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UK(=イギリス)のIBD患者団体であるCrohn's and Colitis UKが、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病)患者向けに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する自身のリスクはどのくらいなのかを自己判断するための簡潔なアドバイスをホームページに掲載していましたので、その概要を皆さんに紹介したいと思います。 Crohn's and Colitis UKは、以前は「NACC」という略称を用いていた団体です。創設は1979年で、年間予算は2018年時点で8億円を超えているようです。UK国内に50か所の地方支部があり、会員数は4万人を超えているそうです。 ※ご注意※ 日本のではなく、UKの患者団体がUKの患者向けに出した記事ですので、 以下の内容は参考とするに留めてください。 疫病に対する防御の国家的方策、IBD治療の標準などが日本とは多少異なります。日本における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対処法に関しましては、主治医に意見をきいてください。 UKの患者団体Crohn's and Colitis UKのホームページに掲載されている記事: Advice for people with Crohn’s and Colitis: Self-isolation and social distancing (英語) 27 March 2020 『クローン病および潰瘍性大腸炎患者への助言:自己隔離と対人距離確保』 2020年3月27日 ▽▽▽▽▽▽ ここから記事の概要 ▽▽▽▽▽▽ クローン病と潰瘍性大腸炎の患者が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の合併症に対する自身のリスクがどのレベルであるか、そしてどう対処すべきかを知るための新しい手引き クローン病と潰瘍性大腸炎患者向けの具体的な手引きをまとめあげたBritish Society of Gastroenterology (BSG)(英国消化器病学会)と私達Crohn's and Colitis UKは共に作業をしています。この手引きには、あなたの治療薬、年齢、そのほかのリスク要素に応じて、あなたがとる必要がある行動が書かれています。 (草はみ注:British Society of Gastroenterology (BSG)(英国消化器病学会)は消化器研究者のためのUKの学会組織で、『Gut』『Frontline Gastroenterology』『BMJ Open Gastroenterology』といった医学専門論文雑誌も発行しています。特に『Gut』は有名な雑誌です。) アザチオプリンに関して: アザチオプリンを使用している患者のうちの幾人かは、NHS(英国健康保険)から、12週間家から出ないでくださいという、いわゆる「遮蔽」(しゃへい)を命じる通達を受け取ったかも知れません。この通達は、病状や使用量に関わらず、アザチオプリンを使用している全ての英国人に送られました。この警戒通達は、できるだけ多くの人を守るためであり、またSpecialty Doctor’s Advice Gridが利用できるようになる前のものです。 (草はみ注:「Specialty Doctor’s Advice Grid」が何なのかは、調べてみましたが、分かりませんでした。単語の最初の文字が全て大文字ですので、全体で固有名詞だと思うのですが、該当する検索結果はありませんでした。直訳すると「専門医による助言ネットワーク」です。) クローン病と潰瘍性大腸炎の患者は、たとえ寛解していても、アザチオプリンを(単独で、または生物学的製剤と共に)使用している場合、中(程度)リスクに分類されると見なすべきであると、専門家が助言を言い続けています。このウエブサイトでも説明していますが、ほかの要素のせいで(それが)高リスクとなるかも知れません。リスクについて、Crohn's and Colitis UKやBSGから今後も情報を入手し続けてください。 もしあなたが、依然として自身は高リスクに分類されると思える場合は、安全を確保するために、可能な全ての用心をし続け、そしてあなたの炎症性腸疾患の治療に当たっている医療チームと話し合うべきです。 ◆高リスク◆ もしあなたが以下に示す基準に該当する場合は、あなたは重症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかるリスクが高いです。(もし当てはまる場合は、)あなた自身の安全のために、UK政府が出した『shielding for vulnerable』(英文)に従うように(UK政府は)忠告しています。治療薬をやめるとリスクが高くなりますので、治療薬を使用し続けるよう、強く忠告がなされています。 以下の項目のうち1つでも当てはまる場合は、あなたは高リスクに分類されます: ◇プレドニゾロンに換算して、ステロイド剤を一日に20mg以上、経口または点滴で現在使用している(ブデゾニドやベクロメタゾンを除く)。 (草はみ注:「経口」(けいこう)は医学や薬学の専門用語で、口から飲む、つまり服用する事を意味します。「プレドニゾロン換算」というのも医学や薬学の専門用語で、作用の強さが違う各種ステロイド剤を、代表的なステロイド剤であるプレドニゾロン(商標名:プレドニン)に作用の強さ的に換算するとどのくらいの量になるかという意味です。分かりやすく例えて説明しますと、唐辛子属であるブートジョロキアは、同じく唐辛子属であるハバネロの10倍の辛さとされていますので、辛さに関して、「ブートジョロキア1gはハバネロに換算して10g」となります。もしハバネロ10gが入った炒飯と同じ辛さの炒飯をブートジョロキアで作ろうとすると、1gが必要という事になります。ただし、出来上がった2つの炒飯が本当に同じ辛さかどうかという確証はありません。また、食べる人によって味覚の個人差があるかも知れません。換算量は厳密な値ではなくて、幅がある参考値であると考えるべきものです。換算量はステロイド剤の薬効の換算表を手に入れれば自分でも計算でき、例えばベタメタゾン(商標名:リンデロン)3mgはプレドニゾロンに換算すると20mgですが、薬剤師や医師に確実な計算を依頼するのが基本です。「ブデゾニドやベクロメタゾンを除く」とありますのは、これらのステロイド剤は、患部で効果を発揮するとすぐに薬効が落ちて副作用が起こりにくいという特徴を持つ特殊なステロイド剤だからで、免疫力が落ちるという副作用も起こりにくいと推測できるからです。) ◇生物学的製剤(レミケードなど)をほかの免疫抑制剤やステロイド剤(ブデゾニドやベクロメタゾンを除く)と共に、6週間以内に新規に使用し始めた。 ◇免疫抑制剤/生物学的製剤を使用しているにもかかわらず、クローン病または潰瘍性大腸炎の症状が活動期にある。 ◇短腸症候群(外科手術による切除で小腸が2mより短い)があって、栄養療法が必要である。 (草はみ注:短腸症候群は、主にクローン病において、小腸の病変がある部分を外科手術で摘出した結果、小腸の全長が短かくなり、充分な栄養を食べた物から吸収できなくなる症状です。エレンタールなどの栄養剤の経口摂取や、静脈からの栄養点滴によって足りない分を補う必要があります。) ◇非経口栄養補充療法を行なっている。 (草はみ注:「ひけいこう・えいようほじゅうりょうほう」とは、腸管を休ませる必要がある場合に、または腸管から充分な栄養分を吸収できない状態の場合に、口からではなく、血管から点滴で栄養剤を補充する療法です。) 次の項目に1つでも当てはまり、かつ、中リスクの項目で列挙されている治療薬を1つでも使用している場合も、あなたは高リスクに分類されます: ◇70歳以上である。 ◇高血圧の治療薬を使用している。 ◇糖尿病を治療するために、インスリンまたは錠剤を使用している。 ◇ぜん息を治療するために、吸入剤または錠剤を毎日使用している。 ◇肺気腫、またはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、またはそのほかの呼吸器疾患があって、毎日の生活に大きな支障がある。 ◇狭心症(心臓が原因の胸部痛)、または心臓発作、または脳卒中と診断された事がある。 ◇心不全があって、毎日の生活に大きな支障がある。 ◇心臓弁膜症があって、毎日の生活に大きな支障がある、または心臓弁膜の手術を受けた事がある。 もしあなたが、政府が出した、クローン病または潰瘍性大腸炎の高リスクの小児患者に遮蔽を要請する忠告に関して心配事がある場合は、小児炎症性腸疾患の医療チームに相談して、更なる支援を得てください。 ◆中リスク◆ もしあなたが以下に列挙した治療薬を1つでも使用している場合、またはこれらの治療薬のうち1つでもこの3か月以内にやめた場合は、あなたは重症の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかるリスクが中程度です。「中リスク」というのは、重症の新型コロナウイルス感染症にかかるリスクが一般の人より高いが、重症の病気にかかっている人ほどではない事を意味します。(中リスクに分類される人に対しては)『government's advice on staying at home』(英文)(「自宅に留まるよう、政府からの忠告」)の内容に厳格に従うように強く推奨がされています。 使用している治療薬を続けるよう、強く忠告がされています。治療薬をやめると、再燃する可能性があり、高リスクの分類に入ってしまう事になります。 ◇生物学的製剤 ・ウステキヌマブ(商品名(商標名):ステラーラ) ・ベドリズマブ(エンタイビオ) ・インフリキシマブ(レミケードなど) ・アダリムマブ(ヒュミラなど) ・ゴリムマブ(シンポニー) ◇免疫抑制剤 ・アザチオプリン(イムラン、アザニン) ・メルカプトプリン(ロイケリン) ・チオグアニン ・メトトレキサート(リウマトレックスなど) ・タクロリムス ・シクロスポリン (草はみ注:チオグアニンは日本ではまだ使われていません。メトトレキサートは日本ではあまり使われていません。) ◇JAK阻害剤 ・トファシチニブ(ゼルヤンツ) ◇その他 ・プレドニゾロンに換算して、一日に20mg以下のステロイド剤(ブデゾニドやベクロメタゾンを除く) ・治験目的で医師から処方された、その他の全ての免疫抑制剤/生物学的製剤 以上の治療薬のうちの1つでも使用している場合、あなたは中リスクに分類されます。ただし、以下に当てはまる場合は高リスクです。 ・70歳以上 ・「高リスク」に列挙された疾患を、ほかに持っている 中リスクという分類を設けた理由は? 現在、皆が家に留まり、他人に対して距離を確保していますが、「中リスク」という分類を設ける事で、クローン病または潰瘍性大腸炎の患者のうち、同居している人々と安全に接触ができる患者は誰なのか、またもし独居している場合は食料品の買い出しなどの必要不可欠な用事を自分でする事ができる患者は誰なのかを明確にできます。予定されている、何週間にもわたる対人隔離において、精神的健康を守るためにこれは重要な事です。クローン病や潰瘍性大腸炎の患者に処方される免疫抑制剤の用量は、一般的に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重篤な合併症のリスクが高リスクになってしまうほど多くはありません。もしあなたが依然として高リスクにあると思える場合は、可能な全ての用心をし続けて安全を確保し、あなたの炎症性腸疾患の治療に当たっている医療チームと話し合うべきです。 ◆低リスク◆ もしあなたが以下に列挙した治療薬を1つでも使用しているが、上で説明した高リスクや中リスクに当てはまらない場合は、あなたのリスクは一般の人々と変わりませんので、『government's advice on staying at home』(英文)(「自宅に留まるよう、政府からの忠告」)の内容に従ってください。クローン病や潰瘍性大腸炎にかかっているが治療薬を全く使用していない患者、または、中リスクの項に列挙された治療薬を全て3か月間以上使用していない人も低リスクに含まれます。 ◇5-ASA系治療薬(例:メサラジン(ペンタサ、アサコール、リアルダ)、スルファサラジン(サラゾピリン)、オルサラジン) (草はみ注:オルサラジンは日本では使われていません。) ◇直腸に入れて使う治療薬(例:ステロイド剤や5-ASA剤の座薬や注腸) (草はみ注:ただし、直腸壁は薬剤を吸収しやすい部位ですので、ステロイド剤の副作用には注意したほうがいいかも知れません。) ◇局所的に作用する種類のステロイド剤の経口薬(例:ブデソニド(ゼンタコート、レクタブル)、ベクロメタゾン) (草はみ注:これら2種類の特殊なステロイド剤は、患部で効果を発揮するとすぐに薬効が落ちて副作用が起こりにくいという特徴を持っていまして、免疫力が落ちるという副作用も起こりにくいと推測できます。しかし、全く吸収されず全く副作用を起こさないという訳ではありませんので、多少の注意は必要な気がします。ベクロメタゾンは日本ではあまり使われていません。) ◇胆汁性下痢の治療薬(例:コレスチラミン(クエストラン)、コレセベラム、コレスチポール) (草はみ注:これらの薬剤は、消化液として腸に放出された胆汁を吸着して、便と共に体外へ排出する機能を持っています。下痢の中には胆汁酸が原因で起こるものがあり、それを改善する目的で処方される事があるようですが、日本でクローン病や潰瘍性大腸炎に対して処方されているとの情報は、あまり耳にしません。) ◇下痢止め薬(例:ロペラミド(イモジウム) (草はみ注:下痢止め薬にはさまざまな系統がありますが、ここで例として挙げられているロペラミドは腸管運動抑制系の治療薬で、分子構造的にはオピオイド系化合物です。オピオイド系の下痢止め薬は、クローン病や潰瘍性大腸炎の患者に危険な副作用であるイレウス(腸閉塞)を起こす可能性があるので、本来は処方するべきではないのですが、下痢止めとして処方される事が日本でたまにあるようです。UKではどのくらいの頻度で処方されているのかにつきましては、情報を持っていません。) ◇細菌異常増殖あるいは肛門周囲病変を治療するための抗菌剤(抗生物質) (草はみ注:主にクローン病において、小腸で細菌が異常に増殖して、腹部膨満、下痢、腹痛などが起こる事がありまして、抗菌剤で対処する事が多いようです。また、主にクローン病において、肛門の周りに瘻孔(ろうこう)や膿瘍(のうよう)ができる事があり、抗菌剤で対処する事もあります。ところで、抗菌剤(抗生物質)の中には、副作用として免疫力を下げてしまうものもありますので、中リスクぐらいに分類しても良いのではないかとも思います。) クローン病または潰瘍性大腸炎を持つ妊婦は、一般の妊婦とリスクは変わりません。しかしUK政府は、全ての妊婦は『government's advice on staying at home』(英文)(『自宅に留まるよう、政府からの忠告』)の内容に厳格に従うべきであると忠告しています。 出来るだけ家に留まる事を着実に実行する事はやはり重要です。医療チームからやめてくださいと言われない限り、処方された治療薬は使用し続けてください。 △△△△△△ ここまで記事の概要 △△△△△△
by pascor
| 2020-04-02 00:02
| 両疾患共通
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