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青黛は天然藍(あい)染料の副産物で、紀元前から医療に活用されて来ました。青黛(せいたい)が潰瘍性大腸炎に効くとの情報をインターネットや患者間の口コミなどで知り、患者が自身で青黛を取り寄せて、患者自身の意思で、自己責任で服用してみた潰瘍性大腸炎患者9人の結果をまとめた論文が発表された事を以前にこのブログの記事、 『青黛服用が難治性潰瘍性大腸炎に著効と筑波大発表』[2013-10-05] で、また医師の投薬による潰瘍性大腸炎やクローン病に対する青黛の治験が複数の大学病院で開始された事を 『慶応大医で潰瘍性大腸炎に対する青黛服用の治験』[2015-03-09] 『大阪大で潰瘍性大腸炎に対する青黛服用の治験』[2015-05-19] 『慈恵医大で潰瘍性大腸炎に対する青黛服用の治験』[2015-06-21] 『慶応大医でクローン病に対する青黛服用の治験』[2015-10-06] 『慶応大医で潰瘍性大腸炎に対する青黛の対照治験』[2016-03-17] 『九大で潰瘍性大腸炎とクローン病に対する青黛の治験』[2016-06-05] で皆さんに紹介して来ましたが、更に熊本赤十字病院の消化器内科でも潰瘍性大腸炎を対象とする治験が始まるようです。 ◆潰瘍性大腸炎に対する青黛内服治療の有用性と安全性評価のための臨床研究 実施責任組織: 熊本赤十字病院 消化器内科 UMIN試験ID: UMIN000024917 一般公開日: 2016/12/03 募集対象年齢を「7歳以上80歳以下」としています。これまでの治験では「20歳以上」や「16歳以上」が対象でしたが、この治験では小児も一部対象とするようです。 「コントロール: 無対照」となっていまして、全員が実薬(=じつやく。本物の薬)を服用でき、研究のために偽薬(=ぎやく。ただの砂糖やデンプン)を渡される可能性がない設定の治験となるようです。 青黛の内服量と内服期間につきましては、 7歳以上12歳未満 1回0.5g 1日2回 12週間 12歳以上15歳未満 1回0.7g 1日2回 12週間 15歳以上 1回1g 1日2回 12週間 となっています。 青黛服用12週間後、つまり服用終了後に「内視鏡Mayoスコア」を測定する計画になっていますので、大腸内視カメラ検査を受ける必要があるようです。 募集人数の予定は「20」人となっています。この数字は治験の途中で増減する事もあるかも知れません。 対象とする病状の重度は「軽症から中等症」となっています。重症の患者は参加できないようです。 「除外基準」、つまり「こういう条件に該当する患者は残念ながら治験に参加できません」という項目に、服用開始直前の何週間か以内に強力な治療効果を持つタイプの治療薬の使用を開始したり、使用量を増量したりした患者は参加できない、または治験開始を取りやめるという内容が書かれています。
by pascor
| 2016-12-05 00:20
| 潰瘍性大腸炎
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