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下記の症例報告の存在を教えてくださった方がいました。お礼を申し上げます。略語表記や、やや専門的な医学的表現がたくさんあって分かりにくいという事でしたので、理解しやすいように文章の解きほぐしをしてみました。 Sky Clinic(スカイクリニック)は広島市で開院しているクリニックです。医師の天野國幹氏は、以前勤務していた広島クリニック時代から潰瘍性大腸炎患者に対して伝統的漢方処方である錫類散(中国語での読み:シレイサン)の改変処方を処方して成果をあげてきました。天野氏の話を直接聴いた患者さんからの情報によりますと、既に2000人近くの潰瘍性大腸炎患者が処方を受けたそうです。この漢方処方はインターネット上では潰瘍性大腸炎患者の間で「広島漢方」という通称で呼ばれて情報交換がされているようです。 何を隠そう、私、草はみが青黛を取り寄せて自分の体で試してみたのも、天野氏が錫類散を潰瘍性大腸炎患者に処方して成果をあげているという確実な情報をいくつも得た事がきっかけです。実際に広島へ行って処方してもらった複数の患者の方からも直接話を聞きました。そして錫類散に配合されている生薬(しょうやく)一つ一つについて情報を集めて検討してみました結果、それらのうちの青黛が主要有効薬ではないかとみて、さいわい日本の信用が置ける生薬卸(おろし)売り会社の商品ラインアップに青黛がありましたので、再燃を待って、それを取り寄せて服用してみたところ、当時このブログでリアルタイムで報告しましたように、効果がみられました。その後、情報収集のために現代中国語を独学してインターネット等で情報を集めてみました結果、中国では大腸炎(中国名:結腸炎)に対して青黛を含む漢方処方や青黛単独の処方を使って治療成果をあげているという論文がいくつも存在し、更に潰瘍性大腸炎(中国名:潰瘍性結腸炎)の治療指針に青黛を含む処方を注腸する療法が記載されている事を知りました。このブログで今までに報告して来ました通りです。 今回教えていただいた長野市民病院消化器内科の報告ですが、医療従事者を読者として想定した文書である事と、おそらく投稿字数制限が厳しいという事情から、一般の人には分かりにくい文章となっています。そこで、かえって多少煩雑になってしまったかも知れませんが、分かりやすい表現に開いてみました。 ◆Sky Clinicの漢方薬治療が有効であった難治性潰瘍性大腸炎の3例 (.pdfファイル、日本語) 長野市民病院 消化器内科 長谷部 修、原 悦雄、越知 泰英、立岩 伸之、須澤 兼一、関 亜矢子、多田井 敏治 第47回 日本消化器病学会甲信越支部例会 平成22年10月24日(日) 16.大腸(Ⅲ)(11:12~11:40) 66 ▽▽▽▽▽▽ ここから症例報告文書の解きほぐし ▽▽▽▽▽▽ 【症例1】 患者は15歳の女性。潰瘍性大腸炎発症から2年。全大腸型(=炎症が大腸全体に広がっているタイプ)で慢性持続型(=症状が一時的に消失する寛解期(かんかいき)がみられず、炎症がずっと続くタイプ)。スカイクリニックの漢方の使用を始めた時点では重症の状態だった。この患者の治療内容の過去履歴は、5アミノサリチル酸(5ASA)製剤(商標名:ペンタサ、アサコールなど)を1日に2250ミリグラム(=2.25グラム)。プレドニゾロン(ステロイド系抗炎症剤。商標名:プレドニンなど)を1日に5から30ミリグラム使用するも離脱不能(=副作用が心配されるので使用をやめようと量を減らすと再燃するために使用量をゼロにする事ができない)で、効きが悪いので増量したが病状に改善がみられなかった。LCAP(=白血球除去療法)も効果なし。若く、女性で、受験生であったため、免疫抑制剤の使用や入院治療を本人は希望しなかった。スカイクリニックの漢方を内服して2週間後より粘血便(=透明な粘液と血液をともなう便)が減少し、2箇月後には症状が消失。3箇月後には5アミノサリチル酸(5ASA)製剤とプレドニゾロン(ステロイド剤)をゼロにできた。2年後に大腸内視鏡検査で大腸全域を調べたが、完全な寛解状態であった。この報告を書いている2年4箇月後現在、スカイクリニックの漢方を1日に1回服用するだけを継続している。体重は35キログラムから42キログラムへと増え、全身の状態はきわめて良好で、症状がみられない寛解状態を維持している。 【症例2】 患者は29歳の女性。潰瘍性大腸炎発症から6年。全大腸型で、重症の状態になったために2回入院した経歴がある。慢性持続型。スカイクリニックの漢方の使用を始めた時点では中等症だった。この患者の治療内容の過去履歴は、5アミノサリチル酸(5ASA)製剤(ペンタサ、アサコールなど)を1日に2250ミリグラム。プレドニゾロン(ステロイド系抗炎症剤。プレドニンなど)を1日に10から60ミリグラム服用するも離脱不能。漢方処方(=伝統的生薬を伝統的レシピにしたがって複数混合したもの)の一つである柴苓湯(さいれいとう)を1日に9グラム服用。LCAP(=白血球除去療法)は多少の有効性がみられた程度だった。若く、未婚の女性であったので、免疫抑制剤の使用や外科手術による大腸全摘出を本人は希望しなかった。スカイクリニックの漢方を内服して1箇月後には症状がほぼ消失。5箇月後には5アミノサリチル酸(5ASA)製剤、プレドニゾロン(ステロイド剤)などの使用量を全てゼロにできた。この報告を書いている1年10箇月後現在、スカイクリニックの漢方を1日に2から3回服用するだけを継続している。時に軟便になるが、全身の状態はきわめて良好で、症状がみられない寛解状態を維持している。 【症例3】 患者は28歳の女性。潰瘍性大腸炎発症から12年。全大腸型で、慢性持続型。スカイクリニックの漢方の使用を始めた時点で中等症だった。この患者の治療内容の過去履歴は、5アミノサリチル酸(5ASA)製剤(ペンタサ、アサコールなど)を1日に1500ミリグラム(=1.5グラム)。プレドニゾロン(ステロイド系抗炎症剤。プレドニンなど)を1日に5から40ミリグラム服用するも離脱不能。チオプリン系免疫抑制剤(商標名:イムランなど)を1日に50ミリグラム。5アミノサリチル酸(5ASA)製剤の注腸タイプ(ペンタサ注腸など)は使用がうまくできなかった。5アミノサリチル酸(5ASA)製剤を4000ミリグラム(=4グラム)に増量しても多少の有効性がみられた程度だった。LCAP(=白血球除去療法)を試してみた事はない。若くて、未婚女性で、ステロイド剤や免疫抑制剤に依存性(=頼らないと症状を抑える事ができない)なので副作用が心配で、更に慢性持続型であったので、大腸全摘出手術も考えたが、医療チーム側はスカイクリニックの漢方薬による治療を勧めた。スカイクリニックの漢方薬を服用して約1箇月後に症状はほぼ消失し、3箇月後には5アミノサリチル酸製剤、プレドニゾロン、チオプリン系免疫抑制剤(商標名:イムランなど)の使用量が全てゼロとなった。この報告を書いている10箇月後現在、スカイクリニックの漢方を1日に1回のみ服用するだけを継続している。体重は増加し、全身状態はきわめて良好で、寛解しているとみられる。 【考察】 症例2、症例3では、スカイクリニックの漢方の使用開始からまだ2年に達していないので、服用開始から2年後に行なわれるべき効果判定のための大腸全域内視鏡検査(Total ColonoScopy)を実施していないが、3例ともスカイクリニックの漢方処方で寛解に入る事に成功し、スカイクリニックの漢方処方のみで寛解を維持している驚くべき症例である。スカイクリニックの漢方処方は副作用も少なく、治療がなかなかうまくいかない若い未婚女性の潰瘍性大腸炎に対して極めて有用な治療法になると考えられる。 △△△△△△ ここまで症例報告文書の解きほぐし △△△△△△
by pascor
| 2013-04-09 23:30
| 潰瘍性大腸炎
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Comments(13)
今まで、時々ROMさせて頂いておりました。私はクローン病ですが、レミケードを止めて漢方薬に切り替える事を考え始めた者です。長野県松本市に住んでいます。
長野市民病院からこんな論文が学会に出ていたとは、驚きです。 自分は漢方薬に切り替えても、病院から離れるつもりは在りません。短腸症候群なので、エレンタールが必須だからです。 今の主治医とは15年来の付き合いですが、今後もうまくやって行けるか、不安になっていた所、この記事を見つけ、漢方薬と西洋医学を両立させている施設があることと、医師が存在する事に安堵しました。 これから漢方と免疫学を勉強して、自分に合った処方を探します。
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草はみ
at 2013-04-21 00:59
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ぴぴ父さん
いつもこのブログを読んでいただきありがとうございます。 東洋医学と西洋医学をうまく融合させようと努力をしている医師は各地に少なからずいると思います。東洋医学の良いところ、西洋医学の良いところ、両者を矛盾なく組み合わせる努力が続けられています。 クローン病をそれなりの症例数、診療した経験がある漢方医が全国から集まって、意見交換をして、回を重ねて、「クローン病の漢方治療ガイドライン」のようなものを早く作成して欲しいと、私は願っています。 東洋医学には針灸(鍼灸)治療もあります。松本市にお住まいなのでしたら、病院勤務時代にクローン病と診断され、そののち漢方薬の独学から自己処方による服用を経て、中国の大学に留学して針灸医師の資格をとり、日本に帰国して日本の針灸師の国家資格もとり、現在愛知県一宮市で千秋針灸院を開業しておられる春日井真理先生のところに一度相談に行かれてはと思います。ご本人は現在ほぼ症状がない状態だそうです。 (次のコメントにまたぐ)
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草はみ
at 2013-04-21 00:59
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クローン病患者には針灸治療をほどこしつつ、レミケードや免疫抑制剤よりは漢方薬を患者にすすめいているようです。ホームページにクローン病についてたくさんの考察、治療方針を書いておられますので、一度読んでみられてはと思います。ぴぴ父さんのお考えとかなり近い治療方針のように思います。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~harikyu/sub4.htm http://www5f.biglobe.ne.jp/~harikyu/c-medical001.html クローン病の治療相談という特別診療(1050円)があるようです。 http://www5f.biglobe.ne.jp/~harikyu/chiaki-index.html
ご紹介頂いたWebページ読ませていただきました。なるほど!といった感じを持ちました。
実は漢方医を探していまして、最有力候補は丁先生の百済診療所でした。 http://www.kampochiryou.com/index.php 松本からは愛知も東京も同じ位なので、いっそのこと両方行ってみたいと思います。 一番良いのは県内で生薬の漢方薬を処方出来る事なのですが、相談次第ですね。 有用な情報ありがとうございます。
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リュウパパ
at 2016-10-10 10:29
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私も潰瘍性大腸炎になってしまいました。
早く治したいと思い、ネットでこの様な本を見つけました、「潰瘍性大腸炎は自分で治せる」と言うタイトルの本です。この本の著者は、西本真司さんという開業医の先生です、先生も潰瘍性大腸炎になって長年苦しんでいたそうです。活動期と寛解期を繰り返していたそうですが、広島のスカイクリニックを受診し広島漢方を処方してもらってから、15年間再燃していないそうです。この先生は漢方だけでなく、ストレッチ、指ヨガ、10秒発声練習とか色々実行しているらしいですが。15年再燃していない方が居る事実、もうこれは完治と言っても過言では無いと思います。ちなみに、西本クリニックさんは、和歌山にあるそうです。私もこの本を見習って、体操を実行しています。 私は広島までは行けないので、水道橋の昌平クリニックさんで治療を先日から行っています、西洋薬はアレルギーが出るので、漢方に頼るしかのいのです。飲み始めてまだ5日目なのでデーターとしては乏しいですが、トイレ回数12回→9回、血便4回→2回への減少が確認できています、西洋薬より漢方の方が優れていますね!。また治療経過をコメントします。
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草はみ
at 2016-10-12 22:05
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リュウパパさん
>「潰瘍性大腸炎は自分で治せる」と言うタイトルの本です。この本の著者は、西本真司さんという開業医の先生です だいぶん前になりますが、一度だけ西本真司氏の講演会を和歌山まで聴きに行った事があります。ギターを持って「さだまさし」などの曲を歌ったりしながらの体験談講演でした。 和歌山という所は、とてつもない大自然が残されている所で、平安時代の昔から、「自然に帰りたい」という願望を持つ人々をたくさん受け入れてきた所でもあります。不思議な雰囲気を持つ思想がたくさん浮遊しているようです。 発症や再燃の予防には、かつての自然に近い生活のほうが良い事は確かだと思います。しかし、発症、または再燃してしまってからのちは、また少し事情が変わってくると思います。西洋医学による治療と東洋医学による治療をうまく組み合わせていく事が必要だと思います。 西洋医学においても、東洋医学においても、日々新しい治療法が生まれていますが、東洋医学の特徴は、新しく生まれた治療法の真偽を即断せず、何千年もかけるつもりで決定して行こうという基本思想にあると思います。 東洋医学のもう一つの特徴ですが、「効果は強いが副作用も強い生薬」と「効果は弱いが副作用も弱い生薬」のどちらを上にランク付けするかといいますと、後者の「効果は弱いが副作用も弱い生薬」を上品に、前者の「効果は強いが副作用も強い生薬」を下品にランク付けするという事です。上品や中品にランク付けされる生薬を中心に多種類を集めて、それらをうまく組み合わせる事で、相乗効果で大きな効果を得る事を最上と考えているようです。既に紀元前にそのような高い思想に到っていたようです。ちなみに、「漢方処方」と呼ばれるものは、ほとんど全てが複数の生薬の組み合わせによって構成されています。 青黛に関してですが、現在のところの草はみの私見ですが、体質を強く冷え証の方向へ持って行くという副作用、また血液検査の肝臓に関する数値を少し上げる事がある事などを考えると、中間の「中品」あたりにランク付けされるのではないかと思います。しかし、ほかの漢方処方と上手に組み合わせる事で欠点を埋め合わせる事ができると思いますので、漢方医または東洋医学に詳しい消化器内科医によって研究が進めばと思います。 (次のコメントへまたぐ)
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草はみ
at 2016-10-12 22:06
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ちなみに東洋医学は、或る生薬に上品のランクを与えるにあたって、「たとえ病気でも何でもない人が毎日何年間も服用を続けても全く副作用がない」というレベルの高い無害性を求めます。薬用人参、ハトムギ、胡麻、ナツメ、クコの実、甘草、牡蠣(かき)の殻、杜仲(とちゅう)などが上品の例です。薬用人参以外は値段的には安い物ばかりですが、上品です。下品の例としてはトリカブトなどがあります。つまり副作用に注目してランク分けをしているという事です。
薬だけでなく、そのほかの治療法も上品、中品、下品に分類すべきであるとは思います。例えば、アコースティック楽器による静かな音楽は上品だと思います。早朝のラジオ体操や散歩も上品だと思います。水浴びは、心臓に負担をかける例もあるかと思いますので中品かも知れません。滝行は、修験道の専門家が付き添わないと危険ですので下品かも知れません。10日間とか、長期の断食は間違いなく下品だと思います。 >水道橋の昌平クリニック 昌平クリニックがあるのは、「湯島」とか「御茶ノ水」とか一般に呼ばれる地域だったような気がするのですが、東京にはあまり詳しくありませんので、ちょっと自信がなくなりました。 >西洋薬はアレルギーが出るので、漢方に頼るしか そうですか、それはたいへんですね。漢方処方で良い結果が出ればいいですね。 (^^) >また治療経過をコメントします。 参考になります。よろしくおねがいします。
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リュウパパ
at 2016-10-15 10:59
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草はみさんへ
青黛が身体を冷やすと言う事は、潰瘍性大腸炎漢方医と検索すると直ぐにヒットします 飲み続ける人にもよるのでしょうが、肝臓にも影響を与えてしまうと言う事も、ここにたどり着く前に大体の人が知っている事だと思います 漢方は、冷やしてしまう物もあれば、温める物もあるので、温める漢方も処方すれば良いのではないでしょうか? 青黛は冷え性にもって行くと書いていますが、飲み続ける間は身体を冷やすのであって、飲まなくなれば身体を冷やす事はないと思うが、違いますかな? あと、どこかのページに青黛は、そんなに早く効くのは変だ、大腸に作用しているのではなく、脳神経に作用して下痢を止めているだけではないかと書いていますが それですと、便が出る時はいっぺんに下痢便が出るだけではないですか?、だって大腸自体が治っている訳ではないのですから。 それと、粘血便も何日もしないで消えた事実、昌平クリニックに書き込んでいますが、その事はどう思いますか? 脳神経に青黛が作用しているだけであれば、粘血便は治りませんよね?、やはり下痢便が出る時に粘血便もいっぺんに出るだけだと思います 私は、漢方に関する良い情報が得られればと思いここに書き込みましたが、なにやら私の思考とはかなりのズレがあるので、もうここには立ち寄ることは無いでしょう
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草はみ
at 2016-10-16 22:52
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リュウパパさん
>漢方は、冷やしてしまう物もあれば、温める物もあるので、温める漢方も処方すれば良いのではないでしょうか? 先のコメントで私が書いた「ほかの漢方処方と上手に組み合わせる事で欠点を埋め合わせる事ができると思います」は、そういう趣旨です。以前からそのような意見をこのブログに書いています。 >青黛は冷え性にもって行くと書いていますが、飲み続ける間は身体を冷やすのであって、飲まなくなれば身体を冷やす事はないと思うが、違いますかな? 短期間の服用なら、服用をやめれば冷え性はすぐに消失するかも知れませんが、或る程度以上長期に服用して、もし長期に冷え性が続けば、服用をやめてもなかなか冷え性が治らないようになってしまう場合もあるかも知れません。つまり、体質として固定化してしまう可能性もあると思います。また、冷え性は、例え短期であっても、強く体を傷めてしまう場合もあります。 >どこかのページに青黛は、そんなに早く効くのは変だ、大腸に作用しているのではなく、脳神経に作用して下痢を止めているだけではないかと書いていますが 私はこのブログにそのような内容を書いた事はありません。私ではない誰かほかの人がどこかネット上に書いた内容ではないでしょうか。私は青黛の作用について、そのようには考えていません。大腸内視鏡で青黛の炎症を抑制する効果が観察されています。 >粘血便も何日もしないで消えた事実、昌平クリニックに書き込んでいますが、その事はどう思いますか? 私は昌平クリニックのホームページに文章を書き込んだ事はありません。昌平クリニックのホームページには掲示板などはないのではないかと思います。
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seek
at 2016-11-07 09:45
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私も使用して1年半ですが、劇的に効果がありました。
それまでは、下痢を頻発しお尻の方までやられてしまい、入院が3回ぐらいありました。今ではウソのようです。 悩んでおられる方は、受診をオススメします。
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ミンミン
at 2018-06-12 00:28
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主人が直腸型潰瘍性大腸炎になり 2年です。一時回復して 去年の2月から 再炎して 血便 下痢が1日5~6回あるそうです。
日赤にも通い ステロイドや リンデンなど使用しましたが、効果が出ず 反対にステロイドの副作用のみが目立つようになったので、今はお尻からのステロイドはやめて 口からのステロイドも減らしていってます。 ペンタサなど 身体に合わない薬が多く、使える薬が少なく 今はGキャップという治療をしています。 これで効かなかったら、広島のスカイクリニックを。。。。。と勧められました。 漢方なのに、副作用があると聞いたのですが 本当でしょうか? 私としては、Gキャップにかけていますが、ダメなら遠くても広島に行きたいと思ってます。 ただ、副作用が気になります。 教えてくださいませ。 よろしくお願いします。
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草はみ
at 2018-06-15 00:42
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ミンミンさん
>漢方なのに、副作用があると聞いたのですが 本当でしょうか? 残念ながら、ある程度あります。 しかしながら、漢方に関しましては何千年にも渡って情報が蓄積されていますので、処方それぞれの「注意事項」をよく読んで守れば、重大な副作用の危険性を万が一、更にはそれ以下のレベルにまで下げる事が可能だと思います。 しかし、注意事項を読まなかったり守らなかったりすると、それが千分の一、百分の一、あるいは十分の一のレベルにまで上がってしまう可能性があると思います。 例えば、日本で最もよく知られた漢方処方である葛根湯(かっこんとう)には、狭心症や心筋梗塞症などの、循環器系に障害がある患者は、症状が悪化する可能性があるので慎重に使用しなければならないという注意書きがあります。守らないと、場合によっては重大な事になってしまいます。 広島市のスカイクリニックの漢方の主成分は青黛(せいたい)のようです。このブログの過去の記事にも書きましたが、青黛に関しましては、中国の古い薬学書に、「内臓に冷え証がある患者には使用してはならない」という注意書きがあります。つまり、胃や腸など、体の中心部に冷え症がある人は服用してはならず、もしどうしても服用する場合には、その冷え症を治療してから、或いはその冷え症の治療も確実に同時におこないながら服用しなければならないという事です。 青黛は生薬(しょうやく)として、体質を冷えの方向へ強く持って行く性質を持っています。東洋医学の用語で言う「寒」の性質を持っていますので、本来は熱証の潰瘍性大腸炎患者に対して大きな効果を発揮する生薬のようですが、炎症を抑え潰瘍を治す効能がたいへん優秀ですので、寒証、つまり冷え性の患者に対しても、体を温める処方と共に使う事で応用が可能だと思います。冷え性への対処をおこたると、さまざまな副作用が出現する可能性があると思います。長期におこたると、場合によっては、肺動脈性肺高血圧(はいどうみゃくせいはいこうけつあつ)などの重篤な副作用が起こる可能性もあると思います。 (次のコメントへまたぐ)
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草はみ
at 2018-06-15 00:43
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また、青黛のそのほかの副作用として、血液検査の肝臓機能に関する数値の中程度の上昇がみられる事がある事が知られていますので、定期的に血液検査を受ける事をお勧めします。
また、胃に冷え性(寒証)がある人が青黛を服用すると、東洋医学で「胃寒痛」または「胃寒」という名称の症状が出る事があるようです。よじられるような強い胃痛、嘔吐、シクシクと続く胃痛、悪寒、頭痛などが主な症状のようです。この副作用の出現は早い事もあるようで、服用を始めたその日にみられる事もあるようです。またどうやら、腸に強い冷え性(寒証)がある人が青黛を服用すると、腸のけいれんが起こる事があるようです。 青黛を使用するにあたっては、東洋医学の見地から患者の体質を正確に見極める能力を持った、漢方医または東洋医学に詳しい消化器内科医からアドバイスを受ける事をお勧めします。 また、青黛の服用が功を奏して急激に症状が改善し、それまでの長期間のつらい食事制限の反動から、いきなり暴飲暴食をしてしまう患者が実は少なくないようなのですが、腸が突然の大量の飲食物に対処できず、腸重積(ちょうじゅうせき)、腸捻転(ちょうねんてん)、腸閉塞(ちょうへいそく)などの重大な症状が起きてしまう可能性もあるようです。症状が改善しても、いきなりではなく、腸をリハビリさせるつもりで、普通の食事内容へゆっくりと戻して行く必要があると思います。 青黛の副作用に関しましては、このブログの過去の記事、 『青黛と東洋医学的「お血」と肺動脈性肺高血圧症』 2017-02-28 https://ibdhotnews.exblog.jp/23685625/ 『QA_青黛で完治する可能性、便移植、青黛の副作用』 2016-01-31 https://ibdhotnews.exblog.jp/22332550/ などで触れていますので、該当する段落にも目を通していただけましたらと思います。 ご主人さんの症状がGCAPやスカイクリニックの漢方で良くなるといいですね。 (^^)
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