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大阪大学の消化器内科を中心とした研究チームが、青黛(ラテン語学名: indigo naturalis)に含まれている化学成分の一つであるインジゴ(indigo)に大腸炎の炎症を抑える効果がある事を、ネズミを使った動物実験で確認し、論文として発表したようです。 青黛は天然染料である藍染料を製造する際に得られる副産物で、様々な種類の天然化学物質を含有しています。それらのうち、主要含有成分と言っていい成分であるインジゴ(indigo)に炎症抑制効果がみられたという事は、インジゴを潰瘍性大腸炎やクローン病の治療薬として開発する事が可能かも知れないという事になります。インジゴの化学合成は非常に簡単ですし、合成原料もすごく安いです。 なんと言っても、インジゴは皆さんおなじみのブルージーンズ生地の染料そのものです。皆さんの中には、この記事を読みながらブルージーンズをはいている人もいるかと思います。もしインジゴに人間の潰瘍性大腸炎やクローン病の治療効果があるという事になれば、まさにこれが「灯台下暗し」です。もし将来、インジゴが潰瘍性大腸炎やクローン病の特効薬という事になったりしたら、私草はみは、 「そんなアホな、こんなところに特効薬があったやて!!」 と空に向かって叫ぶと思います。 とにかく、今後の展開をできるだけ冷静に見守りたいと思います。 ※ご注意※ この記事を読んで、手芸店やホームセンターで合成インジゴ染料を購入して、個人で服用してみるというような事は絶対になさらないでください。まだ人間における効果の程度や副作用の程度は分かっていません。また、染料として市販されているインジゴには、効率よく染色するための様々な化学物質が添加剤として混ぜられている可能性があり、非常に危険です。また、どのような危険な不純物が含まれているか不明です。市販の合成インジゴ染料は、天然染料である青黛とは全くの別物だと思ってください。 ◆Indigo Naturalis ameliorates murine dextran sodium sulfate-induced colitis via aryl hydrocarbon receptor activation. Kawai S, Iijima H, Shinzaki S, Hiyama S, Yamaguchi T, Araki M, Iwatani S, Shiraishi E, Mukai A, Inoue T, Hayashi Y, Tsujii M, Motooka D, Nakamura S, Iida T, Takehara T. J Gastroenterol. 2016 Nov 29. [Epub ahead of print] PMID: 27900483 DOI: 10.1007/s00535-016-1292-z <論文要約> (英語) ▽▽▽▽▽▽ ここから内容が少し専門的 ▽▽▽▽▽▽ ▽▽▽▽▽▽ ここから論文の概要 ▽▽▽▽▽▽ デキストラン硫酸ナトリウム(DSS: dextran sodium sulfate)やトリニトロベンゼンスルホン酸(trinitrobenzene sulfonic acid)をマウスに投与して潰瘍性大腸炎モデル動物を作成して、青黛を与える群、インジゴを与える群、どちらも与えない群に振り分けた。 青黛を与えた群とインジゴを与えた群では、無投与群と比較して、腸炎の重度が改善した。 インジゴの受容体の候補となっている芳香族炭化水素受容体(AhR: Aryl Hydrocarbon Receptor)を遺伝子改変によって持たないマウスに、青黛またはインジゴを投与してみたところ、大腸炎の改善は観察されなかった。 結論として、青黛とインジゴは大腸炎モデルマウスの大腸炎をAhRを介して改善した。AhRは潰瘍性大腸炎治療の有望なターゲットかも知れない。 △△△△△△ ここまで論文の概要 △△△△△△ 芳香族炭化水素受容体(AhR)は、このブログの過去の記事「慶応大医の潰瘍性大腸炎青黛服用20人治験の結果」[2016-07-03]でも出て来ましたが、これが潰瘍性大腸炎やクローン病の発症または増悪に関与している可能性があるのかも知れません。 △△△△△△ ここまで内容が少し専門的 △△△△△△ 論文の本文をまだ読んでいないのですが、本文が手に入りましたら、読んで詳細を皆さんにお知らせしようと思います。
by pascor
| 2016-12-08 00:49
| 両疾患共通
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Comments(5)
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dialogues
at 2016-12-12 13:27
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草はみさん、いつもたくさんの情報をありがとうございます。広島漢方開始時、下痢を引き起こしたため青黛に戻すか迷いましたが、1週間ほどで落ち着き、広島漢方で順調に二ヶ月が過ぎようとしています。私にとっては、まさに特効薬であります。一方、体の痛みは相変わらすで、股関節や腰、踵、膝、太股などが痛く、潰瘍性大腸炎という病気の恐ろしさを感じます。ステロイドを止めて4ヶ月になりますが、ステロイドで抑えられていた病変が痛みを引き起こしているのでしょうか。レントゲンには出ないので、いったい何が起こっているのか不思議です。
1年前にレミケードによる副作用ででた身体中の発疹は、まだ消えていません。 副作用のない青黛や広島漢方で治療できるようになることを願います。
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草はみ
at 2016-12-14 20:58
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dialoguesさん
>1週間ほどで落ち着き、広島漢方で順調に二ヶ月が過ぎようとしています 良かったです。(^^) >一方、体の痛みは相変わらすで、股関節や腰、踵、膝、太股などが痛く ステロイド剤をとめたあとに出る事がある、いわゆる「ステロイド剤離脱後症状」の1つとして、レントゲンで見ても異常が見付からないタイプの関節炎がありますが、さらにはステロイド剤とは関係なく、潰瘍性大腸炎の合併症の1つとして同じタイプの、特に異常はみられない関節炎が存在します。 ステロイド剤には痛みを感じにくくする作用もありますから、ステロイド剤で抑えられていた合併症の関節炎の痛みが、やめたあとにリバウンドみたいな形で感じられている可能性があるかも知れませんね。 この関節炎は今のところ原因不明ですが、発症に腸内細菌の状態の悪さが関係しているかも知れないとの意見があるようです。 私にもこの関節痛が出る事があるのですが、膝関節や股関節に出た場合は、誰も見ていない所で椅子に浅く腰掛けて、たくさん「貧乏ゆすり」をすると痛みがマシになる事があります(笑)。肩の関節が痛い時は細かく「手の平さすり」をします。両方痛い時は貧乏ゆすりと手の平さすりを同時にするのですが、これがまた難しいです(笑)。 ひょっとすると、関節内の血行の悪さが関係しているのかも知れません。 >1年前にレミケードによる副作用ででた身体中の発疹は、まだ消えていません 普通はレミケードの使用をやめると、すみやかに消えるはずですが、不思議です。
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dialogues
at 2016-12-16 21:56
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草はみさん、素敵なアドバイスをありがとうございます。貧乏ゆすりと手のひらさすりですね。お陰様で気持ちが緩やかになりました。青黛や広島漢方を教えていただいたお陰で、あの地獄のような日々から脱出できたのですもの…どれだけ有り難いことか。感謝感謝の日々です。
草はみさんのブログを頼みとする、病気を抱える多くの方々に、少しでもお知らせできる何かがあれば…と、自身の状況を報告させていただきました。
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dialogues
at 2016-12-16 22:24
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追記 1年前のレミケードによる発疹の件ですが、一年たっても色素沈着のため発疹跡が消えないという意味です。副作用に苦しみながら、自然の一部である人間の体にとって、これは神の領域に足を踏み入れるような治療だなぁ…と感じたことを覚えています。
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dialogues
at 2016-12-16 22:24
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追記 1年前のレミケードによる発疹の件ですが、一年たっても色素沈着のため発疹跡が消えないという意味です。副作用に苦しみながら、自然の一部である人間の体にとって、これは神の領域に足を踏み入れるような治療だなぁ…と感じたことを覚えています。
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