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去年も行った時の様子を 『雑記_大和葛城山へツツジを観に行きました』 で紹介しましたが、先日、大和葛城山(やまとかつらぎさん)の頂上高原へ天然ツツジの群生を観に行って来ました。 ふもとから頂上までロープウェイがあるのですが、ツツジの季節は登りも降りも数時間待ちという事らしいですので、去年と同じく足で登る事にしました。山の東側から登る「櫛羅(くしら)の滝コース」(深谷道)が2009年の台風18号の影響で寸断されて立ち入り禁止となり、新しく「北尾根登山道」が今年完成したそうです。このルートを登ろうかと思ったのですが、ふもとの駐車場も数時間待ちという事でしたので、今回はパスしました。新しい登山道には絶好の望景ポイントがたくさん存在するものなのですが、また別の機会に登って紹介したいと思います。新道は何年かたつと道の両側の木々が伸びてきて、景色を望めなくなってしまう傾向があります。 去年と同じく、山の南側の水越峠まで車で行きました。途中、気持ち良さそうな清流を見かけ、思わず車を停めて写真を撮りました。爽やかな水の音をお届けできないのが残念です。 水越峠にある大和葛城山への登山口です。水を汲む事ができるようになっていますが、飲用にするのでしたら、この登山道を少し進んだ所にある水源直下の水汲み場をおすすめします。 今年も咲いていました。去年は「カノコソウの変種」ではないかとお伝えしましたが、調べてみましたところ、「ツルカノコソウ」である事が判りました。イチゴなどのようにランナーを出して増えていくそうです。 幅1m程の登山道が半分以上崩れている箇所がありました。どうやら、湧き水を奈良側へ流すための溝が大雨であふれて土を削ってしまったようです。空を黒い雲が覆ったり、日が暮れたりして暗くなった時に足を踏み外す可能性がありますので、場所をきちんと覚えておきます。更に、万が一足を踏み外した時にどのくらいの命の危険性がありそうかを、草木を掻き分けて下を覗くなりして確認しておきます。そして山岳地図を取り出して崩れている事を記入しておきます。自分が第一発見者だと思ったら、帰ってから地元の登山同好会の掲示板などに知らせます。GPSを持っている人は正確な緯度・経度も知らせます。この道はたくさんの人が利用する登山道ですので、既に情報はあがっていると思います。 水汲み場です。水はここの30mくらい上で湧いています。麦飯石の層を透ったおいしい地下水です。相変わらずたくさんの量が湧いていました。 水汲み場を過ぎると開けた明るい谷に出ます。ワラビの芽が出ていました。 麦飯石(ばくはんせき、mai fan shi)です。中程度に風化した花崗岩です。中国の古典薬学書『本草図経』(宋時代)に記載がありまして、 草はみが手にしていますのは、どうやら麦飯石が砕けた状態のもののようです。麦飯(むぎめし)を食べた事がない方もいらっしゃると思いますが、あれでおにぎりを作るとポロポロ崩れて食べにくいと思います。少し大きめの麦飯石の塊もありましたが、確かにもろそうでした。 また、『本草綱目』(中国明時代)にも記載があり、効能に関しまして、 とあります。碁石くらいの大きさにハンマーなどで砕いて、炭火で赤く焼いて米酢の中に放り込み、ふるいにかけて細かい物を集め、乳鉢で時間をかけてすって、石臼でひいたりして、水で練った小麦粉のような状態になるまでに徹底的に細かくして、患部に塗ったようです。膿を吸い出す効果が強いそうです。 【参考】 国立国会図書館蔵『本草綱目』初版本の項目「麦飯石」の画像 (漢文) このあたりから登山道の傾斜が急になります。再燃している事もあり、倦怠感と頭痛に耐えながらの登山でした。下痢はありませんでしたが、粘血便がある状態でした。カタツムリやナメクジでももっと速いかもと思わせるくらい、いつもと比べて遅い足取りでした。おそらく還暦を越えているであろう登山者にも次々と追い抜かれていきました。 ツツジは登山道のいたるところで咲いています。本来は半日陰を好む植物で、そういった環境のほうがきれいに咲きます。木漏れ日に美しく照らされて、「がんばってね」と登山者をはげましてくれます。 傾斜が急なところは間伐材でもって階段が作られています。これがされていないと雨と登山靴とで地面が削られて長年の間に深く大きな溝のようになってしまいます。脇の木は、たまに切らないとこのように木々のトンネルを形作ってしまいます。日光をさえぎってくれるのでちょうど良いと思われるかも知れませんが、風が通らなくなりますので、冬以外は汗をかいてしまいます。 ここは風通し、適度な木漏れ日、遠望があって、傾斜もきつくなく、快適な登山道です。道脇に詰めて植えられた杉の根が横に張って天然の階段を形作っています。右手の自然林の木陰にはツツジが咲いています。 振り返って撮った写真です。道の片側は伐採後にまだ植林がされておらず、景色が望めます。 水越峠から登った場合、ツツジが群生している谷の底面にいきなり出ます。群生の南東の端です。ここからは広大な群生を一望できません。このルート以外から登れば、群生を眼下に一望できる尾根上のポイントに最初に達します。ツツジの感動を目的に行くのでしたら後者をおすすめします。 谷底から群生の北側の尾根筋を見上げたところです。去年は開花のピークを3日ほど過ぎてしまっていましたが、今年は満開に行き当たる事ができました。例年より満開が少し遅かったようです。 尾根を少し登った所から南を向いて撮った写真です。 群生北側の尾根のピークあたりまで登って群生を見下ろしたところです。絶景です。この場所まで来た登山者は、女の人も男の人も皆「きゃー」とか「うわー」といった感嘆の声をあげていました。一度だけでなく、何度も「ひゃー」とか「すごい」とか言い続けていました。この写真は群生全体の1/3くらいしか収めていません。群生全体を撮ろうと思えば、上空を飛ぶしかありません。全体は6ヘクタールくらいあると思います。 朝日新聞社のヘリが撮影した満開時のツツジ群生(YouTube動画): 奈良・葛城山のツツジ(09年5月14日) ツツジの群生を見下ろせる尾根の草地に腰をおろして昼食タイムです。おにぎりとノンアルコールビールです。絶景と、きれいな空気と、爽やかな風と、ウグイス、ホトトギス、カッコウ、ツツドリなどの鳴き声に囲まれて、これがまた最高に美味しかったです。ご飯をかんでいるとお米の甘さがじわじわと姿を現し、ワカメからの海の潮味が口の中をしょっぱくしたところでビールを流し込むと、芳ばしい麦の香りと、マスカット系の吟醸香が鼻の中を抜けていきます。 食べたあと、頂上高原の探索をしました。この大和葛城山の南に位置する金剛山の雄大な姿です。頂上の神域には杉の巨木が林立している地帯があります。またいつか紹介したいと思います。 先程のポイントから南西に少し下ったところから東へ向けて撮った画像です。 ツツジは、朱色のものばかりではありませんで、ピンク色のものも2割くらいあり、混在しています。 実は、4月中旬に到来した季節外れの寒波の影響で、蕾の時に霜にやられて花びらの縁が色抜けしてしまっているものがたくさんみられました。このような霜焼けのために群生全体の色が残念ながら例年より少し薄かったです。しかし、霜焼けした花を近くで見てみますと、まるで斑入り(ふいり)のようで、これはこれで美しく感じました。 山の頂上へ行きました。360度の眺望があります。東を眺めたところです。奈良盆地の南部が眼下に広がっています。この日はかすみが強くて、ほとんど何も見えませんでした。畝傍山(うねびやま)と耳成山(みみなしやま)が何とか判別できる程度でした。 山頂を東側に少し下った所には、道沿いに宿泊施設、食堂、みやげ物屋、売店、トイレなどがあります。その「山頂銀座通り」脇の木陰に咲くツツジのほうが、形や色的に綺麗に咲いています。強風、日差し、霜などから大きな木々に守ってもらっているほうがコンディション的に良いようです。 山小屋風の食堂のそばに見事な色のフジの花が咲いていました。 バンガローの近くに生えていたアマドコロです。この花の形にそっくりな吹きガラス製の照明器具を見た事があります。名前のとおり、茎や根茎は実際に甘い味がするそうです。同じユリ科でよく似た植物にナルコユリがあるのですが、「ナルコ」という名前からnarco-を連想して、成分的に注意しなければいけない植物であると長年勘違いしていました。山菜として食べようと思えば食べられるそうです。ちなみに、かつて、鳥を追い払ったり、防犯に使っていたりした「鳴子」に花の形が似ているから「ナルコ」なのだそうです。 ブナの大木の森にひっそりと鎮座している葛城天神社(かつらぎてんじんじゃ)の本殿です。祭神は国常立尊(くにとこたちのみこと)だそうです。なんと、日本書紀において最初に登場する神様です。この場所は古代の有力氏族であった加茂(かも)氏にとって神聖な祭祀の場だったそうです。薬草が豊富な山として古代から神聖視されてきた大和葛城山ですが、クローン病に良く効く生薬がみつかりますようにと、この山の守り神に手を合わせておきました。 神社の近くにそびえているブナの大木です。幹と大枝に何ともいえない威厳があります。近辺にこのような大木が何本か確認できます。 帰り道、再びツツジの群生を通りました。ここで趣がちょっと違う写真を撮りたくなり、すぐに下山せずに日が暮れるのを待ちました。昼間あれだけ人がいたのに、誰もいなくなりました。 夜のツツジです。はっとするほど妖艶で高貴でした。神秘的とも言えるこの姿を、この広大なツツジ群生地で、闇の中、独り占めしました。 日暮れを待ったのですから、当然、人の気配の全くない闇の登山道を独りで下る事になりました。懐中電灯は予備も含めて3本携帯していました。足を踏み外さないよう、水越峠まで慎重に下りました。
by pascor
| 2010-07-02 20:12
| 雑記
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