給される予定です。 ◇季節流行性インフルエンザウイスルに対する一般的な3価ワクチン ◇世界的に流行している新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスに対する1価ワクチン 季節流行性インフルエンザに対するワクチン接種キャンペーンが2009年10月1日から始まる予定です。接種該当者は、 ◇65歳以上の人 ◇重要な職務に就いている人(医療、安全保障関連) ◇65歳以下で慢性の病気にかかっている人(免疫を抑制する治療を受けている炎症性腸疾患患者が含まれる) です。11月15日以降に供給される予定の新型インフルエンザワクチンによる予防キャンペーンと重なってしまわないように、10月中に接種を完了させる計画です。 新型インフルエンザワクチンは供給され次第、接種が始まります。接種該当者は、 ◇重要な職務に就いている人と教育関係者 ◇慢性の病気にかかっている人(免疫を抑制する治療を受けている炎症性腸疾患患者を含む) です。季節流行性インフルエンザワクチンの接種から少なくとも2週間あけてください。 アザチオプリン(商標名:イムランなど)、6メルカプトプリン(商標名:ロイケリン)、メトトレキサート(商標名:リウマトレックスなど)、インフリキシマブ(商標名:レミケード)、アダリムマブ(商標名:ヒュミラ)、ステロイド剤などの免疫を抑制する薬剤を使用している炎症性腸疾患患者は感染症にかかりやすいため、インフルエンザウイルスに感染しやすく、またインフルエンザの合併症である細菌感染にかかりやすいですから、 ◇インフルエンザワクチンが準備されればすぐに接種してもらい、もし必要ならば肺炎ワクチンも接種してもらうべきです。免疫抑制系薬剤や生物学的製剤(レミケードなど)をやめる必要はありません。 ◇もしインフルエンザの症状が出てしまったら、抗ウイスル剤であるタミフルまたはリレンザを使用するかどうか、医師に相談してください。新型のインフルエンザA(H1N1)型ウイルスによる症状は季節流行性インフルエンザと同じです。インフルエンザにかかった場合は、免疫抑制系薬剤や生物学的製剤(レミケードなど)の使用を7日間とにかくインフルエンザの症状がなくなるまで中断してください。 新型のインフルエンザA(H1N1)型ウイルスに対するワクチンは ◇おそらく10月中ごろから11月の初めの間に供給されます ◇薬局では手に入りません ◇接種は強制ではありません ◇接種は無料です 新型のインフルエンザA(H1N1)型ウイルスに対するワクチンは従来の季節流行性インフルエンザウイルスワクチンと同じ技術で製造されますので、苦痛度や安全性において特に違う問題はありません。副作用についてもおそらく同様と考えられ、(針をさした周囲の)赤化やふくらみや痛み、筋肉痛、発熱、頭痛、吐き気などがあげられます。 (草はみ注: 海外のインフルエンザワクチンは日本のものと製造法や成分が違うものもあるようですので、その点をご注意ください) アレルギー体質の人、以前にインフルエンザワクチンでアレルギーが出た人、ギラン・バレー症候群にかかった事がある人は接種前に医師に相談してください。 △△△△△△ ここまで記事の概要 △△△△△△
by pascor
| 2009-10-12 19:43
| 両疾患共通
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