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10月6日に堺市西区の津久野(つくの)地区で執り行なわれました、津久野だんじり祭の本宮(ほんみや)を観に行ってきました。去年にこのブログの記事 雑記_深井だんじり祭2011_本宮 [ 2011-11-08 ] 雑記_深井だんじり祭2011_宵宮 [ 2011-10-22 ] で紹介しました深井(ふかい)地区から北西に3km程離れた地区です。 「だんじり祭」というと岸和田(きしわだ)市の城下町のものがあまりにも有名ですが、大阪府全域を中心として、大阪府近隣の府県でも行なわれています。だんじりに関わっている参加者の人数は岸和田城下町のだんじり祭が間違いなく最大で、本格的に観光客を迎える体制をとっていますが、交差点や曲がり角に勢いを付けて走り込み、車輪を滑らせながら強引に曲がって行く「遣り回し」(やりまわし)は岸和田城下町以外の地区でも行なわれています。残念ながら、ほとんどの地区が観光客を本格的に迎える体制をまだとっていませんので、地元の人々にしか知られていません。 岸和田城下町のだんじり祭でさえ、かつては地元の人々にしか知られていませんでした。テレビで紹介されるなどして全国的に徐々に有名になるにつれて、観覧スペースを作るために、たいへんな予算をかけて、海を埋め立てて土地を拡張し、道路を何本か拡張し、南海電鉄本線を高架にし、今では巨大な仮設観覧席を設けるまでになりました。遣り回し(やりまわし)の名所であるカンカン場(ば)などは、かつては魚市場の前の普通の交差点でした。漁港を移転して、埋め立てて、今では片側3車線、往復6車線の臨海道路が通っていまして、祭りの日には通行止めにして、出来るだけ多くの観光客に見てもらえる体制をとっています。警備や誘導も大変なようで、警察に協力を仰ぎ、警備会社の警備員をおそらく市の予算で動員しているようですが、祭りの詳細とだんじりの危険性を知り尽くしただんじり関係者が基本的には警備や誘導をしなければならないようです。何十万人もの観光客の安全を確保するためには相当数の動員が必要なようでして、ゆえに今のところ、だんじりに関わる人数が突出した岸和田城下町のだんじり祭でしか本格的な観光客誘致は無理なようです。 岸和田城下町以外の多くの地区では、観光客が大勢押し寄せてしまうとだんじりの曳行ができなくなってしまうようで、曳行の詳細なスケジュールや詳細なルートを対外的にほとんど公開していないようです。詳細をどうしても知りたければ、日程だけなら市町村のホームページの観光案内などで公開されていますので、それをたよりに祭りの直前に現地へ行って、だんじり格納庫前の掲示板などをカメラで写して収集して来る必要があります。しかし現地へ行っても詳細情報が得られない場合もあります。 JR阪和線の津久野駅の南東側駅前ロータリー広場がメイン会場です。津久野地区のだんじり六台が勢揃いしていました。壮観です。左奥から 下田町(しもだちょう) 西組(にしぐみ) 宮山(みややま) 中組(なかぐみ) 大東(おおひがし) 神野町(こうのちょう) のだんじりです。 だんじり遣り回しの見どころポイント、津久野駅前のS字カーブ、通称「ヒライシ」です。九十度のカーブが2つ連続しています。道幅も狭く、だんじりにとっては難所です。だんじりの走行は手前から奥への一方通行と決められているようです。一方通行の交通標識に逆行です。 ヒライシの一つめの曲がり角です。だんじり遣り回しの壮絶な車輪痕がアスファルトに刻まれています。だんじりの車輪は木製ですので、削れてこのようにおがくずのドリフト痕を残します。だんじりにはもちろんハンドルは付いておらず、車輪は直進方向にしか向かない構造になっていますが、それにもかかわらず遣り回しではカーブに勢いをつけて飛び込みますので、このようになります。これはカーブのアウト側の車輪痕ですが、ちょうどクリッピングポイントあたりに来た時に鉄製マンホールの蓋を踏んでしまっています。道幅が狭いので、どうやらこのマンホールを避けるラインをとることができないようです。マンホールの蓋に滑り止めを貼り付けるとかえってだんじりをコントロールしにくくなり危険という話もあるようで、いろいろ難しいようです。 カーブの比較的内側にも削れ痕がありますが、これは車輪のものではありませんで、前梃子(まえてこ)を前輪と地面の間に突っ込んでカーブ内側の前輪にブレーキをかけた痕です。突っ込んだポイントがはっきりとわかります。 歩道の柵にくくり付けられている紅白模様の四角い物は、だんじりを操る人達の体を守るためのマットです。後梃子(うしろてこ)担当のカーブ外側の人達が遠心力で外に飛ばされる事があるのですが、それを受け止めます。 西組のだんじりが、ヒライシの少し前に引かれただんじり一旦停止線で停止して、だんじりの向きを微調整しているところです。後梃子担当の仕事です。「せーの、ちょい」の掛け声で、息を合わせて一斉に綱を引きます。正確にこの微調整の作業をしておかないと大事故につながることもあるようで、何度も向け直している様子を目撃することがあります。 中組のだんじりです。ヒライシへ挑む直前に後梃子の操作責任者が気合を入れているところです。このだんじりの後部には槍が三本、勇ましく立てられています。 宮山のだんじりです。幟旗(のぼりばた)に入れられた刺繍がすごく豪華です。これからヒライシに挑みます。まるで刺繍の荒武者が乗り移って吼えているかのようです。 宮山のだんじりがヒライシを遣り回しで通過しているところです。一つめのカーブを曲がり終えて次のカーブへ向かうほんの一瞬の直進の時間に、屋根に乗っている大工方(だいくがた)が右の屋根から左の屋根へ飛び移っているところです。両足が高く宙に浮いています。普通の人は、だんじりが止まっていたとしても怖くてできないと思います。 大東のだんじりがヒライシを遣り回している瞬間です。この「宝石時計ヒライシ」という店の看板があるので、この遣り回しポイントは「ヒライシ」という通称で呼ばれているようです。 小さくて低いほうの屋根に乗っている左方大工方が団扇(うちわ)で屋根を叩いた瞬間が写っていますが、この合図で後梃子担当は後梃子を左へ引きます。するとだんじりの後輪は左へすべり始め、だんじりは右に進行方向を変えます。この合図が零点何秒、前後にずれただけで大事故につながる可能性がありますので、責任重大です。 神野町(こうのちょう)のだんじりが南へ向けて直線疾走で駅前ロータリー広場をあとにする瞬間です。 だんじり曳行の午後の部が終わって、夜の部まで時間がありましたので、津久野地区を歩いてみることにしました。 ヒライシを抜けた先です。だんじりが店先に衝突したようで、各だんじり関係者が応急処置をしていました。これらのいわゆる「尻拭い」をするのは、だんじりの直接の曳行から既に引退した人達、大阪の言葉で言う「おやっさんら」の役割のようです。若い連中、大阪の言葉で言う「若いもんら」が若さの限りをだんじりと共に尽くす事ができるように、だんじり曳行に関するその他全ての世話をしっかりと請け負うようです。祭りの前、期間中、後に、いろいろな所に頭を下げて回るのが主な役割だそうです。 津久野地区のだんじりが宮入(みやい)りする踞尾八幡神社(つくのはちまんじんじゃ)の境内です。だんじり祭は、神社へ祭礼の日に皆でそろってお参りする村人の行列が起源のようです。本宮(ほんみや)のこの日の午前中に宮入りがあったようです。 本来は「踞尾」で「つくの」と読むそうで、1960年に国鉄阪和線(はんわせん)に新駅を開設する際に、この漢字表記では読みにくいという事で、当て字として使われる事もあった「津久野」という表記を駅名として採用したそうです。それ以来、行政においても「津久野」という表記が用いられるようになったようです。 踞尾八幡神社の御由緒略記(おんゆいしょりゃっき)です。この神社の由来を簡単に記したものです。 ◆神を祀(まつ)る祠(ほこら)が年代が判らないほど昔からあって、平安時代初期に社殿が建てられた。その時に八幡神(はちまんしん)を主神として祀るようになった。 ◆応神(おうじん)天皇の母親である神功(じんぐう)皇后が朝鮮半島へ戦争に行った帰りにここに立ち寄った。 ◆源義経(みなもとのよしつね)の軍勢が平氏を討つために香川県へ海を渡る途中で暴風に遭い、この地に避難し、暴風が静まるように祈願した。(すると、ここの神様の神通力により暴風は静まり、義経は無事海を渡って、最終的には平家打倒の大願を成就した)。 といったような事が書かれています。この神社は、今は海岸から2km以上離れていますが、かつては海側へ下る坂のすぐ下まで海が来ていたようで、どうやら大きな港があったようです。 ここの神様達にも、潰瘍性大腸炎とクローン病が解決する日が一日でも早くやって来ますようにとお祈りしました。 だんじりの車輪を交換しているところです。だんじり祭期間中は木製車輪の消耗が激しいようで、期間中に何度も交換するそうです。一組四輪はかなりの値段だそうです。 だんじり用語としましては、車輪は「コマ」と呼ばれているようです。粘りが強く割れにくいアカマツでもって作成するそうなのですが、これだけの直径の物を作るには樹齢四百年以上の赤松が必要なのだそうです。徐々に手に入らなくなりつつあるようでして、最近では集成材によるコマも普及し始めたそうです。 だんじりを作成するための材木が将来枯渇してしまっては遠い未来の世代にだんじり祭を伝えていく事ができないという事で、車輪の素材であるマツ、だんじり本体の構成部材であるケヤキ、操縦のために必要な部品の素材であるヒノキやカシの苗木を山に植樹する「泉州だんじりの森」活動も始められているようです。本部はファッションデザイナー小篠綾子の旧宅を改造したギャラリーにあるようです。今までだんじり祭の長い歴史を支えてくれた木への恩返しの意味も込めた活動だそうです。 別のだんじり庫では、遣り回しを失敗してぶつけてしまったのか、屋根の応急修理をしていました。 命の次に大切なだんじりをぶつけてしまったという精神的ショックは小さくないようで、休憩を取っているだんじり衆に会話が少ないような気がしました。 日が暮れて夜になり、駅前ロータリーの提灯(ちょうちん)台に灯火(ともしび)が入りました。 色とりどりの屋台のテントにも灯火が入り、華やかです。 駅前ロータリー広場に七台のだんじりが、提灯の明かりを纏(まと)って勢揃いしました。壮観かつ幻想的です。左から 下田町(しもだちょう) 神石市之町(かみいしいちのちょう) 西組(にしぐみ) 宮山(みややま) 中組(なかぐみ) 大東(おおひがし) 神野町(こうのちょう) のだんじりです。 神石市之町(かみいしいちのちょう)のだんじりです。この時はちょっと小雨が降っていました。傘は非常に邪魔で、危険ですらありますので、必ずカッパを持って行ってください。カッパを持っていなければ、津久野駅前の百円ショップなどで購入してください。 「神石」(かみいし)という地名は、かつて港があって、そこから巨大古墳に使用する巨大石材をいかだから陸揚げした事に由来するという説があるようです。 津久野のだんじり祭では、以前に紹介した深井のだんじり祭と同じく、夜間でも勇壮な遣り回しをおこなっています。 これは露出時間0.3秒です。疾走の勢いを画像的に或る程度はつかんでいただけると思います。 今回も流し撮りに挑戦してみました。これは下田町のだんじりです。露出時間は0.4秒でした。 宮山のだんじりです。だんじりが幻想的に、まるでローレンツ短縮しているかのように写っています(笑)。そう連想させるくらいに、現地で生でだんじりの遣り回しを見て感じるスピード感は格別です。 西組のだんじりです。流し撮りで撮ったほうが、だんじりを動かす人々の懸命さが伝わる写真が撮れるかも知れません。 午後九時半頃に津久野をあとにし、帰路につきました。
by pascor
| 2012-12-10 23:42
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