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筑波大学・臨床医学系・消化器内科で治療を受けた難治性の潰瘍性大腸炎患者のうち、青黛を使用した9人の医療記録(=カルテ)を集計してみたところ、青黛服用に著明な改善効果がある事が統計学的解析で明らかになったそうです。この結果を、筑波大学・臨床医学系・消化器内科は英文論文として医学系論文雑誌に発表したようです。この論文は海外の潰瘍性大腸炎患者の掲示板で話題にあがったりしているようです。 9人のうち7人が青黛服用を開始した時点でステロイド剤のプレドニゾロンを使用していたそうですが、その7人のうち6人(86%)が、青黛服用によってプレドニゾロンの使用量をゼロにする事ができていたそうです。 潰瘍性大腸炎の症状の重度を客観的に数値化したCAIという指標があるのですが、青黛の服用によってそのCAIの平均値が8.3から2.4へ減少(病状改善)し、また、大腸内視鏡で大腸を観察して得た病状の重度を客観的に階層分類した内視鏡Mattsという指標があるのですが、その平均値も3.4から2.2へ減少(病状改善)したという結果が得られたそうです。 青黛に関して重篤な副作用はみられなかったそうです。2人に軽度の頭痛がみられたそうですが、青黛の使用量を半分にすると消失したそうです。 今回の患者9人のうち、最年少は16歳で、最年長は75歳だったようです。青黛はあらゆる年齢の潰瘍性大腸炎患者に対して効果を発揮する可能性があるようです。 9人のうち1人だけが残念ながら青黛服用で症状の改善がみられなかったそうです。 研究チームは、潰瘍性大腸炎に対する青黛の効果は、青黛が持つラジカル中和能力が関係しているのではないかとみて、試験管で実験してみたところ、ラジカル中和能力が確認されたそうです。「ラジカル」は、ここでは「活性酸素」とほぼ同じ意味です。高エネルギー状態になってしまった酸素原子の事で、周囲の物質を強力に酸化しようとする性質を持っています。ラジカルは、生物体にとっては基本的に破壊毒です。 今回の論文を書くにあたって参考とした諸文献のリストには、現在スカイクリニック(広島市)の院長である天野医師が2000年に書いた論文も記載されています。兵庫医科大学で実施された錫類散座薬の論文も記載されています。 今後、もっと大人数の青黛使用患者を対象としたデータ解析が筑波大学・臨床医学系・消化器内科から論文として発表されることを期待したいと思います。 【今回発表された論文】 Therapeutic efficacy of the Qing Dai in patients with intractable ulcerative colitis. Suzuki H, Kaneko T, Mizokami Y, Narasaka T, Endo S, Matsui H, Yanaka A, Hirayama A, Hyodo I. World J Gastroenterol. 2013 May 7;19(17):2718-22. doi: 10.3748/wjg.v19.i17.2718. <無料全文> (英語) ▽▽▽▽▽▽ ここから論文の概要 ▽▽▽▽▽▽ 青黛(indigo naturalis)はリュウキュウアイやwoadなどの植物からの抽出物。インジゴ、インジルビン、イソインジゴチン、nimbosterolなどの天然成分を含む。中国では伝統的に解熱、抗炎症、止血剤として使用されて来た。青黛の注腸が潰瘍性直腸炎に対して既に使われており、現在、中国の潰瘍性大腸炎治療ガイドラインに記載されている。 潰瘍性大腸炎に対する青黛の有効性を検証するために、2008年から2011年の間に青黛を使用した9人(男7女2)の医療記録(=カルテ)を解析してみた。9人は全員、青黛を患者自身の自発的な意思で服用した。患者達は青黛1グラムを1日に2回、つまり2グラム/日服用していた。そのほかの治療薬もそのまま青黛と並行して使用を続けた。青黛服用開始前と4箇月後の臨床的活動度指標(CAI)と、青黛服用前と服用後のMatts式内視鏡所見分類の値の変化は、 ◆CAIの平均値が8.3±2.4から2.4±3.4(P<0.001)へと減少(病状改善)した。 ◆Matts式内視鏡所見分類の平均値が3.4±0.5から2.2±0.8(P=0.02)へと減少(病状改善)した。 ◆ステロイド剤のプレドニゾロンを使用していた7人のうち6人(86%)がプレドニゾロンをやめる事ができた。 全ての患者が青黛をSeishinshoyakudo(Tokyo, Japan)から購入していた。中国から青黛を輸入している会社で、500グラムを4200円で販売している。青黛の形状は粉末状であった。 青黛の効果は患者が青黛をやめない限り持続した。患者Aと患者Cは青黛の使用をやめたあとに再燃したが、青黛再開によってCAIは改善した。 患者E(28歳男性)は血便で来院し、診断時には左側型で、サラゾスルファピリジン4グラム/日、プレドニゾロン40ミリグラム/日の投与で血便はすぐに消失したが、プレドニゾロンの投与量を減らしたところ血便が再燃した。プレドニゾロンの増量を何度か繰り返したり、アザチオプリンや血球除去療法を試しても効果が長く続かなかったりした。難治性と診断できる病状であった。そのような3年にわたる治療ののち、患者Eは自分の意思で青黛を服用し始めた。青黛を使い始めて1箇月後、血便は解決し、CAIの値は9から4へと減少(改善)した。血清CRPの値は1.33から0.11mg/dLへと減少(改善)した。3箇月後にはCAIはゼロとなった。8箇月後にはプレドニゾロンとアザチオプリンの使用量をゼロにする事ができた。特筆すべきは青黛のこの効果が2年以上持続したという事である。内視鏡観察では潰瘍は完全に消失しており、発赤が見られるだけだった。 一方、患者Dは青黛で改善がみられなかった。 治験登録の時点でプレドニゾロンを使用していた7人のうち6人が青黛の使用によってステロイド剤の使用をやめる事ができた。 青黛に関して重篤な副作用はみられなかった。2人に軽度の頭痛がみられたが、青黛の使用量を半分にすると消失した。 ▽▽▽▽▽▽ ここから内容が少し専門的 ▽▽▽▽▽▽ CYPMPO捕捉法を用いたESR(electron spin resonance、電子スピン共鳴)解析によって青黛のヒドロキシルラジカル(hydroxyl radical、HO・)除去能力(消去能力)を検証してみたところ、青黛がその能力を持っている事が確かめられた。青黛の潰瘍性大腸炎に対する効果は、このヒドロキシラジカル除去能がメカニズムのひとつとして関係している可能性がある。 △△△△△△ ここまで内容が少し専門的 △△△△△△ △△△△△△ ここまで論文の概要 △△△△△△ 【参考情報】 ◆Chinese Herb & Acupuncture Clear Ulcerative Colitis - New Research (英語) 24 August 2013 HealthCMi Healthcare Medicine Institute 【ESRによる生体中ラジカルの測定についての関連文献】 ◆生体内で生成するフリーラジカル種とその検出について (.pdf、日本語) 札幌医科大学 医療人育成センター 教授 藤井博匡 SCAS NEWS 2010-I ◆フリーラジカルの医学 (.pdf、日本語) 吉川敏一 京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学 京府医大誌 120(6), 381~391, 2011.
by pascor
| 2013-10-05 00:46
| 潰瘍性大腸炎
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Comments(3)
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Acco
at 2014-06-17 19:38
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草はみさん、お久しぶりです。バルセロナのAccoです。
4月11日から 21日までの一時帰国で再燃してしまったUCの症状、 特に粘血を治めるために青黛を呑んだ体験のまとめをしてみました。 結論から言うと、 私には適量の青黛は強力で速攻の止血効果がありました。 ただし、腹痛、倦怠感、消化不良などの体調の悪さは治りません。 というか、却って引き起こしているのかもしれないという感じです。 私のような陰性の体質には合わない生薬かもしれません。 4月27日に少量から始めて、 私には1cc (0.6g)を朝晩呑むのが適量だと分かりました。 あんまり少量だと変化は全く感じられません。 腹痛とかもやっとした不快感、倦怠感は青黛を呑む前のままか、 却って増えるような感じで、頭痛、関節痛などもありました。 青黛のせいで体が冷えるのを恐れて真武湯を呑んだせいか 暑いのか寒いのか分からない不快感や寝汗もありました。 8日目に一旦青黛を中止。 体調回復をめざして、お灸、湯たんぽ、真武湯などで 体を温める方針にしたら、 中止後3日目に気になる量の下血があり青黛を復活。 夜10時の1cc (0.6g) 明け方4時の1cc (0.6g)で 下血はピタっと止まりました。
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Acco
at 2014-06-17 19:50
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青黛体験つづき
その後青黛を単独で朝晩呑み続け 11日目には再燃前の体調に戻ったかのようでしたが、 3泊4日のマドリッド研修で、特に夜23時のラジオ出演と外食で 体調が悪化し、消化不良や腹痛が起こりました。 青黛は予防にはなりませんでした。 再開後3週間目に青黛を中止し、 体調回復をめざして体を温める真武湯に切り替えました。 体調はよくなって来たものの5日目に少量の下血がみられたので、 青黛をまた呑んでみることにしました。真武湯も続けました。 その5日後、外気が25℃になってきたことと 下血の気配がないことで、青黛も真武湯も中止し、 夏の私の体質に合っている五苓散と四逆散に切り替えました。 今日で10日たちまして、体調は春の一時帰国前くらいの感じです。 青黛は下血の時の頓服薬として常備したいと思いますが、 私には単独で長期間継続服用するには向かない気がします。
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草はみ
at 2014-06-18 21:10
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Accoさん
お久しぶりです。青黛を服用した体験談をありがとうございます。参考になります。 やはり、青黛には止血、炎症抑制の効果はあるようですが、腸の調子を整える作用はないような感じですね。内臓が冷え性になっている人にとっては、青黛は腸の調子を崩す事があるような感じです。なので、ほかに腸子を整えるための方策を何かとるべきのようですね。 スペインの人が仕事を終えたらbarへ行って、サッカーの試合中継を見ながら皆で陽気に騒いでいるのは、冷え性にならないようにするためかも知れませんね(笑)。 今、スペイン人は日本人よりも健康的な食事をとっているように思います。海の幸を結構食べているのではないでしょうか。また、調理油はほとんどがオリーブオイルのようですし。おつまみタパスにも、海の幸やチーズがたくさん使われているようですし。 ただ、スペインでは皆、1日に5回くらい食事をしているようですし、お酒を飲んだ締めのメニューとして、揚げパンをこってりしたチョコレートソースにどっぷり漬けて食べているようですが、あれだけはどうかなと思います。 (;^^)
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