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USA出身のレーシングカー・ドライバーのスコット・スピード(Scott Speed)が潰瘍性大腸炎を持ちながらも活躍を続け、ついに自動車レースの最高峰であるF1(フォーミュラ・ワン)のドライバーの座を獲得し、この春デビューとなるそうです。 1983年USAのカリフォルニア州生まれ。22歳。10歳でレースを始め、2003年にイギリスF3(British Formula 3)で活躍し、2004年にはドイツ・フォーミュラ・ルノー・チャンピオンシップおよびユーロカップ・フォーミュラ・ルノー・チャンピオンシップ(German and Eurocup Formula Renault championships)でそれぞれチャンピオンを獲得。2005年にはレッド・ブル・レーシングチームに所属してGP2レースで総合3位を獲得し、かつ、F1マシンのテストドライバーとして経験を積む。そして今期2006年、スクーデリア・トロ・ロッソ(Scuderia Toro Rosso)チームとF1の正規ドライバーの契約を交わしたそうです。 報道によりますと、彼は3年前から潰瘍性大腸炎と闘っているそうです。2003年期は潰瘍性大腸炎のためにフルシーズンのレースへの参加が出来なかったそうです。一時はストーマの造設手術も検討がされたようですが、現在は投薬による治療や食事の節制などで病状をコントロールできているそうです。 「僕がなぜこの病気になったのかは医者も判らないみたいだ。この病気は既に僕の生活の一部となっているけど、何かにつけて大変だよ。人生の大きな目標の一つであったF1シート獲得まで来られたことはとても感動的で、心の救いさ。でもどうせなら、更に上を目指そうと思ってるんだ。最終的な目標はF1・ワールド・チャンピオンさ。2006年のシーズンで目指すところはF1レーサーとしての経験を積むことであり、その最終目標に少しでも近づくための足がかりになれば上々だと思っているよ。」 と本人は取材に対してコメントしているようです。 他車と競いながらスタートからゴールまで長時間にわたって想像を絶するG(重力加速度)に体がさらされる自動車レースの世界で最高のカテゴリーとされるF1のドライバーのシートを潰瘍性大腸炎をもちながらも獲得したということは我々にとって大変励みとなります。 スクーデリア・トロ・ロッソ(Scuderia Toro Rosso)チームは下位、また良くても真ん中くらいの成績となるであろうとの現在の下馬評ですが、今期より、エンジンがV型10気筒3000ccからV型8気筒2400ccへ、また、レース中のタイヤ交換がOKとなるなど、F1のルールが大きく変わって最初の年となるので、番狂わせが起こる可能性も高く、表彰台(=レースで3位以内)の可能性がどのチームにもありえると思います。活躍を期待したいと思います。 2006年のF1は世界各国のレース場を順に巡りつつ全19戦で争われ、最初のレースは3月12日(日曜)に中東のバーレーンで開催されます。レースはフジ系列でTV放送されます。また、10月8日には日本の鈴鹿サーキットでレースがあります。 【参考とした情報】 ◆Speed to race for Toro Rosso ◆Speed is the name and the game ◆F1公式ホームページ: Speed - America’s next champion? ◆Speed ends long wait for US F1 racer ◆Need for Speed: American driver to race F1 By Associated Press
by pascor
| 2006-01-30 21:08
| IBD有名人
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