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以前にこのブログの 『ブタの寄生虫の卵の服用による新治療法』 2005.10.14 で皆さんに紹介しましたが、生きた寄生虫の卵を服用することでクローン病や潰瘍性大腸炎を改善するという驚きの治療法が存在し、海外で認可を目指しての治験が実施されています。この寄生虫療法は、炎症性腸疾患だけでなく、自己免疫疾患的側面があるとされるそのほかのいろいろな疾患に対しても効果がありそうだという事が最近判ってきたようです。現在、クローン病、多発性硬化症、自閉症、セリアック病、ピーナッツアレルギー、1型糖尿病(=インスリン分泌細胞消失型糖尿病)、乾癬などに対する治験が実施されていたり、計画されていたりするようです。 驚くことに、自閉症に伴う粗暴行動に自己免疫疾患的一面があって、その粗暴行動を寄生虫療法によって治療できる可能性があるという事が、或る逸話的事例から判明したようです。自閉症の発症自体に自己免疫疾患が関与しているとの説もありますので、今後の研究の展開によりましては、自閉症発症の原因とその治療法が同時に明らかになる可能性があると思います。 また、多発性硬化症という、中枢神経の組織を患者自身の免疫が攻撃してしまう事によって発症に到る神経系の難病があるのですが、この疾患に対しても寄生虫療法が有効である事が判ってきたようです。 自己免疫疾患に対する寄生虫療法のメカニズム仮説 腸管寄生虫に寄生された人間は、免疫機構を働かせて、寄生虫を攻撃して体外に排除しようとするのですが、それに対して寄生虫側は、免疫に攻撃されまいと、人間の免疫機構の働きを低下させる物質を分泌する戦略をとっているのではないかという事が明らかになりつつあります。 人間の免疫と寄生虫がそういった戦いを進化の過程で何万年も続けてきた結果、人間の免疫機構は、「体内には排除し切れない寄生虫が残念ながら必ずいて、それら寄生虫がそのような免疫抑制物質を常に分泌している」という前提で、最初から免疫機構を少し強めに働かせるように進化してしまっているのではないかという仮説があります。 近代になって、人間の衛生環境が良好になり、先進国においては寄生虫感染がほとんどみられなくなったのですが、突然全てみられなくなってしまったために、寄生虫由来の免疫抑制物質が体の中から突然なくなってしまいました。多くの人間はその急激な変化になんとか対応できたようなのですが、それがうまくいかず、いないはずの寄生虫に対する対策を免疫機構が依然として続けてしまっている体質の人間も少なからずいて、そのような人間において自己免疫疾患が発症してしまっているのではないかという有力な仮説があります。 例えがあまり良くないかもしれませんが、戦争はもう終了しているのに、任を解かれてする事がなくなった兵が町に出て銃をあたり構わず撃ちまくって、関係がない市民を傷つけているというような状態であるという事です。ちなみにUSAで実際にそのような事例があったそうです。 自己免疫疾患に対する寄生虫療法は、自己免疫疾患と考えられる前述のような諸疾患にかかっている患者に、人体に対してほぼ無害な寄生虫を人工的に寄生させて、免疫機構を近代以前のバランスに戻そうという戦略の治療法です。 医療用寄生虫卵の供給状況 現在、ドイツのOvaMedという会社が、無菌、無ウイルスのブタ鞭虫卵を「TSO」という商標名で供給しているようです。タイで治療薬として認可されており、タイを通じて世界各地へ供給しているようです。OvaMed社へはデンマークのParasite Technologies A/Sという会社がSPF豚(無病原性豚)から採取した寄生虫卵を供給し、OvaMed社が10工程をかけて洗浄・殺菌しているようです。 安全性についてですが、USAのアイオワ州では養豚業の従事者の約2割がブタ鞭虫を宿しているのだそうですが、この寄生虫への暴露による職業病は見られていないという事が安全性の根拠の1つとなっているようです。ブタ鞭虫の卵は人間の腸の中でかえっても長くは生きられないそうです。 そのほかの種類の寄生虫を実験的に治療に用いている例もあるようなのですが、中には、メキシコ、東南アジア、中央アフリカなどへしばらく旅行して、何らかの寄生虫が自然寄生する機会を待つといった、少し危険な事を試している患者もいるようです。 寄生虫療法の治験状況 USAのウィスコンシン大学のFleming率いる研究チームが多発性硬化症に対する治験を、USAのマウント・サイナイ医科大学が自閉症に対する治験を、オーストラリアのプリンセス・アレクサンドラ病院がセリアック病に対する治験を実施中で、 また、ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターがピーナッツアレルギーに対する治験を、ヨーロッパの研究チームがクローン病に対する大規模な治験を、デンマークの研究チームが多発性硬化症に対する治験を予定しているそうです。 自閉症に対する寄生虫療法 USAのマンハッタンの金融関係で働いている、或る自閉症男児の父親が、息子の発作的な乱暴行動や自傷行動に悩まされ、標準的な治療で一時的な効果しかみられない事に失望し、父自ら新しい治療法を探す事を決意し、たくさんの論文に目を通し、自閉症に自己免疫疾患的な一面があって免疫が脳のグリア細胞を攻撃している事、また、クローン病などの自己免疫疾患的な一面がある疾患に対して寄生虫療法がかなり有効である事に目を留め、自閉症由来の乱暴な行動を寄生虫療法で抑制できるのではないかという仮説を立て、ブタ鞭虫卵療法の安全性を確認した上で自閉症の主治医に提案し、ドイツのOvaMed社からブタ鞭虫卵を取り寄せ、2006年、卵1000個を2週ごとに5か月間息子に服用させてみたところ、4日間ほどだったが効果がみられ、更にクローン病や潰瘍性大腸炎に対しては卵2500個を2週ごとに投与して効果がみられているとのOvaMed社からの助言を受けて、増量して再び服用させてみたところ、10週以内に男児の粗暴な行動がぴたりと止み、その後も、2週間毎の寛解維持投与が有効であり続けているという逸話的エピソードがあったそうです。 多発性硬化症に対する寄生の影響 多発性硬化症(MS)の症状が寄生虫への自然感染(=寄生)によって改善されたという報告論文: Association between parasite infection and immune responses in multiple sclerosis. Correale J, Farez M. Ann Neurol. 2007 Feb;61(2):97-108. <論文要約.html> (日本語) <無料全文.pdf> (英語) ▽▽▽▽▽▽ ここから論文の概要 ▽▽▽▽▽▽ アルゼンチンの、寄生虫に最近感染した多発性硬化症患者12人と、感染していない多発性硬化症患者12人を平均4.6年間観察した。 感染が確認された群における寄生虫の種類の内訳は、 Hymenolepis nana 小形条虫 3人 Trichuris trichiura ヒト鞭虫 3人 Ascaris lumbricoides 回虫 3人 Strongyloides stercoralis 糞線虫 2人 Enterobius vermicularis ぎょう虫 1人 だった。 感染していた12人のうち、再燃したのは3人だけで、1人1回ずつの再燃だった。一方、感染していなかった12人に関しては、再燃の回数は、全員分合計して、のべ56回だった。12人各人が1年間に約1回再燃を経験した計算。 脳損傷の新たな出現、および既存脳損傷の拡大をMRIスキャンで観察したところ、感染グループでは12人中6人にみられ、のべ14か所だったのに対して、非感染グループでは12人中12人全員にみられ、のべ164か所だった。 炎症抑制性の伝達物質や炎症抑制性の免疫細胞が、感染していた患者の群でより多く検出された。更に、炎症誘起性の伝達物質や炎症誘起性の免疫細胞が、感染していなかった患者の群でより多く検出された。 細胞外寄生虫への感染は抑制性T細胞の増殖促進や活動活性化をもたらすのではないだろうか。 △△△△△△ ここまで論文の概要 △△△△△△ 潰瘍性大腸炎に対する寄生虫療法 ヒト鞭虫を故意に寄生させた或る潰瘍性大腸炎患者が寛解に到った例の分析報告: IL-22+ CD4+ T cells are associated with therapeutic trichuris trichiura infection in an ulcerative colitis patient. Broadhurst MJ, Leung JM, Kashyap V, McCune JM, Mahadevan U, McKerrow JH, Loke P. Sci Transl Med. 2010 Dec 1;2(60):60ra88. <論文要約.html> <無料全文.html> (英語) ▽▽▽▽▽▽ ここから論文の概要 ▽▽▽▽▽▽ 或る潰瘍性大腸炎患者が、人間に寄生するヒト鞭虫(Trichuris trichiura)の卵を入手して飲んだところ、ダイナミックな改善がみられ、寛解に到った。その後再燃した時には、便中の卵の数は減少していた。つまり寄生虫の数が減っていた。再び卵を飲んでみたところ再び寛解した。 (よい子の皆さんはこれはマネをしないでください。ところで、論文の2ページ目には、患者の大腸に多数のヒト鞭虫がみごとに寄生している内視鏡画像があります。めっさきもいです) 腸粘膜標本を顕微鏡で観察したところ、インタロイキン22を分泌するヘルパーT細胞がたくさんみられた。インターロイキン22は粘膜の治ゆに関与するサイトカンインである。ヒト鞭虫が寄生していた腸管部分においては、炭水化物と脂質の代謝に関わる遺伝子の発現が増加していた。一方、炎症がまだあった腸管部分ではIL17、IL13RA2、CHI3L1といった炎症誘起性の遺伝子の発現が増加していた。 ヒト鞭虫が腸管に寄生する事によって、Th2系のサイトカインとIL22の濃度が高くなり、杯細胞の過形成や粘液分泌の促進が誘導されることが観察されたが、これらのことにより腸炎の症状が改善されるのではないだろうか。 △△△△△△ ここまで論文の概要 △△△△△△ 花粉アレルギーに対する寄生虫療法 デンマークでの2重遮蔽・偽薬対照・ランダム振り分け治験において、Ovamed社製のブタ鞭虫卵製剤の2500個、3週毎、8回服用はアレルギー性鼻炎には効果がなかったという報告: Trichuris suis ova therapy for allergic rhinitis: a randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial. Bager P, Arnved J, Rønborg S, Wohlfahrt J, Poulsen LK, Westergaard T, Petersen HW, Kristensen B, Thamsborg S, Roepstorff A, Kapel C, Melbye M. J Allergy Clin Immunol. 2010 Jan;125(1):123-30.e1-3. Epub 2009 Oct 3. <無料全文.html> (英語) ▽▽▽▽▽▽ ここから論文の概要 ▽▽▽▽▽▽ 草花粉によるアレルギー性鼻炎の患者100人を実薬群と偽薬群にランダムに50人ずつ振り分け、実薬群にはOvamed社製のブタ鞭虫卵製剤2500個入りを3週毎に、計8回服用させた。 副作用に関しては、 下痢: 実薬群で47%、偽薬群で32% 上腹部痛: 実薬群で37%、偽薬群で 4% 腹部膨満: 実薬群で43%、偽薬群で17% だった。 実薬群の下痢は、30日目あたりで始まり、41日目がピークだった。副作用のために入院が必要な患者はいなかった。 好酸球数、抗ブタ鞭虫抗体値が実薬群で上昇していた。これはブタ鞭虫に対して免疫系が確かに反応した事を意味している。 しかし、アレルギー性鼻炎の症状スコア、皮刺反応テスト、血中ヒスタミン濃度、呼気中一酸化窒素濃度、抗草IgE値に関して、実薬群と偽薬群の間に統計的に有意な差はみられなかった。つまり、ブタ鞭虫卵製剤2500個入りの草花粉症に対する治療効果は認められなかった。 同じ服用量、同じ服用期間でクローン病に対して投与した以前の研究では、72%もの寛解率が得られた事と対照的である。 △△△△△△ ここまで論文の概要 △△△△△△ 寄生虫療法に関連するそのほかの研究 McKay率いるカナダの研究チームの研究によりますと、動物実験で、生きたラット・サナダムシ(rat tapeworm, Hymenolepis diminuta)の幼生をラットに感染させ、腸炎を発症させる作用がある化学物質を食べさせてみたところ、症状的にも組織的にも腸炎に対する予防効果がみられ、そしてその効果にはインターロイキン10(IL10)の増加が関係していることが観察されたそうです。IL10は炎症を抑制する方向に誘導するサイトカインです。また、腸炎を発症させる化学物質を食べさせたあとでサナダムシ幼生を感染させても治療効果がみられたそうです。一方、死んだサナダムシを食べさせてみたところ、予防効果はみられなかったそうです。 Neutralizing anti-IL-10 antibody blocks the protective effect of tapeworm infection in a murine model of chemically induced colitis. Hunter MM, Wang A, Hirota CL, McKay DM. J Immunol. 2005 Jun 1;174(11):7368-75. <論文要約.html> <無料全文.html> (英語) ほとんどが腸管寄生虫を宿している環境に住むアフリカのガボンの学童を2つのグループに分け、片方のグループに定期的に駆虫剤を投与したところ、駆虫したグループはその後ダニ塵(ちり)に対するアレルギー性反応を示すようになる確率が駆虫しなかったグループの2.5倍だったそうです。 Long-term treatment of intestinal helminths increases mite skin-test reactivity in Gabonese schoolchildren. van den Biggelaar AH, Rodrigues LC, van Ree R, van der Zee JS, Hoeksma-Kruize YC, Souverijn JH, Missinou MA, Borrmann S, Kremsner PG, Yazdanbakhsh M. J Infect Dis. 2004 Mar 1;189(5):892-900. Epub 2004 Feb 18. <無料全文.html> (英語) 【主な情報源】 ◆Opening a Can of Worms (英語) (←寄生虫画像あり注意) By Bob Grant, TheScientist, Volume 25 | Issue 2 | Page 42, Date: 2011-02-01 ◆Worming Your Way to Better Health. To battle autoimmune disease and allergy, scientists tune in to the tricks of parasites. (英語) By Nathan Seppa, ScienceNews, January 29th, 2011; Vol.179 #3 (p. 26) ◆自閉症に対する寄生虫療法の治験の実施要綱: Trichuris Suis Ova Adult Autism Symptom Domains (TSO) (英語) ClinicalTrials.gov First Received: December 24, 2009 Last Updated: December 28, 2009 ◆自閉症の息子に対して寄生虫療法を実施した父親が開設したホームページ: Autism TSO - A potential new treatment for Autism's most difficult symptoms. (英語) ◆News on Helminthic Therapy: Colitis Case Study, Adult Autism Clinical Trial - (英語) EmpowHER.com By Linda Fugate PhD February 8, 2011 - 7:25am ◆Multiple Sklerose: Würmchen, heile mich. (ドイツ語) DocCheck News - von Dr. Thomas Kron, 11.08.2011 ◆多発性硬化症に対する寄生虫療法の治験の実施要綱: Helminth-induced Immunomodulation Therapy (HINT) in Relapsing-remitting Multiple Sclerosis (英語) ClinicalTrials.gov First Received on March 25, 2008. Last Updated on August 10, 2010 ◆ヘルスデージャパン - 寄生虫療法が潰瘍性大腸炎に有望(2010.12.13掲載) (日本語) ◆クローン病に対する寄生虫療法の治験の実施要綱: Safety and Tolerability of Single Doses Oral CNDO 201 Trichuris Suis Ova in Patients With Crohn's Disease (英語) ClinicalTrials.gov First Received on September 13, 2011. Last Updated on September 15, 2011 ◆セリアック病に対する寄生虫療法の治験の実施要綱: Inoculating Celiac Disease Patients With the Human Hookworm Necator Americanus: Evaluating Immunity and Gluten-sensitivity (英語) ClinicalTrials.gov First Received on May 1, 2008. Last Updated on December 8, 2010
by pascor
| 2011-09-23 23:39
| 両疾患共通
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